EPnetFaN 2004 年度座学編 第 20 回

Internet Week 2004 報告

T22 チュートリアルプログラム 『間違いだらけの無線 LAN』

目次

何が「間違ってる」のか?

設計者、伝える側、ベンダーともにいろいろ「間違ってる」部分はあるが、 森川自身が聞くに、やはり設計者のIEEE 802.11の仕様の設計に 根本的な大きな間違えがあったように聞こえた。

詳細は後述するが、全般的な感想として、「まだまだバグ出しの余地がある テスト段階のもの (IEEE 802.11) をなんで製品にしちゃったんだろ?」 という感じであった。

もちろん、現状では別によりセキュアな通信規約として WPA 、 802.11i などを策定・実装することで克服されつつある。

802.11 の WEP では何をしたかったか?

WEP とは Wired Equivalent Privacy の略で、802.11 における暗号化システム のことである (…日本語おかしいかな?)。 「まあ、有線と同程度のプライバシー保護機能にしたいよね」といった 意味のようである。(結局そこまで全然至れなかったが…)

セキュリティとして以下の 3 つを獲得したかったが結局全てダメ だった…。

What on Earth does this Protect? なんて皮肉も…。

WEP の何がダメだったか?

そんなわけで秘匿性と完全性はダメダメ…。

さらに…

後付けセキュリティ対策

SSID の隠蔽

無線 LAN のネットワークセグメントを示す SSID をレスポンスしないことで 第3者の利用を制限しようとするものだが、そこらへんにあるツールを使えば 正規のユーザによる利用の際の通信を傍受できるので、結局すぐにばれる。

MAC アドレスによる制限

一見、かなり有効だが (僕もこれで安心してました…)、MAC アドレスの 詐称は容易に行なえ、しかも正規の PC とアクセスポイント間の通信を 傍受すれば MAC アドレスは取得可能なので、本気になればあっさり 破られる。

…というわけで、結局これらも根本的解決にはほど遠い…。

新たな無線通信規約

802.1X

WPA (Wi-Fi Protected Access)

(Wi-Fi は「ワイファイ」と読むらしく、「Wireless Fidelity」の略らしい。 IT 用語辞典 より )

目標

実装

ここは難しいのでコピペです。

IEEE 802.11i (WPA2)

2004 年 6 月に正式規格として成立。 基本的に WPA と同様だが若干の機能追加。 ただし、一般家庭的利用の仕方なら WPA とほとんど変らない

ぼちぼち市場に認定商品が並び始める。

まとめ (んで、どうしたらいいの?)

古い 802.11 の無線 LAN 機器

案1

とりあえず何も設定しないで使う。楽だし。でも以下の事は覚悟して おきましょう。(まあそれが気にならなければこれが良いのか…?)

案2

できるだけ対策してみると?

…とこれだけやっても、

案3

WPA の機器を購入 (下記参照)

WPA or 802.11i の無線 LAN 機器

よくは知らないので詳しくは分かってないです。 …うーん、ほんとにここ全然理解できてないなぁ…。

まあ、もちろん手放しで良いわけではないでしょうが、 WEP のような根本的な欠陥は随分改良されているでしょう。

最近はこういった機器も増えて来ているので、全体的な無線 LAN セキュリティ レベルは向上するのかな? (イタチごっこは変らない…?)

…というわけで

EPnetFaN でも 安全な 無線 LAN を導入しませんかっ??!! ( ̄▽ ̄;)