第3層 ネットワーク層


ISO参照モデルは第3層がホストとネットワークの間の相互作用の定義を完全にする機能を含んでいると規定している.ネットワークまたはコミュニケーションサブネット層と呼ばれ,この層はネットワークを通しての転送の基本単位を定義し,終点アドレスと経路制御の概念を含んでいる.ホストとパケット交換機の間の通信は第3層を通過するトラフィックとは独立した概念である.だからネットワークは第3層のプロトコルで定義されるパケットを第2層で転送できるフレームのサイズより大きくできる.第3層のソフトウェアはネットワークが期待する形にパケットを組み立て,第2層を使って組み立てたパケットをパケット交換機に転送する.第3層はネットワークの輻輳問題について責任を負う.

IPアドレスとネットワーク番号とサブネットワークマスク


(a)と(b)の違いはブリッジを用いるかルータをもちいるかの違いであるが,ブリッジとルータの違いを私は説明できない.ここでは(b)と(c)の違いに注目する.
(b)のサブネットマスクは255.255.240.0である.これを2進数でかけくと11111111.11111111.11110000.00000000である.サイト1のサブネットワークは191.250.0.0,サイト2のサブネットワークは191.250.16.0.ここでは第3フィールドの違い(0と16の違い)に注目する.0は00000000であるが,16は00010000である.したがって,サイト1のサブネットワークとネットワークマスクのアンドを取ると,10111111.11111010.00000000.00000000.サイト2のサブネットワークとネットワークマスクのアンドを取ると,10111111.11111010.00010000.00000000となる.したがってサイト1とサイト2をこのネットワークマスクで区別できる.このサイト1のサブネットワークはIPアドレスの第1フィールドが191,第2フィールドが250,第3フィールドが0,第4フィールドが0から255までの256台のマシンである.


履歴 奥山尚範(1999/07/07)