EP Net Fan 座学編レジュメ
1999.12.10 村田泰洋
専攻サーバではMTA(Message Transfar Agency)として qmailを使っている.今回はそのqmailの .qmail というファイルを中心に説明を行うため sendmail の .forwardに当てはまらない部分が多々あるので気を付けてください.
メールは通常,メールサーバであるホストの~user/Mailbox(または Maildir .以後省略)に配送される.しかし qmail は各人の Mailbox に配送する前に .qmailファイルに書かれてある内容を読んで配送(実行)する.
|ユーザのディレクトリ | → Mailbox メール → | .qmail →プログラムを実行 etc |________________________ ↓ 別なアドレス
行単位に配送し字を書く.
例) epnetfan ML の .qamil の内容
|/usr/local/bin/ezmlm/ezmlm-reject -T '/home/epnetfan/ml'解説
'/home/epnetfan/ml' は epnetfan MLの管理ディレクトリです. そのディレクトリが受け持つメール(epnetfan-ml宛のメール)を ezmlm-reject(配送に適さないメールを排除する)コマンド の T オプション(To , Cc に ML アドレスが無いものでも受け取る)で実行する.
コマンドの詳しい使い方はman qmail-command(8) か http://www.jp.qmail.org/q103/jman8/qmail-command.htmlを参照してください.
& で始める. & がなくてもアドレスが英数字で始まる時は省略可.
/Maildir もしくは ./Maildir というように / (スラ)か . (ドット)で始める. ないと Maildir@ep.sci~ に配送しようとしてしまう. →okuyama chain 事件の発端となる
アドレスのアカウント部分(例えば)は拡張子をつけることで半永久的にアドレスを増やすことができます.小規模のメーリングリストを作る場合はこれを使えば十分です.
例) .qmail-hogehogeというファイルを作ってメーリングリストのメンバーのアドレスを書く. chozi-hogehoge@ep.... 宛にメールを出せば配送されます. 拡張子はいくらでもつけらるが大文字や点(dot)は使わないほうがよい.
今まで使っていたメールサーバ foo.bar の dot-qmail に事例2 正しく転送アドレスを書かない&chozi@ep.sci.hokudai.ac.jp &と専攻サーバのメールアドレスを書いていたとする.そして, blue の dot-qmail には&chozi@foo.barと書きます.これによってchozi@ep.sci.hokudai.ac.jp宛に出されたメール ↓ chozi@foo.barに転送 ↓ chozi@foo.barに届いたメールは dot-qmail を見て chozi@ep.sci~へ再配送する. ↓ chozi@ep~は dot-qmail をみて 更に再配送する.
.qmail にアドレスを書くときいないユーザを書くとエラーメール が送られ,それが .qmailをまた読みにいきそのエラーメールを出す.
メールサーバはこの手のルーピングをエラーメールとして返すので 増殖までには至らない. しかしメールサーバの管理者がルーピングを起こすとエラーメールが 管理者宛にメールを出して再びそこでルーピングが起こって増殖して いきます.たちの悪いことに一つ前のメールを添付してエラーメールを 投げるのでどんどんメールのサイズが大きくなり放っておくとパンクし ます.
.forward は メールの転送他, .qmail と同様の働きをします. ただ,メール転送では & が必要無かったり,少しお作法が違うようです. sendmail を使っているメールサーバを持つユーザは自分でいろいろ 試して下さい.
http://www.jp.qmail.org←座右のページです.
最終更新日 : 1999/12/10
村田泰洋