Debian GNU/Linux インストールガイド

本ドキュメントは 専攻FTPサーバに OS(Debian GUN/Linux 3.0) を install する際の手引きである.


目次

  1. 準備
  2. 基本システムのインストール
  3. 参考文献

1. 準備

[1.1] Debian GNU/Linux インストール用 CD の作成

OS インストールのために, インストール CD を作成する。 Debian GNU/Linux インストールの前作業 (2004年度 情報実験第9回資料)を参照し、CD を作成する。

[1.2] 備考

ネットワークカードは 2 枚差してインストールを行う.


2. 基本システムのインストール

[2.1] BIOS の設定

電源スイッチを ON にする.

画面の下に BIOS SET UP のメッセージが出たら Del キーを押して BIOS 設定画面にする.

表示される BIOS設定画面のメニューから, 『BIOS FEATURES SETUP』 を選択し, 『BOOT Sequence』 の項目が 『A, CD-ROM, C』 の順になっていることを確認する. 設定がこれ以外の場合には変更すること

(今回のインストールメディアは CD であるため,CD を最初に読み込むように 設定する.)

作業終了後は BIOS 設定画面から『SAVE & EXIT SETUP』 を選択し終了する.


[2.2] 起動

作成した CD を CD-ROM ドライブに入れ, コンピュータを起動させる.

「boot:」と表示が出たら, vanilla Enter (Enter キー)とする.

デフォルトのインストール CD は, SCSI デバイスのモジュールが 組み込まれていないがこのオプションをつけることで、組み込む事ができる.

[2.3] Release Note の表示

Release Note が表示されるので, 眺めて気分を味わう. Debian の開発者達に十分感謝した上で <Continue>を選択・ Enter (Enterキーを押す)。


[2.4] インストーレーションメインメニュー

インストールに関するメインメニューが表示される. このメニューを使って, Debian の各設定とインストールを行う. 通常「Next: 」の欄を選択していけ ばよい.

2.4.1 キーボードの選択 - Configure the Keyboard

まず「Next (キーボードの設定)」を選択/決定し, 「qwerty/jp106: Japan」を選択/決定する.

2.4.2 ハードディスクのパーティション作成 - Partition a Hard Disk

パーティションを作成するハードディスクを選択する. /dev/sda, /dev/sdb が表示されるのでパーティションを作成する.

ハードディスクが出荷状態(つまりなにも記憶されていない状態)の場合にあらわれる質問には, 次のように答える.

次に, cfdisk が表示される. この画面では, 十字キーの左右で実行項目(コマンド)の選択を, 十字キーの 上下で操作対象となるパーティションの選択を行う. Enter (Enter キー)を押すと, 現在選択中の項目(コマンド)の実行を, 対象パーティションに対して行う. 以下のようにパーティションをきる

Name  Flags  Part Type  FS Type [label]  Size(MB)
-------------------------------------------------
sda1  Boot   Primary    Linux             5000.
sda2         Primary    Linux            13400.
sda3         Primary    Linux            17000.
sdb1         Primary    Linux             5000.
sdb2         Primary    Linux            13400.

パーティションを切ったら, パーティション情報をディスクに書き込むために Write を選択し, 書き込まれたら Quit を選択して cfdisk から抜ける.

2.4.3 スワップパーティションの初期化 - Initialize and Activate a Swap Partition

スワップパーティションを作成しなかったので, メニューの "Next" には再度 "Partition a Hard Disk" が表示される. メモリの容量が十分にあるので, スワップ領域は作らない.

「Alternate: Do Without a Swap Partition」 を選択/実行する.

2.4.4 Linux パーティションの初期化 - Initialize a Linux Partition

「Next: Initialize a Linux Partition」を選択/実行する.

を選択(OK)する.

kernel 2.0 ベース向けに互換性を持たせるか, と尋ねられた場合, その必要がないので, 「No」を選択する. (Debian 以外の Linux ディストリビューションと共存する場合には「Yes (互換性を持たせる)」を選択する) これ以外の項目はすべてデフォルトのままでよい. 最後にマウントポイントを (/) にするか聞いてくるので Yes を選択する.

