mutt の基本的な使い方


以下は, mutt の基本的な使い方です.

1. mutt を立ち上げる

 $ mutt
とすると, mutt が起動される. 起動されると最初に新規メールがないか読み込んでくれる.

2. メニュー内の移動

どう動けばよいかの情報はメニューの中に表示されている. メニュー内で良く使われるキーを以下に示す.
  
   j or ↓         next-entry      次の項目へ移動
   k or ↑         previous-entry  前の項目へ移動
   z or →         page-down       次のページへ行く
   Z or ←         page-up         前のページに行く
   =               first-entry     初めの項目に移動する
   *               last-entry      最後の項目に移動する
   q               quit            今のメニューを終了する。
   ?               help            今のメニューのキーバインドを表示する

3. メールを読む

mutt にはメール読むための二つのモードがある. 初めのモードはメールボックスのメッセージ一覧を表示するモードである. これはインデックスと呼ぶ. 2番目のモードはメッセージの内容を表示するモードである. これをページャと呼ぶ.
  
          今カーソルがあるメッセージを表示する(ページャへ行く)
              次の新しいメッセージに移動する
   q               mutt を保存して終了する
   x               mutt を保存せず終了する
   $               変更をメールボックスへ保存
   d               今カーソルがあるメッセージを削除する($あるいはqをしたときに実際に削除される)
   u               削除してしまった(dフラグが付いている)メッセージを戻す(dを取り除く)
   v               添付ファイルをみる
   /               検索
   ESC /           逆方向へ検索
   o               ソートの方法を変える
   O               逆向きのソート
   c               他のメールボックスを開く
  • 「To:」と「 Subject:」を埋めて「----」以下にメールを書く.
  • 必要に応じて「From:」,「Cc:」,「Bcc:」なども付け加えられる.
  • 書き終えたら[Ctrl]-[c]-[m]とすると
    Making a MIME letter ... done
    というメッセージがミニバッファにでるので, そしたら[Ctrl]-[c]-[c].
  • 日本語入力を行うための設定は emacs の基本的な使い方と日本語入力 を参照のこと ■書いているメールを下書きとして保存

    emacs での保存と同じように[Ctrl]-[x]-[s] とする. 大抵は ~Mail/draft にメールが保存される. 後からメール書きを再開したい時には, Summary モードで[g] として [+draft] に移動し, そこでメールを選択して[E] とすればよい.

    ■書いているメールを破棄し, draft モードから Summary モードに戻る

    draft モードで [Ctrl]-[c]-[q] とすると, 現在書いているメールを破棄し, Summary モードに戻る.

    ■添付ファイルを付ける

    添付ファイルをつけるとき, 複数のパート (マルチパート) を ひとつのメールにまとめて送信する.

    5. その他, 便利な機能

    ■署名を付ける ■メールアドレスを補完したり, メールの送り主をニックネームで表示する

    Summary モードで, 補完やニックネーム表示を行いたいメールにカーソルを 合わせ, [Ctrl]-[u], [Ctrl]-[c], [Ctrl]-[a]

    すると, 設定画面になるので, 以下のエントリに適宜入力する.

           Shortname: (省略名)
           Addresses: (メールアドレス) 
           Nickname:  (ニックネーム)
      

    編集が終ったら, [Ctrl]-[c], [Ctrl]-[c] で設定を保存する.

    すると, To: や Cc: の行で Shortname に書き込んだ文字列を入力した後に [Tab]キーを押すと, Addresses に書き込まれたメールアドレスが 補完される.

    また, 送られてきたメールの送り主の名前が Nickname で指定されたものになる.

    ■役に立つ参考資料 http://www.mew.org/release/info/index.html「Mew」

  • 最終更新日: 2002/11/24(森川 靖大) Copyright © 2000 EPnetFaN