本ドキュメントは 専攻 WWW サーバに OS(Debian GUN/Linux 3.0 (woody)) を install する際の手引きである.
Debian GUN/Linux 2.2 (potato) とインストール手順が少し異なるが, 基本的には同じように行える.
Debian GNU/Linux 3.0 のインストール用 CD-ROM (以下, インストール CD)を作成する. フロッピーからもインストールできるが, 非常に手間がかかるので CD-ROM を作成する. ただし, ここで用いるインストールイメージはネットワークインストール用である. 必要最低限の基本システムを CD-ROM からインストールし, その他のパッケージは ネットワークからインストールする.
# nice --18 cdrecord -eject -v speed=4 dev=0,0,0 -data -pad woody-i386-1.iso
1st Boot Device | [ATAPI CD-ROM] |
2st Boot Device | [Hard Drive] |
起動, インストールに用いるカーネルの選択をする. 「boot:」と表示が出たら 「bf24」と入力して Enter を押す.
2003 年度用のサーバ機は SCSI 内蔵 HDD を使用する. デフォルトのカーネルではこの HDD を認識しない. したがって, 比較的新しいハードウェアをサポートしているカーネル 「bf2.4」 を用いる.
「F3」で選択できるカーネルのリストを見ることができる. 「bf24」は Ultra ATA/100 カードに対応した UDMA 用パッチがあたったもの (その他新しいハードウェアをサポートしている). 詳細は 「4.2 Debian ミラーサイトからのファイルのダウンロード」と 「5.2 CD-ROM から起動」を参照.
「ja - 日本語で設定を行うにはエンターを押してください.」 を選択.
Release Note が表示されるので, 眺めて気分を味わう. Debian の開発者達に十分感謝(日本語であることにも感謝)した上で <続行>.
インストールに関するメインメニューが表示される. このメニューを使って, Debian の各設定とインストールを行う. 通常「次」の欄を選択していけ ばよい.
ハードディスクは /dev/sda, /dev/sdb として認識される.
/dev/sda
/dev/sdb
ハードディスクを選択すると cfdisk が表示される. この画面では, 十字キーの左右で実行項目(コマンド)の選択を, 十字キーの 上下で操作対象となるパーティションの選択を行う. Enter を押すと, 現在選択中の項目(コマンド)の実行を, 対象パーティションに対して行う.
Filesystem 1k-blocks Mounted on /dev/sda1 (15GB) / (boot フラグをつける) /dev/sda2 (3.4GB) /work (install 時は home) /dev/sdb1 (15GB) /bk /dev/sdb2 (3.4GB) /work.bk (install 時は home.bk) /dev/s?a1 (36/73GB) /home /dev/s?b1 (36/73GB) /home.bk
ハードディスクが出荷状態(つまりなにも記憶されていない状態)の場合, cfdisk はしばしばパーティションテーブルを捜し出せないことがある. この場合, "Bad signature on the partion table" というエラーメッセージが表示され cfdisk によるパーティション作成が行えないこともある. 幸運なことに, 今年度の専攻サーバに使用されているハードディスクでは エラーメッセージは表示されるもののパーティション作成は行なえた. パーティション作成が行なえない場合には, 『[Appendix] fdisk によるパーティション 作成』 (2000年度専攻サーバ基本部分構築ガイド) を参照されたい
「Write」 を選択し, すべて書き込まれたら 「Quit」 を選択して cfdisk を終了する.
注 1
/dev/sda のパーティションを切った後 /dev/sdb も切ることを忘れないこと.
注 2
システム領域(/)として使用する予定の領域 /dev/sda1に boot フラグを
つけ忘れないようにすること.
メモリの容量が十分にあるので, スワップ領域は作らない.
ここでは本当のホスト名 orange を入力しない. サーバ入れ換え時にホスト名, IP アドレス を入れ換える.
入力項目 | 入力内容 |
---|---|
ホスト名を選択してください | sango (予備機用ホスト名) |
IP アドレスを選択してください | 133.87.45.72 (予備機用 IP アドレス) |
ネットマスクを選択してください | 255.255.255.0 (通常は正しい値を勝手に表示してくれる.) |
IP ゲートウェイアドレスは何ですか? | 133.87.45.1 (通常は正しい値を勝手に表示してくれる.) |
ドメイン名を選択してください | FQDNからマシン名を除いたドメイン名 ep.sci.hokudai.ac.jp |
DNS サーバを選択してください |
133.87.45.70 133.87.45.66
133.87.1.11 (複数の DNS サーバを指定する場合は, アドレスを空白で区切る.) |
再起動すると以下の質問が行われます.
パスワードを暗号化するプログラムとして md5 を用いるかどうかを聞いてくるので No を選択する. md5 の方がデフォルトの crypt 暗号アルゴリズムよりも安全である. しかし gate 登録システムが crypt 形式を採用しているので md5 の方は選択しない.
Shadow Password を用いるかどうか聞いてくるので Yes (デフォルト)を選択.
ルートのパスワードを設定するように要求される のでしかるべく設定する.
最初のユーザを設定するように尋ねられるが, 後でまとめて登録するので No を選択する.
PCMCIA は使わないので Yes (デフォルト)を選択する.
PPP は使わないので No (デフォルト)を選択する.
- - - - - - - - - - -
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian woody main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-jp woody-jp main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-non-US woody/non-US main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian woody-proposed-updates main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-security woody/updates main contrib non-free専攻の FTP サーバを再構築する場合には 『地球流体電脳倶楽部』 の北大にあるミラーサイトを利用する. この時は以下を記述すればよい.
deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian potato main contrib non-free deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian-jp potato-jp main non-free contrib deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian-non-US potato/non-US main contrib non-free deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian/ dists/proposed-updates/ deb http://security.debian.org/ potato/updates main contrib non-free
全てのサーバにインストールすべきパッケージを列挙する.
パッケージの install が始まる. 途中いくつかのパッケージに関する設定を聞かれる.
# visudo
mondo1 ALL = ALL(ALL) を追加
# vi /etc/cron.dailu/ntpdate
実行権限を与える# chmod +x /etc/cron.daily/ntpdate
最終更新日: 2003/02/22 高橋 こう子 | Copyright © 2002 epcore |