次にメニューに戻り, /dev/sda2 も初期化する. 「Alternate: Initialize a Linux Partition」を選択/実行する. /dev/sda2 を選択(OK)する.

/dev/sda1 と同様に選択する. 同様の作業を全パーティションに 繰り返す。マウントポイントは,

とする.

2.4.5 カーネルとモジュールのインストール - Install Operationg System Kernel and Modules

「Next: Install Operationg System Kernel and Modules」 を選択/決定する. インストール CD が検出され,このディスクを 主インストールメディアとして利用するか聞かれるので, Yes を選択する.

2.4.6 デバイスドライバモジュールの設定 - Configure Device Driver Modules

「Next: Configure Device Driver Modules」を選択/決定. 以下のモジュールをインストールする. 終わったら次の設定へ


2.4.7 ネットワークの設定 - Configure the Network

「Next: Configure the Network」を選択/決定する. 途中で聞かれる「DHCP を使いますか」という質問には, No を選択する. ネットワークの設定項目に関しては IP list を参照.

入力項目 入力内容
ホスト名 「Choose the Host name」でホスト名(midori)を入力.
IP アドレス 「Choose the IP Address」で適宜 IP アドレスを入力.
ネットマスク 「Choose the Network Mask」で適宜 ネットマスクの値を入力.
ゲートウェイ 「What is your IP gateway adress?」で ゲートウェイアドレスの値 を入力.
通常は正しい値を勝手に表示してくれる.
ドメイン名 「Choose the Domain name」で FQDNからマシン名を除いたドメイン名 ep.sci.hokudai.ac.jp を入力
DNS サーバ DNS サーバアドレスを聞いてくるので DNS サーバの IPを入力.
複数の DNS サーバを指定する場合は, アドレスを空白で区切る.

2.4.8 基本システムのインストール - Install the Base System

「Next: Install the Base System」を選択/決定. インストールメディア を聞かれるので, network を指定する.
パスには, ftp://ftp.ep.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian と入力する.


2.4.9 HDD から OS がブートできるように設定 - Make Linux Bootable Directory From Hard Disk

「Next: Make Linux Bootable」を選択/決定する. Linux のブートローダである LILO をインストールする場所を聞かれるので, /dev/sda1 を選択する.

すると MBR へインストールするかと確認されるので, Yes を選択する. 続いて /dev/sda1 の Debian システムをデフォルトで起動するかと聞かれるので, Yes を選択する.


2.4.10 システムの再起動 - Reboot the System

起動用 FD は作らないので 「Alternate: Reboot the System」を選択する.

「システムを再起動しますか?」と聞かれるので, Yes を選択する. 自動的にリブートするので, OS がシャットダウンし終わったら, CD は取り出しておく.


[2.5] 再起動後の設定

再起動すると以下の質問が行われます.


[2.6] パッケージのインストール

パッケージのインストール画面では, 先ずどのメディアからインストールするかを設定する. ここでは[edit source.list by hand] を選択し, 以下を記述する. これは専攻の FTP サーバからパッケージを

ダウンロードしてインストールする場合の設定である.
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian woody main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-jp woody-jp main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-non-US woody/non-US main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian woody-proposed-updates main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-security woody/updates main contrib non-free

設定が終了すると, パッケージのリストをダウンロードし始める.

ダウンロードが終了すると [Add another source.list?] と聞かれるので No を選択する.

security.debian.org からセキュリティアップデイトをしますか と聞かれるので No を選択する.

[ Run tasksel?] と聞かれるので No を選択する.

[ Run dselect?] と聞かれるので Noを選択する.

psmcia-ca を消していいか? と聞かれるので, Yesを選択する.

exim の設定に関して, 5を選択する.(後に設定する)

パッケージの install が始まる.


3. 参考文献


最終更新日: 2005/04/08 小川 涼子 Copyright © 2004 epftp