UNIX におけるユーザー管理

地球科学科 地球惑星大気物理学研究室 4年 山田 学

なぜにユーザー管理が必要か?

○大前提:UNIXはマルチユーザー、マルチタスクなOSであるということ

  1. マルチタスク
    :一台のコンピュータ上で同時に複数の仕事を処理できる。 そのためにTSS(Time Shareing System:時間分割システム)を採用している。
  2. マルチユーザー
    :一台のコンピュータを同時に複数人が利用できる
つまり複数のユーザが幾つかのの仕事を同時に行える。 実際CPUが使われている時間を考えると、高性能な機械を皆で共有する ことで、資源の有効利用が期待できる。

○必要となる概念

複数のユーザが同じコンピュータを共有し、 なおかつ同時に処理を行うには、 それなりのお約束 (コンピュータが処理をする上での、 またファイルと言った資源を共有する上でも) が必要となる。
  1. UID:User ID
    :ユーザと一対一の対応を持つ番号=アカウント名(ログイン名)に対応
  2. GID:Group ID
    :複数ユーザ内での共有を実現するための番号=グループ名に対応
ユーザは一つのUIDと一つ以上のグループに属して 作業を行うことになる。
このことで、 というファイルの管理が可能になる。
実際、各々のファイルにはパーミッション属性というものがついていて、
  1. ファイルの持ち主に対して
  2. ファイルの所有グループに属するユーザに対して
  3. 上に属さない"他人"に対して
『読み』『書き』『実行』が出来るかを(持ち主が)決めることになる。

あまり良い例えでは無いかも知れないが、図書館での蔵書管理を 想像すると良いのかも知れない。"個人"に対して"所属グループ" (教員、院生、学部生 etc.)がありそれらに対応して"閲覧"、 "貸し出し"がどのように可能であるかが決まっている。
(ただ、少し違う点として、実行されたファイルに対しても "実行者"、"実行グループ"と言う属性がついている。詳しくはそのうち? もしくは各自調べて下さい。)

実践研究会での現状

○問題点

○改善点

○Example

  1. 0-999 ローカルで自由に管理する番号
    :ただし0-100は予約されたものを用いる
    • 0-50 : システム管理似関係するグループ(root,staff,etc.)
    • 51-100 : 一般ユーザの属するグループ(user,etc)
  2. 1000- :2-4年生用ユーザアカウント
  3. 2000- :2-4年生用ユーザアカウント
  4. 2000- :2-4年生用ユーザアカウント
  5. 3000- :500おきに書く研究室で自由に用いるアカウント
    等など。
急いで考えたので、まとまっていませんがこんな感じ? これは、かなり模索する必要がありそうです。

参考文献

書籍


履歴

1998/11/06
山田 学