グループユーザ権限で作業をする方法


1.はじめに

専攻サーバには”グループユーザ”が存在する.
グループユーザのメリットは、専攻サーバ内の複数のユーザ間でファイルなどの 資源を共有したり、メーリングリストを作成するのに適している、などがある.

グループユーザの実体は直接ログインすることのできないユーザで、 何故そのようにしているのかというと、複数の人たちでパスワードを共有するのは セキュリティ上危険だからである. (詳しくはこちら

2.グループユーザになる方法

まず、個人ユーザとしてサーバにログインします.
”ログインって何?”という方はまずこちらへどうぞ.
次に以下のコマンドを入れるとグループユーザになれます.

$ sudo -u [グループユーザ名] -s

このときパスワードを聞かれますが、ここで入力するパスワードは 個人ユーザのログインパスワードです.

例えば、ユーザhogehogeさんがwwwにログインしたあと グループユーザepnetfanになる場合は以下のようになります.

$ sudo -u epnetfan -s
Password:hogehogeさんのwwwサーバのログインパスワード

$ whoami
epnetfan
whoamiというコマンドを打つと文字通り現在のユーザ名がわかります.

グループユーザから個人ユーザに戻るときには

$ exit
とすると元に戻れます.

3.ファイルの所属グループを変更する

ファイルには所有者、所属グループ、パーミッション(許可権)というものがあり、 そのファイルを読み書きできる人を設定しています. グループ間でファイルを共有するには所属グループとパーミッションを 適宜変更する必要があります. ファイルの情報を確認するには以下のコマンドを打ちます.

$ ls -la
合計 ***
drwxr-xr-x    1 hogehoge    hogehoge        4096  Jun  5 19:13 foo
-rw-r--r--    1 hogehoge    hogehoge        1234  Jun 14 17:15 file1
-rwxrw-r--    1 hogehoge    epcore          5678  Jun 14 17:15 file2
-rw-r-----    1 hogehoge    epnetfan        9012  Jun 14 17:15 file3
-rw-rw----    1 hogehoge    epnetfan        3456  Jun 14 17:15 file4
-rw-------    1 epnetfan    epnetfan        7890  Jun 14 17:15 file5

見方は左から順にパーミッション、所有者、所属グループ、ファイルサイズ、
更新日時、ファイル名となっています.

ただし、sudoでグループユーザになってから作成したファイルは、 所有者、グループは共にグループユーザになるのでわざわざ変更する必要はありません. chmod、chownはいったん自分の権限でファイルを作ってからグループ所属に 変更するときに使います.

4.ファイルを転送する方法

研究室等, グループユーザのディレクトリにファイルを転送したく なるかもしれません. その場合は 手引集の「ファイルをサーバとやりとりする方法」の ftp を用いる場合 (OTP が必要)を参照します.

手引集の 「OTP 用パスフレーズの設定方法」を参考に, グループユーザの OTP 用パスフレーズを設定します.

$ sudo -u [グループユーザ名] -s

$ opiepasswd

これで設定ができました. あとは, 手引集の「ファイルをサーバとやりとりする方法」の ftp を用いる場合 (OTP が必要)を参考に, ファイルの転送を行って下さい.

5.その他

sgというコマンドがあります. 筆者は使ったことがないのでよくわかりませんが、 このコマンドを使ってもグループ権限でファイルの操作が行えるようです.

$ sg [グループユーザ名]

このコマンドはパスワード入力は必要ありません.


最終更新日: 2001/11/25(杉山耕一朗) Copyright © 2001 EPnetFaN