Debian GNU/Linux 9.0 インストールドキュメント

本ドキュメントは EP WWW サーバの予備機 sango に OS(Debian GUN/Linux 9.0 (Stretch)) を install する際の手引きである.


目次

  1. 準備
  2. 基本システムのインストール
    1. BIOS の設定
    2. 起動
    3. 言語の選択
    4. インストーレーションメインメニュー
      1. キーボードの選択
      2. ネットワークの設定
      3. ハードディスクのパーティション作成
      4. 時間帯の設定
      5. ユーザとパスワードのセットアップ
      6. 基本システムのインストール
      7. パッケージマネージャの設定
      8. ソフトウェアの選択とインストール
      9. ハードディスクへの GRUB ブートローダのインストール
      10. インストールの完了
    5. パッケージのインストールと設定
    6. パッケージのインストール後の設定
  3. 参考文献

I. 準備

1. インストールメディアの作成

Debian GNU/Linux 9.0 のインストール用 CD-ROM (以下, インストール CD)を作成する.

  1. =https://cdimage.debian.org/debian-cd/current/amd64/iso-cd/debian-9.2.1-amd64-netinst.iso よりネットワークインストール用イメージ debian-9.2.1-amd64-netinst.iso (2017/11 時点.随時Debian のHPから最新版を入手すること) を自分のパソコンにダウンロードする.
  2. イメージを CD-R に焼く. Windows の場合は CD に焼くためのソフトウェアを用いると良いだろう. 今回はフリーウェアの ISO Burner を使用する. ISO Burner のページ から Iso-burner.exe をダウンロード・保存・実行し, イメージファイルを書き込む.


II. 基本システムのインストール

2.1. BIOS の設定

  1. 電源スイッチを ON にする.
  2. 画面の下に BIOS SET UP のメッセージが出たら Del キーを押して BIOS 設定画面にする.
  3. 表示される BIOS設定画面のメニューから, 『Boot』を選択し, 『BOOT Device Priority』を選択.

    1st Boot Device[ATAPI CD-ROM]
    2st Boot Device[IDE:HL-DT-ST DVDRAM GSA-4167B

    となっていることを確認する. 設定がこれ以外の場合には変更すること.
  4. CD-ROM ドライブにインストール CD を入れて, BIOS 設定画面から『Exit Saving Changes』を 選択し終了する.

2.2 起動

起動, Graphical installを選択.


2.3. 言語の選択

「Japanese 日本語」を選択する.

2.4. 場所の選択

「日本」を選択する.


2.5 インストーレーションメインメニュー

インストールに関するメインメニューが表示される. このメニューを使って, Debian の各設定とインストールを行う. 通常「続ける」の欄を選択するか, 「Enter」を押せばよい.

2.5.1 キーボードの配置の選択

  • 「日本 」を選択する.
  • 2.5.2 ネットワークの設定

    WWW サーバはグローバル IP アドレスを持っているので, ネットワークの設定は手動で行う.

    2.5.3 ユーザとパスワードのセットアップ

    1. ルートパスワードを設定する.
    2. 一般ユーザとして mondo* ユーザを作成する.
    注 : 何番目の mondo ユーザに割り当てられていて,何番のユーザ ID にすればよいのかについてはあらかじめ http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~epcore/dvlop/y201*/mondo.html で確認すること.

    2.5.4 ハードディスクのパーティショニング

    ハードディスクは /dev/sda, /dev/sdb として認識される.

    1. パーティショニングの方法として ガイドによるパーティショニング を選択する.
    2. さらに 「ガイド-最大の連続空き領域を使う」を選択の後, 「すべてのファイルを 1 つのパーティションに (初心ユーザ者には推奨)」を選択.

      SCSI8 (0,0,0) (sda) - 1.0 TB  ATA Hitachi HDT72101
        >  1.  基本        983.0 GB    B   f   ext4   /   (起動フラグを立てる)
        >  2.  倫理        17.2 GB         f   スワップ  スワップ
      
      SCSI9 (0,0,0) (sdb) - 1.0 TB ATA Hitachi HDT72101 
        >  1.  基本        983.0 GB        f   ext4   /bk
        >  2.  倫理        17.2 GB         f   スワップ  スワップ

      最終的な WWW サーバのパーティション構成についてはディスク構成を参照せよ.
    3. パーティション情報をディスクに書き込む.

      「パーティションのセットアップ終了」 を選択し, 「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」 で書き込む.

      注 1 パーティションの種類は基本パーティション を選択する.
      注 2 システム領域(/)として使用する予定の領域 /dev/sda に boot フラグを つけ忘れないようにすること.
      注 3 /bk はデフォルトのマウントポイントの選択肢に無いので, 手動で設定する.
      注 4 ファイルシステムタイプの選択には「ext4」 を選択する.

    2.5.5 パッケージマネージャの設定

    1. 「ネットワークミラーを使いますか?」 と聞かれるので, 「はい」を選択.
    2. 「Debian アーカイブミラーの国」として「日本」を選択.
    3. 「Debian アーカイブミラー」として「dennou-k.gfd-dennou.org」を選択.
    4. 「HTTP プロキシの情報」については空欄のままにする.

    2.5.6 ソフトウェアの選択とインストール

    ソフトウェアの選択のところで「標準システムユーティリティ」, 「ウェブサーバ」, 「ssh サーバ」にチェックを入れ, 「Enter」を押す.

    これにより apache2 が自動的に /etc/ 以下にインストールされる.

    2.5.7 ハードディスクへの GRUB ブートローダのインストール

    「マスターブートレコードに GRUB ブートローダをインストールしますか?」 と聞かれるので, <はい>を選択する.

    2.5.8 インストールの完了

    1. CD-ROM を取り出す.
    2. 「Enter」を押すと, 自動的に再起動が行われる.

    2.6 パッケージのインストールと設定

    apt を用いてネットワーク経由でパッケージのインストールを行う. まずは root で接続先の設定を行う.

    # nano /etc/apt/sources.list 
    

    既に記述されているものを全てコメントアウトし, 以下の記述を追加.

    deb http://dennou-k.gfd-dennou.org/debian/ jessie main contrib non-free
    deb-src http://dennou-k.gfd-dennou.org/debian/ jessie main contrib non-free
    
    deb http://security.debian.org/ jessie/updates main contrib non-free
    deb-src http://security.debian.org/ jessie/updates main contrib non-free
    
    deb http://dennou-k.gfd-dennou.org/debian/ jessie-updates main contrib non-free
    deb-src http://dennou-k.gfd-dennou.org/debian/ jessie-updates main contrib non-free
    

    編集が終わったら設定を反映させる.

    # apt-get update 
    

    文字化けを防ぐために言語環境を英語にする.

    # export LC_ALL=C
    # export LANG=C
    # export LANGUAGE=C
    

    言語環境を変更しないと, インストール時に出力されるメッセージが文字化けするという悲惨な現象が起こるので, 忘れずに変更しましょう.

    インストールは以下のコマンドで行う.
    # apt-get install ****
    
    全てのサーバにインストールすべきパッケージを列挙する. ただしデフォルトでインストールされているものは($),2017 年度install していないものは(#)と先頭に書いた.

    更新されたパッケージをアップグレードする.
    # apt-get upgrade
    

    2.6. パッケージのインストール後の設定


    最終更新日:2017/11/24 (吉田 辰哉) Copyright © 2017 epcore