= ルータの故障チェックに関するトラブルカルテ * 2005/12/12 (森川 靖大) 作成 == 概要 このドキュメントは 2005/12/12 のルータ停止に伴う, ルータの故障確認のための作業記録である. == 症状 8 号館サブネットのルータである ringo (Cisco Catalyst 3550) を介してのネットワーク接続が不可能になる. == 確認作業 === ネットワークコマンドによる確認 ringo に対し, 内側 (133.87.45.0/24) および外側 (133.50.160.0/25) から ping をかける. ping が通らない場合, 少なくともソフトウェア的に問題が生じて いることになる. この段階で ringo にログインしての作業は 既に不可能なので, 実際にサーバ室へ移動する. === ハードウェアチェック サーバ室まで移動し, ringo 本体を確認する. まず確認すべきは以下のランプの点灯である. * 本体前面の向かって左側で点灯するランプ これはルータ本体 (Cisco Catalyst 3550) の動作を示すもので, これが点灯 していない場合は本体が故障しているか, 電源が入っていないかのどちらかで ある. なお, これが点灯している場合は各ポートのランプを確認すること, こちらは, それぞれの接続がアクティブかどうかを示すものであり, 本体のランプが点灯していてもこちらが点灯していない場合, 接続先のハブやルータをチェックする必要がある. 今回は本体のランプ自体が点灯していないため, 電源のチェックに移る. === 電源の確認 ルータ背面の電源が抜けている (または タップや UPS が壊れている) ことが 無いかどうか確認する. ルータ (Cisco Catalyst 3550)には「電源スイッチ」 なるものは無く, 電源ケーブルが挿してあれば自動的に電源が ON になるよう に出来ている. まずはケーブルがちゃんと挿してあるかチェック. ちょっとぐりぐり いじってみて電源が入らないか確認. ケーブルそのものがささっていることが確認されたら, 次はケーブル そのものがまともになのか (断線していないか) チェック. このケーブルをサーバ予備機などに用いてみて予備機にちゃんと電源が 入るかチェック. ケーブルそのものが OK な場合には接続先の OA タップなどがまともに 動作するかチェック. このタップにノート PC の電源を挿してみて, 電源が供給されるかチェック. == 原因の決定 ここまで調べてダメだった場合, 不具合の原因をルータ (Cisco Catalyst 3550) 自体の故障と断定する. == 通知 速やかにネットワーク委員会に連絡すべきだが, この時点でメールの送受信も ままならないため, 口頭でネットワーク委員の教官に連絡をとる. なお, ringo が故障した場合の影響として以下のものが考えられる. * 8 号館サブネットから外部への通信不能 * 外部から地惑専攻サーバの DNS へのアクセスが遮断されるため, 事実上 www, mail 等へのアクセスも不可能となる. * DNS サーバ同士のデータはほぼ 1 日間はキャッシュとして保護するため, 運良く (?) 地惑専攻 DNS サーバにアクセスを行った DNS サーバが あれば, そこを DNS サーバとして用いれば外部からも一時的なアクセスは 可能であろう.