internetweek2002 報告会

インターネットの基礎知識

北海道大学理学部地球科学科 志藤 文武

目次

  1. はじめに
  2. インターネットとは   
  3. TCP/IPの特徴
  4. その他   
  5. おわりに

1.はじめに

本レポートはInternetweek2002のビギナーズチュートリアルである 「インターネットの基礎知識」の内容を受講者の視点からまとめた ものである。特に,筆者が「おもしろい」と思った部分について 力点をおいた.ただし、筆者の知識不足のためとんでもない 勘違い(行間の埋め方を間違うなど)をしている可能性は 否定できないのでそのときは shido@ep.sci.hokudai.ac.jp までメールをお願いします.

2.インターネットとは

チュートリアルの1番最初に説明された解説は以下の通りであった. インターネットとは
「インターネットの基礎知識」配布資料page4(全120page)

たくさんのネットワークがつながっている
     ↓
プロトコル(約束事)が必要!
     ↓
インターネットの中核をなすプロトコルはTCP/IP.

3.TCP/IPの特徴

[3.1]TCP/IPの階層構造

 
アプリケーション層
トランスポート層
インターネット層
ネットワーク層
ハードウェア層

・なぜ5つに分かれているのか?
・各層はどのような役割を
  果たしているのか
     ↓

  新聞モデルと比較して考えよう!

[3.2]新聞モデル

新聞モデルは新聞の紙面ができてから,それが家庭に届き、 読まれるまでをモデル化したものである.
新聞モデル
「インターネットの基礎知識」配布資料page11(全120page)

新聞モデルからは以下のようなことがわかる.

・「記事を書く人は新聞をつくるだけ」、「配達する人は配達だけ」
 というようにそれぞれのひと(階層)は比較的単純なきまりを
 守って作業をすればよい
・「記事を書く人」は「配達する人」のきまりを気にしなくてよい.
    ↓
 役割分担(階層化)がしっかりしてあるおかげで、
 作業するひと(階層)は楽できる.
    ↓
 作業が階層化してあると便利で楽である.
    ↓
 作業が階層化するためには約束事(プロトコル)も
 階層化しなければならない.

[3.3]TCP/IP各階層の役割

新聞モデルの「ひと」はプログラム等に置きかえられる.

メールを出すときに各階層はどのような役割を果たすのかを 具体的にあらわすと以下のようになる.
アプリケーション層→メールを書く(ソフトについてのきまり)
     ↓↓
・ トランスポート層→データの種類に「メール」とかく(きまり)
     ↓↓
・ インターネット層→あて先・配送方法を決定する(ためのきまり)
     ↓↓ 
・ ネットワーク層 →電気信号に変換(するときのきまり)
     ↓↓
・ ハードウエア層 →電気信号が流れる(ものに対するきまり)


[3.3]TCP/IP階層化のメリット

階層化には以下のようなメリットがある

・通信における複雑なやり取りが分割される
・ある"層"が変わっても他の層に大きな影響を与えない.

(例)
新聞モデル  (運ぶ手段)自転車→バイク…速くなった!

インターネット(接続方式) ISDN→ADSL …速くなった!

   ※ネットワーク層のプロトコルが変更されるが、
    その変更が他のプロトコルに影響を及ぼさない. 


4.その他

情報実験や座学編とかぶる内容が多かった.

5.おわりに

チュートリアルを受講した感想なのだが、 タイトルからもわかる通り,インターネットのチュートリアルの中で 一番やさしい内容であった。基本用語から解説してくれるので、 情報実験を受講していれば十分ついていける内容である. 来年以降のInternetweekでこのチュートリアルが開講されるのであれば Internetweek初参加者に是非とも勧めたい.

6.参考文献


新規作成日:2003,01/10(志藤 文武)