dvgrabのインストール

1、はじめに

本ドキュメントは、IEEE1394デバイスを用いてDVカメラから入力したDVデータを、生データの形式やDVAVI形式でキャプチャするためのユーティリティであるdvgrabのインストールドキュメントである。2003年9月15日に全作業を行った。


2、ソースの取得

ソースをLinux DV Digital Video for Linuxのページからダウンロードする。
ダウンロード元
http://kino.schirmacher.de/article/static/1
取得ファイル
dvgrab-1.2.tar.gz


3、インストール

ソースをダウンロードしたディレクトリ内において、

$ tar zxvf dvgrab-1.2.tar.gz

と入力して解凍する。
すると、dvgrab-1.2というディレクトリが作成されるので、そのディレクトリに移動し、

# ./configure

として、環境設定を行う。続いて、

# make

として、コンパイルを行う。最後に、

# make install

と入力してインストールする。その後、

# make clean

として、インストール後に必要の無いものを削除する。


4、使用方法
実際に使用して、dvデータをキャプチャするには、まず、必要なモジュールを読み込む必要があるので、

# insmod raw1394

と入力して、raw1394デバイスを読み込む。その後、

$ dvgrab --format dv2 --card 1 --frames "frame number" "filetype" "filename"

と入力すればよい。オプションについての説明は以下の通りである。
--format dv2
ファイル形式がdv2であるものを作成する。これはtranscodeとの相性を考慮したためである。他にはdv1,raw,test,qt,jpegの形式を指定する事ができる。
--card 1
joho03では2枚のIEEEカードをつけ、ネットワークから入力されたdvデータをもう1枚のIEEEカードを経由して再入力し、再入力されたdvデータをキャプチャしている。故に、どちらのカードを経由して入力されたデータをキャプチャするかを指定している。
--frames "frame number"
1ファイルあたり何フレーム保存するかを指定する。指定したフレーム数を越えると別ファイルとして保存される。


参考文献
・Linux DV Digital Video for Linuxのページ
http://kino.schirmacher.de/article/static/1
・中西 龍太さんのページ(DVカメラを研究に使う)
http://www.tamaru.kuee.kyoto-u.ac.jp/~ryuta/misclab/workdv/
・岡村 耕二. Linuxでデジタルビデオ[その3]. SoftwearDesign. vol.11. 2000, p.168-173.

・INSTALLのファイル