ファイルシステムの構造
UNIXは、ファイルを階層構造にして管理している。その様子が木のように見えることから
よく、『ツリー構造』と呼ばれる。Windows や MacOS も 木構造のファイルシステムを
採用しているので、このシステムに関してそれほど違和感はないと思う。
Windows、MacOSにおけるフォルダと同じものが、UNIXでは
ディレクトリーにあたる。
ファイルをディレクトリーに入れて、管理するのだ。また、ディレクトリーの中に
ディレクトリーを作成することができる。この作成されたディレクトリーのことを
サブディレクトリーと呼ぶ。
ファイルシステムの一番おおもとで、木の根にあたる部分は、
ルートディレクトリーと呼ばれ、『/』で表す。
* この図は、UNIXコマンドポケットリファレンス-ビギナー編- (技術評論社)から 取ってきたものです。
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自分が作業しているディレクトリーの位置などによって以下のような呼び方がある。
- ルートディレクトリー
- UNIXのファイルは、階層構造のファイルシステムで管理されている。この階層構造の一番上の
ディレクトリーを『 ルート ディレクトリー 』と呼ぶ。実際の操作では、『/』という一文字で
表現する。
- カレントディレクトリー
- UNIXの階層構造のファイルシステム中で、現在ユーザー(自分自身)が作業しているディレクトリー
を『カレントディレクトリー』と呼ぶ。実際の操作では、『.』という1文字で表現する。
- 親ディレクトリー
- カレントディレクトリーのすぐ上の階層を『親ディレクトリー』と呼ぶ。実際の操作では、『..』
という2文字で表現する。
- ホームディレクトリー
- 自分専用のディレクトリーを『ホームディレクトリー』と言い、各ユーザーごとに割り当てられて
いる。ホームディレクトリーでは、スーパーユーザーでなくても、ファイルやディレクトリーの作成
や削除が自由に行うことができる。