+ + 基本シテムのインストール + +


++ Contents ++




[1.0] 起動

rescue ディスクをフロッピーディスクドライブに入れてから計算機を起動させる。

「boot:」表示が出たら

「Insert root floppy disk ...」と表示されたら、rootディスクをフロッピーディスクドライブにセットして


[1.1] Release Note

起動すると最初にRelease Noteが表示される。眺めて、開発者のみなさまに感謝したら[Continue]

[1.2] インストレーションメインメニュー

このインストレーションメインメニューを使ってインストールしていく。「Next:」「Alternate:」の欄にいろいろなメニューが出てくるが、通常は「Next:」のメニューを選んで行けばよい。

[1.2.1] キーボードの選択

「Next : Configure the Keyboard」を選択/決定し, 「qwerty/jp106: Japan」を選択/決定する

[1.2.2] ハードディスクのパーティション作成

「Next : Partition a Hard Disk」を選択する。Debian をインストールするパーティションを作成するハードディスク(/dev/hda)を選択すると、 cfdisk が表示される。

パーティションは今回は切らないので、順に「Maximize」「Write」「Quit」と選択。


[1.2.3] スワップパーティションの初期化

スワップパーティションを作成しなかったので, メニューの "Next" には再度 "Partition a Hard Disk" が表示されるが気にせずに「Alternate: Do Without a Swap Partition」 を選択/実行する.

[1.2.4] Linux パーティションの初期化


「Next: Initialize a Linux Partition」を選択/実行し、「/dev/hda1 」を初期化する。 .

ここでは kernel 2.0 ベース向けに互換性を持たせるか, と尋ねられるので、必要に応じて選択する。(今回はNo)これ以外の項目はすべてデフォルトのままでよい. 最後にマウントポイントを (/) にするか聞いてくるので Yes を選択する。


[1.2.5] カーネルとモジュールのインストール

「Next: Install Operationg System Kernel and Modules」 を選択/決定する。インストールメディア を聞かれるので、floppyを選択する。 画面の指示に従ってフロッピーディスクを入れる. ここでは rescue ディスク、driver ディスクが要求される。

[1.2.6] カーネルとモジュールの設定

◇fs category
・smbfs
・umsdos
・vfat

◇net category

・3c59x(ネットワークカードのドライバ)
コマンドラインの入力画面(「Enter Command-Line Arguments」)になりますが、 何も入力する必要はありません。(デフォルトで を押して下さい。)

[1.2.7] ネットワークの設定

「Next: Configure the Network」を選択/決定する. 途中で聞かれる「DHCP を使いますか」という質問には, No を選択する。ネットワークパラメーターは以下の通り。
ホスト名postel
ドメイン名ep.sci.hokudai.ac.jp
IPアドレス133.87.45.78
ネットマスク255.255.255.128
ゲートウェイ133.87.45.1
DNSサーバー133.87.45.70 133.87.45.66 133.87.1.11

[1.2.8] 基本システムのインストール

「Next: Install the Base System」を選択/決定. インストールメディア を聞かれるので, floppy を指定する. FDD のパスを聞かれる(/dev/fd0)がデフォルトのままでよい. 画面の指示に従って base フロッピーディスクを入れる.

floppy を交換する際には, FDD のLED ランプが完全に消えてから交換すること.


[1.2.9] 基本システムの設定

「Next: Configure the Base System」を選択/決定する.

タイムゾーン(時間帯): Asia, Japan

マザーボードに搭載されている時計の時間を GMT(グリニッジ標準時)に合わせるか:No


[1.2.10] HDDからOSがブートできるように設定

「Next: Make Linux Bootable」を選択/決定する. Linux のブートローダである LILO をインストールする場所を聞かれるので, /dev/hda1 を選択する.

すると MBR へインストールするかと確認されるので, Yes を選択する. 続いて /dev/hde1 の Debian システムをデフォルトで起動するかと聞かれるので, Yes を選択する.


[1.2.11] 起動フロッピーディスクの作成

今回はこの後、patchをあててカーネル再構築を行うため、この時起動フロッピーを作成する必要はない。よって、 「Alternate: Reboot the System」を選択する.

[1.2.12] システム再起動

「システムを再起動しますか?」と聞かれるので, Yes を選択する. 自動的にリブートするので, OS がシャットダウンし終わったら, フロッピーは取り出しておく.

[1.3] 再起動後の設定


[1.3.1] 暗号化プログラムの選択

パスワードを暗号化するプログラムとして md5 を用いるかどうかを聞いてくるので Yes を選択する. (md5 の方がデフォルトの crypt 暗号アルゴリズムよりも安全)

[1.3.2] Shadow Password の設定

Shadow Password を用いるかどうか聞いてくるので Yes (デフォルト)を選択。

[1.3.3] root のパスワードの設定


ルートのパスワードを設定するように要求される のでしかるべく設定する。

[1.3.4] 最初のユーザーの設定

最初のユーザを設定するように尋ねられるが, 後でまとめて登録するので No を選択する.

