X Window System の導入・設定

本ドキュメントは専攻サーバに X Window System を導入・設定する際の手引きである.


  1. 準備
  2. X の設定(MAIL,WWW,NEWS,FTP)
  3. X の設定(DNS)
  4. 動作確認
  5. 参考文献

1. 準備

先ず, 『インストールすべきパッケージ』 で挙げられているパッケージが インストールされていることを確認する.

X サーバに必要なのは

等である. 上記のパッケージと依存関係にあるパッケージも 一緒にインストールする.

dselectapt-get を使ったインストールでは勝手にインストールされている.

2. X サーバの設定(MAIL,WWW,NEWS,FTPの場合)

$ sudo XF86SetupEnter

しばらく待つと, GUI の設定画面が現れる. ここで注意しなければならないこ ととして, マウスの設定が終わるまで、マウスを動かして はいけない点が挙げられる. 例え正しい設定でもマウスが効かなくな ることがある.
XF86Setup の設定値
項目
マウス
プロトコル:   PS/2
デバイス:   /dev/psaux
キーボード
モデル:   Japanese 106 key
レイアウト:   Japanese
モニター
周波数:   High Frequency SVGA, 1024 x 768 @ 70 Hz
カード
カードセレクション(WWW,MAIL,NEWS,FTP):    ATI Mach64 3D RAGE PRO

▼詳細設定(画面右下のボタンを押すことで設定画面に入れる)
X サーバの選択(MAIL,WWW,NEWS,FTP):   XF86_Mach64
モードセレクション
解像度:   1024x768
色数:   16 bit

設定が終ったら "Done" ボタンを押す. 画面を確認した後 セーブ画面が現れるので, セーブする.

3. X サーバの設定(DNSの場合)

  • 確認
  • パッケージ xserver-svga を インストールした際に, 「デフォルトの X サーバを SVGA にしますか?」 という質問に Yes と答えているならば 以下の作業を行う. そうでない場合は, 一度 xserver-svga をアンインストールした後, 再度インストールし, SVGA を デフォルトの X サーバにすること.

  • anXious による設定
  • DNS サーバの場合, XF86setup や anXious ではビデオカードを認識せず X の設定が出来ない(XF86Setup では画面が凍る). そこで anXious で大まかな XF86Config ファイルを生成し, 手書きでビデオカードに関する記述を加える.

    以下で anXious を起動する. (デフォルトの X サーバを 設定する際に自動的に起動するのも この anXious である.)

    $ sudo anXiousEnter

    以下のように設定を行う.

    1. X は設定してあるみたいだけど,上書きするか?
      Yes にすると,そんな Video Card 知らんといわれるので, No 
    2. マウス  ps/2
      3つボタンのエミュレート Yes
    3. マウスのデバイス /dev/psaux
    4. キーボードのレイアウト
      japan はないので,  US/Standard
      (後に書き直す)
    5. モニターの水平周波数と大きさ 800x600 60Hz 640x480 72Hz
    6. 垂直周波数 50-90
    7. モニターの設定の名前 My Moniter (デフォルト)
    8. Video memory 2048k
    9. ビデオカードの設定の名前 My Video Card (デフォルト)
    10. クロックチップセット none
      古くない場合は none でよいだろうけど,設定するか? No
    11. 色深度 8bpp ( 2**8 色 = 256 )
    12. デフォルトモニター解像度 800x600
    13. サポートモニター解像度 640x480 800x600
    14. /etc/X11/XF86config 作りますか? Yes
  • XF86Config の書き換え
  • /etc/X11/XF86config に以下の記述を加え、対応する部分をコメントアウトする.

    Section "Keyboard"
            Protocol        "Standard"
            XkbRules        "xfree86"
            XkbModel        "jp106"
            XkbLayout       "jp"
    
    Section "Device"
            Identifier "Chips & Technologies 69000 PCI"
            VendorName "Chips & Technologies"
            BoardName "69000 PCI"
            VideoRam 2048
            Clocks 25.175 28.322
            Option "hw_cursor"  # a function of CT69000
            Option "no_stretch"
            Option "lcd_center" # This line is Important.
    EndSection
    
    Section "Screen"
            Driver "svga"
            Device "Chips & Technologies 69000 PCI"
            Monitor "My Monitor"
            DefaultColorDepth 16
    
            Subsection "Display"
                Depth       8
                Modes  "800x600"
                ViewPort 0 0
            EndSubsection
    
            Subsection "Display"
                Depth       16
                Modes  "800x600"
                ViewPort 0 0
            EndSubsection
    
            Subsection "Display"
                Depth       24
                Modes  "800x600"
                ViewPort 0 0
            EndSubsection
    
            Subsection "Display"
                Depth       32
                Modes  "800x600"
                ViewPort 0 0
            EndSubsection
    
    EndSection

    参考

    4. 動作確認

    最後に設定がうまくいったか確認するために以下のコマンドを実行する.

    $ startxEnter

    これで X が上がれば良い.

    5. 参考文献


    最終更新日: 2002/03/10 佐々木洋平 Copyright © 2002 epcore