というわけでX window system(以下、X)を導入することになった。
Xの設定はここを参照してください。
X Window Systemの特筆すべき点は以下の3つである。
1.サーバクライアント方式
XサーバとXクライアントという別々の役割を持った機械(?この言い方は正しい
のだろうか)が相互に連係しながらXを動かしている。どのような手順になって
いるかと言うと...
- Xサーバはキーボードやマウスからの入力を受け付け、各Xクライアントにユーザ
ーの命令を送る。
- Xクライアントでは、Xサーバからの命令を実行しその結果を再びXサーバに送る。
- 送られて来た結果をXサーバが画面に描画する。
といった手順でGUIが成立している。これは人間で言う所の「刺激と反応」に例える
とわかりやすいかも知れない。
- ボールが飛んで来ることを「目(=マウスやキーボード)」で感じとる > 入力
- 脊髄(=Xサーバ)が情報を大脳(=Xクライアント)に送る。> 大脳は考える
(命令の実行)
- 入力に対する結果を脊髄に送る(避けるとか受け止めるとか) > 脊髄から対応する
運動器官(=画面)へ(出力)
といった感じだろうか。このことから、次のネットワーク透過性が成立する。
2.ネットワーク透過性
XサーバとXクライアントの間での通信はXプロトコルと呼ばれる規約によって定め
られており、この規約に従う限り適切な処理を行うことができる。このことから、
Xサーバさえ設定されている機械であればネットワークを通じて別の機械でXクライ
アントを実行することができる。他人の大脳が使えるようになるわけである。
例) kurioneからredにログインしてredでemacsを使う。その結果はkurioneに
出力されている。
3.ユーザーインターフェースを選ばない
今までの話では、描画と入力を管理するXサーバとアプリケーション(Xクライアント)
という分け方をしたが、人によっては、Windowsの画面に愛着を感じるかも知れないし
macOSが最高だと言うだろう。そのようなWindow Systemの見た目や使い勝手、画面の
雰囲気を司る部分がXサーバから切り離されている。この部分をWindow Managerと呼ぶ。
原理的には特殊なXクライアントなので、ユーザ側から見ればこのWindow Managerこそ
システムのユーザーインターフェースとなるが、個人の趣味で自由に取り換えることが
できる。
そこで...
どうせPCを使い倒すならば,自分好みの設定にしたいと我々3年生は考えた。
よって、後期になってからの実習において最も力をいれたのは、Xのカスタ
マイズである。
Let's カスタマイズ!