本ドキュメントは 専攻 WWW サーバに OS(Debian GUN/Linux 3.1 (sarge)) を install する際の手引きである.
Debian GUN/Linux 3.0 (woody) とインストール手順が少し異なるが, 基本的には同じように行える.
Debian GNU/Linux 3.1 のインストール用 CD-ROM (以下, インストール CD)を作成する. フロッピーからもインストールできるが, 非常に手間がかかるので CD-ROM を作成する. ただし, ここで用いるインストールイメージはネットワークインストール用である. 必要最低限の基本システムを CD-ROM からインストールし, その他のパッケージは ネットワークからインストールする.
# nice --18 cdrecord -eject -v speed=4 dev=0,0,0 -data -pad debian-31??-i386-netinst.iso
1st Boot Device | [ATAPI CD-ROM] |
2st Boot Device | [Hard Drive] |
起動, インストールに用いるカーネルの選択をする. 「boot:」と表示が出たら 「linux26 netcfg/disable_dhcp=true」と入力して Enter を押す.
2005 年度用のサーバ機から SCSI 内蔵 HDD を使用している. デフォルトのカーネルではこの HDD を認識しない. 今年度からカーネル 「2.6」 を用いる.
「F3」で選択できるカーネルのリストを見ることができる. 詳細は 「4.2 Debian ミラーサイトからのファイルのダウンロード」と 「5.2 CD-ROM から起動」を参照.
「ja - 日本語で設定を行うにはエンターを押してください.」 を選択.
Release Note が表示されるので, 眺めて気分を味わう. Debian の開発者達に十分感謝(日本語であることにも感謝)した上で <続行>.
インストールに関するメインメニューが表示される. このメニューを使って, Debian の各設定とインストールを行う. 通常「次」の欄を選択していけ ばよい.
ここでは本当のホスト名 orange を入力しない. サーバ入れ換え時にホスト名, IP アドレス を入れ換える.
項目 | 内容 |
---|---|
ホスト名 | sango (予備機用ホスト名) |
IP アドレス | 133.50.160.53 (予備機用 IP アドレス) |
ネットマスク | 255.255.254.0 |
IP ゲートウェイアドレス | 133.50.160.1 |
ドメイン名 | FQDNからマシン名を除いたドメイン名 ep.sci.hokudai.ac.jp |
DNS サーバ |
133.87.45.70 133.87.45.66
133.87.1.11 (複数の DNS サーバを指定する場合は, アドレスを空白で区切る.) |
ハードディスクは /dev/sda, /dev/sdb として認識される.
Filesystem 1k-blocks Mounted on /dev/sda1 (10GB) / (boot フラグをつける) /dev/sda2 (8.4GB) /work (install 時は home) /dev/sdb1 (10GB) /bk /dev/sdb2 (8.4GB) /work.bk (install 時は home.bk)
ハードディスクが出荷状態(つまりなにも記憶されていない状態)の場合, cfdisk はしばしばパーティションテーブルを捜し出せないことがある. この場合, "Bad signature on the partion table" というエラーメッセージが表示され cfdisk によるパーティション作成が行えないこともある. 幸運なことに, 今年度の専攻サーバに使用されているハードディスクでは エラーメッセージは表示されるもののパーティション作成は行なえた. パーティション作成が行なえない場合には, 『[Appendix] fdisk によるパーティション 作成』 (2000年度専攻サーバ基本部分構築ガイド) を参照されたい.
最終的な WWW サーバのパーティション構成についてはディスク構成を参照せよ.
「パーティションのセットアップ終了」 を選択し, 「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」 で書き込む.
注 1
システム領域(/)として使用する予定の領域 /dev/sda1に boot フラグを
つけ忘れないようにすること.
注 2
ファイルシステムタイプの選択には「Ext3」
を選択する.
再起動すると以下の質問が行われる.
ルートのパスワードを設定するように要求される のでしかるべく設定する.
最初のユーザを設定するように尋ねられるが, 後でまとめて登録するので No を選択する.
インストールするソフトウェアは何も選択しない.
インストール中にパッケージの設定を求められる. 2006年度の再構築では以下のように設定した. 基本はデフォルト, あるいは後で設定する, である.
apt を用いてネットワーク経由でパッケージのインストールを行う. まずは root で接続先の設定を行う.
# vi /etc/apt/sources.list
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian sarge main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-jp sarge-jp main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-non-US sarge/non-US main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian sarge-proposed-updates main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-security sarge/updates main contrib non-free専攻の FTP サーバを再構築する場合には 『地球流体電脳倶楽部』 の北大にあるミラーサイトを利用する. この時は以下を記述すればよい.
deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian sarge main contrib non-free deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian-jp sarge-jp main non-free contrib deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian-non-US sarge/non-US main contrib non-free deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian/ dists/proposed-updates/ deb http://security.debian.org/ sarge/updates main contrib non-free
編集が終わったら設定を反映させる.
# apt-get updateインストールは以下のコマンドで行う.
# apt-get install ****全てのサーバにインストールすべきパッケージを列挙する. ただしデフォルトでインストールされているものもある.
2005 年度まで exim は cron が depend していたので必要だったが, 現在は recomend なので必要ない. (必要かもしれない)
パッケージの install が始まる. 途中いくつかのパッケージに関する設定を聞かれる.
# adduser [--uid ユーザ ID] [--gid グループ ID] [新規ユーザ名]
# visudo
mondo1 ALL = ALL(ALL) を追加
# vi /etc/cron.dailu/ntpdate
実行権限を与える# chmod +x /etc/cron.daily/ntpdate
最終更新日: 2006/07/05 (加藤 真也) | Copyright © 2002 epcore |