スーパーユーザー と 一般ユーザー



UNIXにログインして、アプリケーションを利用したり、プログラムを 開発したりするユーザーのことを、" 一般ユーザー"と呼びます。 それに対して、UNIXシステム全体を管理、運用するユーザーのことを 『システム管理者』 または 『 スーパーユーザー』といいます。

この両者の違いは、その権限の大きさにあります。一般ユーザーは、 許可されていないシステムを扱うことができません。それに対して スーパーユーザーは、システムにおいてあらゆる操作を実行できる 強大な権限をもっています。つまり、UNIXではアクセス権限を管理 して、他のユーザーに不用意にファイルを見られないようにできる のですが、スーパーユーザーだけは、アクセス権限が与えられいな いファイルでも自由にアクセスでき、またあらゆる操作が行うこと ができるのです。

スーパーユーザーにこのような権限が与えられているのは、UNIXシス テムの管理者だからです。管理者は、あらゆる事態に対応するために、 全ての権限をもっている必要があります。スーパーユーザーというと、 UNIXに詳しい人というイメージがありますが、そのような意味ではなく、 UNIXシステムの管理者のことを指しています。

スーパーユーザーのログインネームは、『 root』です。 そのため、スーパーユーザーのことをよく "root (ルート)" と呼びます。