Linux (Debian)


Debian GNU/Linux (sarge) をインストールして, FTP サーバを構築するための下準備をします.


準備

インストールディスクの準備

OS インストールのために, インストールディスク を用意する. 今回使用したのは 『Debian GNU/Linux 徹底入門 Sarge 対応』 付属の CD である.

BIOS の設定

電源スイッチをいれ, 画面の下に BIOS SET UP のメッセージが 出たら Del キーを押して BIOS 設定画面にする.

表示される BIOS設定画面のメニューから, BIOS FEATURES SETUP を選択し, 『BOOT Sequence』 の項目が Floppy, CD-ROM, Hard Disk の順になっていることを確認する. 設定がこれ以外の場合には変更すること.

作業終了後は BIOS 設定画面から SAVE & EXIT SETUP を選択し終了する.

インストール CD を入れ, コンピュータを起動する.

基本システムのインストール

Choose language

Japanese を選択する.

キーボード配置の選択

日本 (106) を選択する.

ネットワークの設定

プライマリネットワークインターフェイス

eth1: Intel Coorporation 82544GC Gigabit Ethernet Controler を選択する.


設定

IP 関連情報リストを参照にしてアドレスを入力する.

ディスクのパーティショニング

まず,使用する HD のパーティションを全て削除

各パーティションの分け方とマウント位置は以下のように.

パーティションのファイルシステムは全て 「ext3」 を使用する

sda1 10 GB for system mounted on / boot flag: on
sda2 26.8 GB (残り全て) for home mounted on /home
sdb1 10 GB for backup system mounted on /bk
sdb2 26.8 GB (残り全て) for backup /home mounted on /home_bk

設定をすべて終えたら, パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み を選択

カーネルやドライバ等のインストール

しばし待つ.

ハードティスクへの GRUB ブートローダのインストール

ブートローダに GRUB を用いる. その後, CD を取り出し, 再起動する.

再起動後の作業

タイムゾーン

GMT と同じか?

いいえ


Asia/Tokyo で合っているか?

はい

ルートのパスワード設定

新管理者が適切なパスワードを設定する.

ユーザアカウントの設定

あとでまとめて設定するので,今は設定しない. 取消を選択.

ホスト名の設定

midori

APTの設定

手動で設定を選択し, 以下を入力する.

deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian sarge main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-jp sarge-jp main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-non-US sarge/non-US main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-security sarge/updates main contrib non-free

ソース元を追加しない

debian-security からの apt いいえ

パラメータの選択とインストール

Debian のソフトウェア選択

何も選択せず了解


Dictionaries-common

Ispell dictionary: american


ssh を設定しています


canna を設定しています

言語関連のパラメータの事後設定

特になし

MTA

Exim v4 を設定しています


これで基本システムのインストールが終わりました.

続いて不必要なパッケージをアンインストールします.


パッケージのアンインストール

必要のないパッケージをアンインストールする.

# apt-get remove hogehoge

以下のパッケージはアンインストールする.


次に FTP サービスを行うためのユーザとディレクトリを作成します.


環境設定

ユーザ "ftp" の追加

ユーザ "ftp" を追加する

# adduser ftp

パスワードは適当につける(ユーザ名 ftp のパスワードは使うことはない.) adduser 時に聞かれる項目に関する答えは適当でよい.

ディレクトリの作成

(ANONYMOUS) FTP サービスのために必要な2つのディレクトリを作成する.

# mkdir /home/ftp/pub
# mkdir /home/ftp/incoming

pub は公開用ディレクトリ,incoming はファイルの書き込みのみができる受信用のディレクトリであるが, こちらは作成するだけで利用することはない.(なので作成する必要はない?)

/etc/group の編集

/etc/group を編集する.

# emacs /etc/group

ファイルの中の以下の記述を見つけ書き換え,保存

(変更前) ftp:x:????:
(変更後) ftp:x:14:

/etc/passwd の編集

/etc/passwd ファイルの編集

# emacs /etc/passwd

ファイルの中の以下の記述を見つけ書き換え,保存

(変更前) ftp:x:????:????:ftp,,,:/home/ftp:bin/bash

(変更後) ftp:x:14:14:anonymous:/home/ftp:/bin/false

/home/ftp/ のパーミッション変更

/home/ftp/ のパーミッションを変更する.

# chmod -R 755 /home/ftp/


これで OS の設定は終わりです.

次は ProFTPD の導入です.


最終更新日: 2006/09/29 (兼成 智久)
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