internetweek2002 報告会

家庭内ネットワークセキュリティー入門

北海道大学理学部地球科学科 志藤 文武

目次

  1. はじめに
  2. なぜ"家庭内"で"セキュリティー"か
  3. なにを注意するのか?
  4. ソフトメーカーとセキュリティー

1.はじめに

本レポートはInternetweek2002のビギナーズチュートリアルである 「家庭内ネットワークセキュリティ入門」の内容を受講者の視点から まとめたものである。 特に、筆者が「おもしろい」と思った部分について力点をおいた。 私(筆者)が"家庭内のネットワークセキュリティ"に興味を持つきっかけ となったのは自宅の3台のPCをインターネットに接続する作業をしたこと である。ADSLや無線LANを駆使したわけだが、そんな中で"セキュリティ"を まったく気にしていない家族や自分自身がいた.先輩のPCや父親の会社のPC が"NIMDA"にやられるなかで、自分の家のPCが例外であるはずもなく、 自分の家のPCが何らかの被害に遭わないためには、それなりの知識が 必要であると感じた。その知識をえるためにもInternetweek2002での 「家庭内ネットワークセキュリティ入門」というチュートリアルは もってこいであった。

2.なぜ"家庭内"で"セキュリティー"か

常時接続だから


・常に接続できる
・使いたいときに接続できる
・費用を考えず接続できる
  ↓
 悪い人たち(クラッカー)が攻撃する
 隙ができる

高速回線だから

・速い速度でWebがみられる ・ダウンロードもはやい   ↓  回線速度が100倍になると  攻撃される回数も100倍になる

クラッカーの攻撃対象が変化したから

(昔)大企業と官公庁が攻撃対象   ・重要な情報がある(→確実に被害がでる)   ・守られているところを壊す楽しみ (今)無差別に攻撃   ・無知な奴は利用する(踏み台にする)   ・金やそれに相当するものも奪える ↓    にもかかわらず、利用者の知識も意識も低い

3.なにを注意するのか?


"ウィルス"を防ぐ

・届いたメールやファイルがウィルスに感染していないか  読む前に確認 ・ウィルスチェックソフトで調べる  →ソフトを頻繁に更新しても新型のウィルスをみつけ   られるようになるのはウィルスが出回ってから     ↓ (対策)怪しいメールはしばらく寝かしてから読む(!?)

"ワーム"感染の盲点

(実例)セキュリティーが一見、万全で外部からワームが入って    こられないはずのとある企業の内部で"Code Red"が広まる     ↓    攻撃を受けるわけがないという過信が社内でのセキュリティー    対策の不備をうみ、PCが次々と感染。 (なぜ?)社員の一人が、Code Red完全済のNotepPCをその会社に持ち込み     社内LANに接続してしまったから。     ↓    このような事態は大学でも十分起こりうる。

スパイウェアにご用心

・フリーウェアに組みこまれた悪質な機能のこと ・パソコン内の情報をを外部におくる ・利用規約に「情報を送ることがある」などと書いてある  (不正とはいえないものもある)   ↓  もしパソコン内の情報が、クレジットカードの番号等だったら・・・ (対策)身元のわからないフリーウェアはインストールしない。

4.ソフトメーカーとセキュリティー


Microsoft製品は弱いのか?

 みんなが使っているから狙われるという意見もある    ↓しかし  それなれならばなぜ、いつまでたってもセキュリティホールが  うまらないのか?説明できない。    ↓ (穴が埋まらない原因) ・ソフトの開発者たちが「セキュリティーに強いソフト」  を作れるようには教育されていない。 ・便利なソフトを追求するあまり、セキュリティへ  注意をおろそかにしている。

セキュリティ情報は出される

・ソフトウェアのメーカーはソフトの弱点を公開 ・"弱点"は克服方法がわかってから公開する    ↓(理由)   "弱点"はクラッカーにも届くので、克服方法が   わかる前に公開するのは"アキレス腱"をさらすようなもの ↓   "弱点"はソフトウェアをUpgradeすることで克服する ハッカーVSソフトメーカー 『家庭内ネットワークセキュリティー入門』配布資料page51(全102page)

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