IPマスカレードの設定



Debian GNU/Linux(version2.2,potato)がすでにインストールされた情報実験
の計算機を用いて、IPマスカレードの動作実験を行う。ルータは情報実験12(ホスト名joho12)、
クライアントは情報実験10(ホスト名joho10)とする。なお、カーネルのバージョンは2台ともに
2.2.14である。

1  ルータの設定
1.1 カーネルの再構築
以下のパッケージをインストールする。 カーネルのソースは/usr/src/以下にインストールされるので、そこに移動して ソースファイルを展開する。 # cd /usr/src/ # bzip2 -d kernel-source-2.2.14.tar.bz2 # tar xvf kernel-source-2.2.14.tar kernel-source-2.2.14というディレクトリができるので、そのシンボリックリンクを 張り、そこに移動する。 # ln -s kernel-source-2.2.14 linux # cd linux xconfigを使うとX上のグラフィックモードでカーネルの設定ができる。 # make xconfig 以下の設定を有効にする。(不必要なのもあるかもしれません。) 設定が終ったら保存してxconfigを終了する。

次にカーネルのパッケージを作成する。 # make-kpkg clean # make-kpkg --revision joho12-2.2.14 kernel_image (リビジョンナンバー(joho12-2.2.14)は好きなようにつけてよい。) 速いマシンだと5分程度でカーネルのパッケージが/usr/src/に作成されるので、そ れをインストールする。 # dpkg -i /usr/src/kernel-image-2.2.14_joho.2.2.14_i386.deb こうすると/lib/module/2.2.14を/lib/module/2.2.14-oldといった名前に変更するよ うにいわれることもある。そのときはいったん終了して、名前を変更してからやりな おす。 インストール中にいくつか質問を受けるが、デフォルトの設定でよい。インストール 後、リブートする。 # reboot カーネルの再構築はこれで終り。 1.2 IPマスカレードの設定 /etc/network/optionの"ip_forward=no"の部分を"ip_forward=yes"にする. /etc/network/interfacesを編集する。以下を追加する. iface eth1 inet static address 192.168.0.1 netmask 255.255.255.0 network 192.168.0.0 broadcast 192.168.0.255 geteway 133.87.45.82 up ipchains -P forward DENY up ipchains -A forward -s 192.168.0.0/24 -j MASQ up /sbin/depmod -a up /sbin/modprobe ip_masq_ftp (gatewayはルータ(ここでは情報実験12の計算機joho12)のIPアドレスに設定) 以上でルータの設定は終り。リブートする。 # reboot 2 クライアントの設定
2.1 ネットワークインターフェイスの設定
/etc/network/interfacesファイルを編集して以下のように設定する。 2.2 DNSサーバの指定 /etc/resolv.confファイルにはDNSサーバのIPアドレスが書いてあるはず。1行目を search ep.sci.hokudai.ac.jp とする。 2.3 ホストテーブルの設定(内部ネットワーク用) 内部ネットワークでのDNSは、/etc/hostsファイルの設定によって行う。 192.168.0.1 joho12.ep.sci.hokudai.ac.jp joho12 のようにIPアドレスとホスト名の対応を書いておく。この設定はルータにも必要。
<参考文献> Linux ネットワーク入門 スタークラスター著(ナツメ社) 2000/10/06 LAST MODIFIED