なにがすばらしいのか


Firewall による情報資源の保護

Firewall(防火壁)とは、グローバルネットワーク空間からイントラネットを 隔絶するシステムのことである。これにより、外部からの不正アクセス、アタックからイントラネット内部のマシンの情報資源を守ることができる。本来利便性と堅牢性(安全性)は相反するものであるが、イントラネット内ではセキュリティレベルの 低い(すなはち、便利かつ危険な)ファイルサーバーなどの運用が可能になる。

インターネットサービスの利用

とはいっても、 proxy という機能を利用することによってファイアーウォール内の (グローバル IP アドレスを持たない)端末から、グローバルインターネットに接続出来る。(具体的には http, ftp, pop, smtp, nntp などの代表的なサービスを利用可能)又、 徒にグローバル接続機器を増やすことなく、学生の所有するマシンからホームページを見たりメールを書いたりニュースを購読したりすることができる。

ファイル,プリンタ等の共有

ファイルサーバの構築により、Mac/Win/Unix のプラットフォーム (OS) に依存せずにファイルが共有できる。これには、AppleTalk, NetBIOS などの非 TCP/IP プロトコルの流れもイントラネット内に限定できるという利点もある。( cf. Samba , Netatalk :インターネット実験の項参照の事)。例えば、共同作業で出したデータを MO 等メディアを介さず簡単に直接自分のパソコンに持ってくる事も出来る。さらに、 すべてのプラットフォームから共有プリンターを利用することも可能である。これによって学生は個人個人で MO ドライブや プリンターなどを買う必要が無くなる。

ファイルサーバのご利益をイメージ図とするとこの様になる。

当初グローバル空間にプリンタを置いて共有する考えだったので、「プリンタの利用に関する諸問題」みたいな事を悩んでいたが、今現在ローカル空間に epnetfan から頂いた プリンタを置いて Mac , Win , u*ix OS 全ての OS からの印刷を実現している。

インターネット実験

グローバルインターネットから切り離すことにより、多少無謀な実験もイントラネット内で可能になる。Samba , Netatalk 等は非常に便利な機能である反面、グローバルで走らせるには少々危険である。しかしファイアーウォールで隔絶されたイントラネット内では安全かつ快適に利用できる。

具体的な当面の構想としてはローカルに apache + cgi なサーバーをたて、Web を用いて GUI でデバイス等を操作できるシステムの構築である。なおこの実験の成果は epnetfan に還元される。

unix OS に親しむ

Firewall + proxy サーバ及びファイルサーバーの構築、またイントラネット内での実験などを通して、unix OS に親しい人材が育成されうる。専攻サーバコアチームへの人材の供給も期待される。ひいては地球惑星物質科学教室と地球物理学教室の交流が活性化され、研究交流も活発になるであろう。


更新履歴
2000. 4.29 Kura3
1999.11.02 倉持
1999.10.26 開設.倉持・共馬