カーネルの再構築(WWW,Mail,NEWS)

本文書は WWW, MAIL, NEWS サーバにおけるカーネル再構築の手引きである.


目的

カーネル再構築の目的は以下の通りである.

手順

1. パッケージのインストール

以下のパッケージがインストールされていることを確認する.

2. ソースの取得

専攻の FTP サーバ から最新のソースをダウンロードする. 今回は linux-2.6.24.7.tar.gz をダウンロードし, /usr/src/ に置く.

$ wget ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/kernel/v2.6/linux-2.6.24.7.tar.gz Enter
# mv linux-2.6.24.7.tar.gz /usr/src/ Enter

3 ソースの展開

$ cd /usr/src/ Enter
# tar xvzf linux-2.6.24.7.tar.gz Enter
# mv linux-2.6.24.7 kernel-source-2.6.24.7_YYYY_MMDD Enter
# ln -s kernel-source-2.6.24.7_YYYY_MMDD linux Enter
# cd linux Enter

4 カーネルの設定

# make menuconfig Enter

を実行し, 次の項目を有効にする. 設定はスペースまたは y, n で変更する. モジュールにせず組み込む("M"ではなく、"*"にする).

5 カーネルパッケージの作成とインストール

# make-kpkg clean Enter
# make-kpkg --initrd --revision=$hostname$date kernel-image Enter

initrd オプションをつけることで, initrd イメージをパッケージ化してインストールできる.
リヴィジョンナンバー($hostname$date)は適当につける. 30 分ほど時間がかかるがカーネルのパッケージが作成されるので次のようにしてインストールする.

# dpkg -i /usr/src/kernel-image-2.6.24.7_$hostname$date_i386.deb Enter

再起動.

きちんと起動することを確認する. さらに

# dmesg | less Enter
で SCSI カードが認識されていることを確認すること.

/etc/modules内の, 起動時にインストールされるモジュール名をコメントアウトする. (これらの機能はすでにカーネルに組み込まれているので, モジュールとしてインストールすることはできない).


最終更新日: 2008/09/23 (徳永 義哉) Copyright © 2007 epcore