bind に限らず, ソフトウェアは古くなるとセキュリティホールなどが
    発見される.
    DNS サーバがクラックされると DNSサーバのマシンのみならず
    専攻ネットワーク全体に悪影響を及ぼすためセキュリティ情報を適宜収集すること.
  
  
    とりあえずは, 
    bind に関する公式サイト
    (
     Internet Software Consortium - BIND),
    Debian GNU/Linux 公式サイトのセキュリティに関するページ
    (
     Debian GNU/Linux -- セキュリティ情報)
    を参考にしておくと良い.
  
  
  
    セキュリティ対策を行うために動いている bind のバージョンの確認をする. 
    一般的に bind のバージョンを確認するには以下のコマンドを実行する.
  
  
    
      | $ 
        nslookup -type=txt -class=chaos version.bind [hostname] ![[Enter]](./images/return.gif)  | 
    
  
  
    deb パッケージで bind をインストールした場合は以下のコマンドで調べることもできる.
  
  
    
      | $ dpkg -l bind ![[Enter]](./images/return.gif)  | 
    
  
    
  
  
  
    bind をアップデートする際には主に 2 つ方法がある.
    一つは apt を利用してアップデートする方法で,
    もう一つは新しいバージョンの bind のソースをダウンロードし,
    それをコンパイルしてインストールする方法である.
    前者の方が簡単に出来るのでそちらを利用すると良いが,
    前者の方法が利用できない場合は後者の方法でアップデートを行う.
  
  
 
  
  
  
  
    apt のソースリストである /etc/apt/sources.listに
    Debian のセキュリティ情報を扱う
    (
     Debian GNU/Linux -- セキュリティ情報)
    を書き足す.
  
  
    具体的には/etc/apt/sources.listに以下の一行を
    書き足せば良い.
  
    
      deb http://security.debian.org/ potato/updates main contrib non-free
    
  
    ※ これは, Debian のバージョンが potato の時の設定なので注意!!
  
  
  
  
  
    上でソースリストに書き込んだサイトから最新のパッケージリストを
    得るため, 以下のコマンドを使う.
  
    
      
        | # apt-get update ![[Enter]](./images/return.gif)  | 
      
    
  
    最新のパッケージをインストールする.
  
    
      
        | # apt-get upgrade ![[Enter]](./images/return.gif)  | 
      
    
  
    インストール中のメッセージを読んで, ちゃんと bind がアップグレード
    されていることを確認すること.
    アップデートが終了したら, dpkg や dselect などで bind のバージョンを
    確認する事.
  
  
  
  
  
  
    bind を再起動して正常に起動しているか確認して欲しい.
    なお, 運が悪いと設定ファイルなどの位置が変更されてしまう場合など
    があるので注意して欲しい.
    ちなみに bind 8.2 での設定ファイルは
    /etc/bind/named.conf であったが,
    bind 8.3 では /etc/named.conf であった.
  
 
  
  
  
  
    
    Internet Software Consortium - BIND
    からソースファイルをとってくる.
    なお, ダウンロードしてくるソースファイルは
    
    BIND 8
    のものをダウンロードしてくること.
    (bind9になると設定が変わるので, ここのドキュメントは役に立たない!!)
  
  
  
    bind 自体のソースファイル以外にもドキュメントのソースファイルも
    おいてあるが,
    最低限必要なのは, bind 自体のソースファイル(bind-src.tar.gz)
    をダウンロードしてくれば良い.
  
  
  
  
  
  
    アップデートの方法はソースファイルからのインストールの方法と同じである.
    ただし, アップデートの際は bind を停止すること.
  
  
  
  # /etc/init.d/bind stop
  
  
    まずはソースを /usr/src/ 以下に持ってくる.
  
  
  
    
      | # cp bind-src.tar.gz /usr/src/ ![[Enter]](./images/return.gif)  | 
    
  
  
  
    たいていのソースファイルはその場にソースファイルと同名のディレクトリを
    作成してその中にソースファイルを作成するが,
    なぜか bind は src というディレクトリを作成してその中にソースファイルを
    置く(すくなくともバージョン8.3.3は)ので,
    バージョンがわかるようにバージョンナンバーを含んだ
    bind-8.3.3 のようなディレクトリを作成し,
    その中にソースファイルを展開する.
    また, ソースファイルの方もバージョンナンバーを含んだものにリネーム
    しておくこと.
  
  
    
      | # cd /usr/src ![[Enter]](./images/return.gif) # mv bind-src.tar.gz bind-8.3.3.tar.gz
 ![[Enter]](./images/return.gif) # mkdir bind-8.3.3
 ![[Enter]](./images/return.gif) # cd bind-8.3.3
 ![[Enter]](./images/return.gif) # tar ../bind-8.3.3.tar.gz
 ![[Enter]](./images/return.gif)  | 
    
  
  
  
    すると, bind-*.*.* 以下に src ディレクトリが作成されるので,
    その中に移動し, コンパイルを行う.
  
  
  
    
      | # cd src ![[Enter]](./images/return.gif) # make clean
 ![[Enter]](./images/return.gif) # make depend
 ![[Enter]](./images/return.gif) # make all
 ![[Enter]](./images/return.gif)  | 
    
  
  
    ここまででインストールの準備が整ったので,
    以下のコマンドでインストールを行う.
  
  
    
      | # make install ![[Enter]](./images/return.gif)  | 
    
  
  
  
  
  
  
    bind を再起動して正常に起動しているか確認して欲しい.
    なお, 運が悪いと設定ファイルなどの位置が変更されてしまう場合など
    があるので注意して欲しい.
    ちなみに bind 8.3.3 での設定ファイルは
    /etc/bind/named.conf であったが,
    bind 8.3.4 では /etc/named.conf であった.