OS のインストール&各種設定


Last update: 2005/05/29 by Takatama

予備機へのkernel 2.4を用いた,Debian GNU/Linux (woody)のインストール方法です.

ハードウェア構成については,「ハードウェアの構成」ページを参考にしてください.


目次

準備

インストールディスクの準備

OS インストールのために, インストール CD を作成する. Debian GNU/Linux インストールの前作業 (2004年度 情報実験第9回資料)を参照.

ネットワークカード

ネットワークカードに3Com 3C905Bも差してインストールを行うこと(計2枚).

実際の運用時に用いられるINTEL PRO/1000T DESKTOP ADAPTERのドライバがインストールディスクに含まれていないため.

3Com 3C905BのカードについてプライベートIPを申請しておく.

基本システムのインストール

BIOSの設定

電源スイッチを ON にする.

画面の下に BIOS SET UP のメッセージが出たら Del キーを押して BIOS 設定画面にする.

表示される BIOS設定画面のメニューから, BIOS FEATURES SETUP を選択し, 『BOOT Sequence』 の項目が A, CD-ROM, C の順になっていることを確認する. 設定がこれ以外の場合には変更すること

今回のインストールメディアは CD であるため,CD を最初に読み込むように設定する.

作業終了後は BIOS 設定画面からSAVE & EXIT SETUPを選択し終了する.

起動

作成した CD を CD-ROM ドライブに入れ, コンピュータを起動させる.

「boot:」と表示が出たら,bf24とする.

デフォルトのインストール CD は, SCSI デバイスのモジュールが組み込まれていないがこのオプションをつけることで、組み込む事ができる.

Release Note の表示

Release Note が表示されるので,眺めて気分を味わう. Debian の開発者達に十分感謝した上で <Continue>を選択.

インストーレーションメインメニュー

キーボードの選択 - Configure the Keyboard

まず「Next (キーボードの設定)」を選択/決定し, 「qwerty/jp106: Japan」を選択/決定する.

ハードディスクのパーティション作成 - Partition a Hard Disk

パーティションを作成するハードディスクを選択する. /dev/sda, /dev/sdb が表示されるのでパーティションを作成する.

ハードディスクが出荷状態(つまりなにも記憶されていない状態)の場合にあらわれる質問には, 次のように答える.

  • LILO LIMItations
    No partition table or unknown signature on partition table Do you wish to start with a zero table ? [y/N] :N
  • Invalid Partition table
    Do you want me to wipe the disk partition table ? WARNING: You will lose any data currently on that disk :YES

次に, cfdisk が表示される. この画面では, 十字キーの左右で実行項目(コマンド)の選択を, 十字キーの上下で操作対象となるパーティションの選択を行う. (Enter キー)を押すと, 現在選択中の項目(コマンド)の実行を, 対象パーティションに対して行う. 以下のようにパーティションをきる

NameFlagsPart TypeFS Type [label]Size(MB)
sda1BootPrimaryLinux5000
sda2PrimaryLinux13400
sda3PrimaryLinux18675.28 (残り全て)
sdb1PrimaryLinux5000
sdb2PrimaryLinux13400
sdb3PrimaryLinux18675.28 (残り全て)

パーティションを切ったら, パーティション情報をディスクに書き込むために Write を選択し, 書き込まれたら Quit を選択して cfdisk から抜ける.

スワップパーティションの初期化 - Initialize and Activate a Swap Partition

スワップパーティションを作成しなかったので, メニューの "Next" には再度 "Partition a Hard Disk" が表示される. メモリの容量が十分にあるので, スワップ領域は作らない.

Alternate: Do Without a Swap Partition」 を選択/実行する.

Linux パーティションの初期化 - Initialize a Linux Partition

Next: Initialize a Linux Partition」を選択/実行する.

/dev/sda1 を選択(OK)する.

kernel 2.0 ベース向けに互換性を持たせるか, と尋ねられた場合, その必要がないので, Noを選択する. (Debian 以外の Linux ディストリビューションと共存する場合には「Yes (互換性を持たせる)」を選択する) これ以外の項目はすべてデフォルトのままでよい. 最後にマウントポイントを (/) にするか聞いてくるので Yes を選択する.

次にメニューに戻り, /dev/sda2 も初期化する. 「Alternate: Initialize a Linux Partition」を選択/実行する. /dev/sda2 を選択(OK)する.