[1.3.5] PCMCIAサポートの削除

PCMCIA関係のパッケージを削除するのかどうかを聞かれるので、 Yes を選択して削除する。

[1.3.6] PPP の設定

PPP は使わないので No (デフォルト)を選択。

[1.4] パッケージのインストール

Debian GNU/Linux では、ソフトウェア(パッケージ)を全てネットワーク上からダウンロードし、 インストールすることが出来ます。この機能を apt というソフトウェアが担っている。 (どこにどのように Debian 用パッケージが集積されているかについては、 こちらを参照のこと)

[1.4.1] パッケージの取得先選択

パッケージのインストール画面では、まず apt の設定方法を聞かれるので、 edit source by hand を選択する。

するとエディタ ae が起動します。 ここでは Debian 用パッケージを、ネットワークの何処から取得するかを記述する。

deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian potato main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian-jp potato-jp main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian-non-US potato/non-US main contrib non-free
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian/ dists/potato-proposed-updates/

結果を保存するには、Ctrl キーを押したまま xw を押す。 そうすると 1 行目に保存先のファイル名が現れるので、 /etc/apt/sources.list と書かれてい事を確認して を押す。

ae を終了させるには Ctrl キーを押したまま q を押す。


[1.4.2] パッケージの選択

apt の設定に問題がなければ、パッケージの選択方法を決める。 ここでは、simple を選ぶ。 Simple では用途に合わせた複数の関連パッケージ集(task packages) を取捨選択して環境を構築する。

タスクパッケージの選択画面が表示されるので、以下の項目に合わせてスペースキーを押し、 選択する。(選択するとアスタリスクが付く)

・C++ dev
・C dev
・Japanese
・X Window System

選択が終了したら、 を選択する。 この後、幾つか質問される場合があるが、メッセージをきちんと読み、適切に対処する。

なお途中で「anXious」を利用した X Window System の設定を行うかどうか尋ねらるが、 ここでは No を選択する。(X Window System の設定は、 後で別のプログラムを用いて行うため)


[1.4.3] インストール中の質問

実際のインストールの最中にもいくつか質問されるが、 大抵は質問の際のデフォルトで構わない。

・パッケージの設定に使うフロントエンドの設定

「What frontend should be used for configuring packages?」 という質問には Dialogを選択する。

・質問を受ける度合いの設定

「Ignore questions with a priority less than ..」 という質問には lowを選択する。

・インストール前にパッケージの設定を行うかどうか

「Pre-configure packages before they are installed?」 という質問には Yesを選択する。

・古い質問を繰り返すかどうか

「Show all old questions again and again?」 という質問には Noを選択する。

・lynx のホームページをどこにするか。

Webブラウザ lynx を使用した際に最初に開くページのURLを指定します。
「What is lynx's homepage?」 という質問には好きなホームページのURLを指定する。(今回はepnetfan)

・メール関係

「 Creat world writable mail drop? [no] 」 という質問にはnoを選択する。

「 Mail name? 」 という質問にはpostel.ep.sci.hokudai.ac.jpと入力する。

「 Start Postfix now? [Y]」 という質問にはYを選択する。

サウンドカードの有無

「Do you have sound hardware installed?」 という質問にはNoを選択する。
※ postelにはサウンドカードは装備されていません。

・変更するかどうかの質問

「 Do you want to change anything (Y/n)? 」 という質問が出てくることがあるが、適宜対応する。

・gpm をすぐに使用するのか (gpm がインストールされている場合のみ)

「 Do you wish to start/restart gpm at this time? (Y/n) 」 という質問にはnを選択する。

・文章の形

「 [1]american [2]british 」 の二者択一。今回は[1]american

・デフォルトの紙のサイズの指定

「Default paper name? [letter]」 という質問にはletterを選択する。

・X サーバの設定

「Do you want to make the VGA16 X server the default?」 という質問にはNoを選択する。 (対応Xサーバは svga です)

・ダウンロードした .deb ファイルを削除するのかどうか。

全てのインストールが終わった時に出る 「Do you want to erase the downloaded .deb files?」 という質問にはYes(デフォルト)を選択する。

[1.5] パッケージの追加

ssh や、sudo などの必須パッケージが未だインストールされていないため、 それらをインストールします。

上記のインストール作業が完了すると、 最終的にログインプロンプト(login: という表示)が表示されます。 root でログインし、パッケージを追加しましょう。

# apt-get install ssh
# apt-get install sudo

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last up : 2002/05/27 (C.Mitsuda)