本ドキュメントは EP WWW サーバに OS(Debian GUN/Linux 3.1 (sarge)) を install する際の手引きである.
Debian GNU/Linux 3.1 のインストール用 CD-ROM (以下, インストール CD)を作成する.
昨年まではdebian 本家 の『「安定版 (stable)」リリースの公式なネットワークインストール CD のイメージ』からダウンロードしていたが,これではうまくいかない. 今年度は武藤健志氏が作成した sarge-custom-0304.iso を使用した.1st Boot Device | [ATAPI CD-ROM] |
2st Boot Device | [DVD=RAM] |
起動, インストールに用いるカーネルの選択をする. 「boot:」と表示が出たら 「linux atapi="true"」と入力して Enter を押す.
「F3」で選択できるカーネルのリストを見ることができる. 詳細は 「4.2 Debian ミラーサイトからのファイルのダウンロード」と 「5.2 CD-ROM から起動」を参照.
「ja - 日本語で設定を行うにはエンターを押してください.」 を選択.
Release Note が表示されるので, 眺めて気分を味わう. Debian の開発者達に十分感謝(日本語であることにも感謝)した上で <続行>.
インストールに関するメインメニューが表示される. このメニューを使って, Debian の各設定とインストールを行う. 通常「次」の欄を選択していけ ばよい.
ここでは本当のホスト名 orange を入力しない. サーバ入れ換え時にホスト名, IP アドレス を入れ換える.
項目 | 内容 |
---|---|
ホスト名 | sango (予備機用ホスト名) |
IP アドレス | 133.50.160.53 (予備機用 IP アドレス) |
ネットマスク | 255.255.254.0 |
IP ゲートウェイアドレス | 133.50.160.1 |
ドメイン名 | FQDNからマシン名を除いたドメイン名 ep.sci.hokudai.ac.jp |
DNS サーバ |
133.87.45.70 133.87.45.66
133.87.1.11 (複数の DNS サーバを指定する場合は, アドレスを空白で区切る.) |
ハードディスクは /dev/sda, /dev/sdb として認識される.
Filesystem 1k-blocks Mounted on /dev/sda1 (18.4GB) / (boot フラグをつける) /dev/sdb1 (36.7GB) /bk注 : 2006 年度まで /home 領域と /home.bk 領域を設けていたが,紛らわしいという理由 で 2007 年度は作らないことにした.
ハードディスクが出荷状態(つまりなにも記憶されていない状態)の場合, cfdisk はしばしばパーティションテーブルを捜し出せないことがある. この場合, "Bad signature on the partion table" というエラーメッセージが表示され cfdisk によるパーティション作成が行えないこともある. 幸運なことに, 今年度の専攻サーバに使用されているハードディスクでは エラーメッセージは表示されるもののパーティション作成は行なえた. パーティション作成が行なえない場合には, 『[Appendix] fdisk によるパーティション 作成』 (2000年度専攻サーバ基本部分構築ガイド) を参照されたい.
最終的な WWW サーバのパーティション構成についてはディスク構成を参照せよ.
「パーティションのセットアップ終了」 を選択し, 「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」 で書き込む.
注 1
システム領域(/)として使用する予定の領域 /dev/sda1に boot フラグを
つけ忘れないようにすること.
注 2
ファイルシステムタイプの選択には「Ext3」
を選択する.
再起動すると以下の質問が行われる.
ルートのパスワードを設定するように要求される のでしかるべく設定する.
最初のユーザを設定するように尋ねられるが, 後でまとめて登録するので No を選択する.
インストールするソフトウェアは何も選択しない.
インストール中にパッケージの設定を求められる. 2006年度の再構築では以下のように設定した. 基本はデフォルト, あるいは後で設定する, である.
apt を用いてネットワーク経由でパッケージのインストールを行う. まずは root で接続先の設定を行う.
# vi /etc/apt/sources.list
注 2007 年 4 月 8 日,debian 4.0 (etch) がリリースされた. etch は安定版 (stable) であるので,debian 3.1 (sarge) の環境で /etc/apt/sources.list に stable と書いてあると sarge と etch の混合環境 ができてしまい,システムが破壊される可能性があるので注意されたい.deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian sarge main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-jp sarge-jp main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-non-US sarge/non-US main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian sarge-proposed-updates main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-security sarge/updates main contrib non-free専攻の FTP サーバを再構築する場合には 『地球流体電脳倶楽部』 の北大にあるミラーサイトを利用する. この時は以下を記述すればよい.
deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian sarge main contrib non-free deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian-jp sarge-jp main non-free contrib deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian-non-US sarge/non-US main contrib non-free deb http://dennou-h.gfd-dennou.org/arch-large1/cc-env/Linux/debian/ dists/proposed-updates/ deb http://security.debian.org/ sarge/updates main contrib non-free
編集が終わったら設定を反映させる.
# apt-get updateインストールは以下のコマンドで行う.
# apt-get install ****全てのサーバにインストールすべきパッケージを列挙する. ただしデフォルトでインストールされているものもある.
2005 年度まで exim は cron が depend していたので必要だったが, 現在は recommend なので必要ない. (必要かもしれない)
パッケージの install が始まる. 途中いくつかのパッケージに関する設定を聞かれる (聞かれないものもあるかもしれない).
# adduser [--uid ユーザ ID] [--gid グループ ID] mondo*
注 : 何番目の mondo ユーザに割り当てられていて,何番のユーザ ID にすればよいのかについては http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~epcore/dvlop/y200*/mondo.html で確認すること.# visudo
mondo* ALL = ALL(ALL) を追加
# vi /etc/cron.daily/ntpdate
実行権限を与える# chmod +x /etc/cron.daily/ntpdate
最終更新日: 2007/05/20 (山下 達也) | Copyright © 2007 epcore |