余分なパッケージの削除   ▲ Indexヘ
最終更新日 : 2009/03/29(齊藤 大晶)  <<  作成日 : 2003/02/07(森川靖大)

本ドキュメントは, DNS サーバにインストールするパッケージに関する手引である.


  1. apt の設定
  2. パッケージのインストール方法
  3. パッケージの削除

1. apt の設定

パッケージを取得,削除するために apt というコマンドを使用する. まずは, apt を使用するために以下のような設定を行う.


[1.1] /etc/apt/sources.list の確認

apt で取得するパッケージをどこから持ってくるかを指定するファイルである /etc/apt/sources.list を以下のように記述されているか確認する.

※ Debian GNU/Linux etch-and-harf をインストールする際の "パッケージリストの選択" の選択で自動的に編集されている.

deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/debian/ etch main
deb-src http://dennou-h.gfd-dennou.org/debian/ etch main
deb http://security.debian.org/ etch/updates main
deb-src http://security.debian.org/ etch/updates main
deb http://volatile.debian.org/debian-volatile etch/volatile main
deb-src http://volatile.debian.org/debian-volatile etch/volatile main

[1.2] アップデートとアップグレード

apt を用いてアップデートとアップグレードを行う. 以下のコマンドを入力.

# apt-get update [Enter]
# apt-get upgrade [Enter]

2. パッケージのインストール方法

以下は apt を用い, パッケージ (apt で管理されているソフトウェアの一つ一つをこう呼ぶ) をインストールする手引である. 既に習熟している場合は読み飛ばして 3. パッケージの削除に進んで欲しい.


[2.1] パッケージのインストール

パッケージをインストールする場合には以下のようにコマンドを入力する.

# apt-get install <パッケージ名> [Enter]

例えば, galeon (ブラウザの一つ) というパッケージをインストールしたいならば, 以下のようにコマンドする.

# apt-get install galeon [Enter]

パッケージ同士の依存関係から, もしも他にインストールすべきパッケージが 存在する場合には, 以下のようなメッセージが表示される. ここで Y とすることで インストールしたいパッケージとインストールしなければならない パッケージが全てインストールされる.

# apt-get install galeon [Enter]
                    :
The following extra packages will be installed:
  docbook-xml esound-common galeon-common gconf gnome-bin gnome-libs-data
  gnome-mime-data libart2 libaudiofile0 libgnome32 libgnomesupport0 ...
                            :
0 packages upgraded, 35 newly installed, 0 to remove and 11  not upgraded.
Need to get 17.0MB of archives. After unpacking 50.4MB will be used.
Do you want to continue? [Y/n] Y
        

[2.2] パッケージの削除方法

パッケージは以下のように削除する.

# apt-get remove <パッケージ名> [Enter]

例えば, xdm というパッケージをインストールしたいならば, 以下のようにコマンドする.

# apt-get remove xdm [Enter]

場合によっては, 依存関係によって削除したいパッケージの他にも 削除されるパッケージが出てくる. ちゃんとどのパッケージが削除されるのかは表示されるので, 確認してから削除を行うこと.


[2.3] パッケージの確認

現在のパッケージのインストール状況を確認するには dpkg を利用して以下のようにする.

# dpkg -l <パッケージ名> [Enter]

例えば, xfonts という名前が含まれたパッケージの一覧の インストール状況が確認したい場合は以下のようにする. (アスタリスク「*」はメタキャラクタである).

# dpkg -l *xfonts* [Enter]

メッセージは以下のように表示される. 左に付いている文字がインストール/アンインストールの 符号で, 大雑把に言うと ii がインストールされている状態, rc が削除された (しかし設定ファイルは残っている) 状態, pn は一度もインストールされていないか又は 完全に削除されて設定ファイルも残っていない状態, を表している. 詳しくは dpkg(8) のマニュアルなどを参照して欲しい.

# dpkg -l *xfonts* [Enter]
||/ Name           Version        Description
+++-==============-==============-============================================
pn  pxfonts        <none>         (no description available)
pn  txfonts        <none>         (no description available)
ii  xfonts-100dpi  4.1.0-16       100 dpi fonts for X
pn  xfonts-100dpi- <none>         (no description available)
ii  xfonts-75dpi   4.1.0-16       75 dpi fonts for X

3. パッケージの削除

基本システムインストール後, DNS サーバに必要ではないパッケージをアンインストールする. しかし「何をアンインストールせねばならないか」という問いは非常に難しい. なぜならばそれはサーバを維持管理する人の好みに多分に依存するからである.

ここではアンインストールすべきと思われるパッケージを列挙する. …が, 結局は管理者にとって使いやすい道具をそろえれば良い. ただし次のルールは守ってもらいたい.


[3.1] アンインストールすべきパッケージ

パッケージ 解説
ae エディタの一つ. 使いづらいため削除する.
ppp, pppconfig サーバでは ppp 接続は行わない.
nfs-kernel-server, nfs-common NFS (Network File Service) はアンセキュアなため削除.
talkd チャットソフト用のデーモンプログラム. 余計なネットワークサービスを立ち上げるため削除
fingerd ネットワーク越しにログインユーザが探査できてしまうため削除.
xdm 起動と同時に X が起動する. X に不具合が生じた時にログインすら出来なくなってしまうため削除.
gpm コンソール上でマウスが使えるソフトだが, たいていは X Window System 設定の邪魔になるため削除.
skk, skkinput 日本語変換プログラムの一つ. ポートを開くため使用しないのでない限りは削除する.
postfix MTA の一つ. SMTP サービスを行うつもりは無いので削除.
exim MTA の一つ. SMTP サービスを行うつもりは無いので削除.
lpr 印刷用プログラム. サーバから印刷を行うのでない限りは 削除する.
dhcp-client サーバは固定の IP を所有するので動的 IP は用いない. よって削除.
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