/dev/sda1 と同様に選択する. 同様の作業を全パーティションに繰り返す。マウントポイントは以下の通り.

  • /dev/sda1 を /
  • /dev/sda2 を /home
  • /dev/sda3 を /home/ftp/.hd01
  • /dev/sdb1 を /bk
  • /dev/sdb2 を /home_bk
  • /dev/sdb3 を /home/ftp/.hd02

カーネルとモジュールのインストール - Install Operationg System Kernel and Modules

Next: Install Operationg System Kernel and Modules」を選択/決定する. インストール CD が検出され,このディスクを主インストールメディアとして利用するか聞かれるので, Yes を選択する.

デバイスドライバモジュールの設定 - Configure Device Driver Modules

Next: Configure Device Driver Modules」を選択/決定. 以下のモジュールをインストールする. 終わったら次の設定へ

  • fs category
    • nls_iso8859_1
    • nls_cp437
    • nls_cp932
    • utf8
  • net category (Comand-Line Argument は設定しない)
    • 3c59x (どの転送速度に対応させるか? と聞かれた場合, 100BASE-TX を選択)

ネットワークの設定 - Configure the Network

「Next: Configure the Network」を選択/決定する. 途中で聞かれる「DHCP を使いますか」という質問には, Yesを選択する.

基本システムのインストール - Install the Base System

「Next: Install the Base System」を選択/決定. インストールメディア を聞かれるので, network を指定する.

パスには, ftp://ftp.ep.hokudai.ac.jp​/pub/Linux/Debian/debianと入力する.

HDD から OS がブートできるように設定 - Make Linux Bootable Directory From Hard Disk

「Next: Make Linux Bootable」を選択/決定する. Linux のブートローダである LILO をインストールする場所を聞かれるので, /dev/sda1 を選択する.

すると MBR へインストールするかと確認されるので, Yes を選択する. 続いて /dev/sda1 の Debian システムをデフォルトで起動するかと聞かれるので, Yesを選択する.

システムの再起動 - Reboot the System

起動用 FD は作らないので「Alternate: Reboot the System」を選択する.

「システムを再起動しますか?」と聞かれるので, Yes を選択する. 自動的にリブートするので, OS がシャットダウンし終わったら, CD は取り出しておく.

再起動後の設定

タイムゾーン(時間帯)の設定

Asia,Tokyoを選択.

マザーボードに搭載されている時計の時間を GMT(グリニッジ標準時)に合わせるか

Noを選択.

暗号化プログラムの選択:

パスワードを暗号化するプログラムとして md5 を用いるかどうかを聞いてくるので Noを選択する.

md5 の方がデフォルトの crypt 暗号アルゴリズムよりも安全である. しかし gate 登録システムが crypt 形式を採用しているので md5 の方は選択しない.

Shadow Password の設定

Shadow Password を用いるかどうか聞いてくるので Yes(デフォルト)を選択.

ルートのパスワード設定

ルートのパスワードを設定するように要求されるのでしかるべく設定する.

最初のユーザの設定

最初のユーザを設定するように尋ねられるが, 後でまとめて登録するのでNoを選択する.

PPP の設定

PPP は使わないので No(デフォルト)を選択する.

パッケージのインストール

パッケージのインストール画面では, 先ずどのメディアからインストールするかを設定する. ここでは[edit source.list by hand] を選択し, 以下を記述する. これは専攻の FTP サーバからパッケージを ダウンロードしてインストールする場合の設定である.

deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp​/pub/Linux/Debian/debian woody main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp​/pub/Linux/Debian/debian-jp woody-jp main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp​/pub/Linux/Debian/debian-non-US woody/non-US main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp​/pub/Linux/Debian/debian woody-proposed-updates main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp​/pub/Linux/Debian/debian-security woody/updates main contrib non-free

設定が終了すると, パッケージのリストをダウンロードし始める.

ダウンロードが終了すると [Add another source.list?] と聞かれるので No を選択する.

security.debian.org からセキュリティアップデイトをしますか と聞かれるので No を選択する.

[ Run tasksel?] と聞かれるので No を選択する.

[ Run dselect?] と聞かれるので Noを選択する.

psmcia-ca を消していいか? と聞かれるので, Yesを選択する.

exim の設定に関して, 5を選択する.(後に設定する)

パッケージの install が始まる.

参考文献


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