Debian GNU/Linux インストールガイド

  1. 基本システムのインストール
  2. さらなるパッケージの追加
  3. 参考文献

0. 準備

Debian のインストールの前にインストール CD を作成します。 こちらをクリックして CD を作成して下さい。


1. 基本システムのインストール

[1.0] ノートと筆記用具の用意

ここからは多くのメッセージが表示され、多くの設定作業を伴います。 レポートに書き漏らさぬよう、適切に記録をとることをお勧めします。

グループで作業しているのですから、 1 人が記録係、 もう 1 人が作業係、というように役割分担すると良いでしょう。

黒のアンダーラインはリンクではなく、 レポートを書く際に気を付ける事項を表しています。 見逃さないようにメモしておきましょう。


[1.1] BIOS の設定

ブートシークエンスが上から順に、 フロッピーディスクドライブ、 CD-ROM ドライブ、 ハードディスク の順になっていることを確認して下さい。

異なっている場合は変更します。なお、 前回の BIOS の設定の仕方に則って設定していれば、 特に変更する必要はありません。


[1.2] 起動

先ほどの作業で作成したCDが入ったままになっていると 思いますので、そのままの状態でコンピュータを再起動させます。

                 Welcome To Debian GNU/Linux 3.0!

This is a Debian CD-ROM. Keep it available once you have installed
your system,
                :
                :
                :

Debian GNU/Linux comes with ABSOULUTELY NO WARRANTY, to the extent
permitted by applicable low. For copyright information, press <F10>.

This disk uses the Linux kernel 2.2.20


Press <F1> for help, or <ENTER> to boot.
boot: _

「boot:」と表示が出たら Enter (Enter キー) を押します。ハードウェアの認識等が行われます。


[1.3] インストーラの言語設定 - Choose the Language

まずインストーラの言語設定をします。「ja」を選択/決定します。


[1.4] リリースノートの表示

┌─────────────┤ リリースノート ├─────────────┐
│                     Software in the Public Interest                    ♯
│                                がお贈りする                            
│                      *** Debian GNU/Linux 3.0 ***                      
│                                                                        
│ これは 'boot-floppies' という名で呼ばれる Debian                       
│ インストールシステム、バージョン 3.0.23 です。                         
│                                                                        
│ リリースノート: このインストールシステムは Adam Di Carlo               
│ <aph@debian.org> によって   
│ 2002-05-15 に作成されました。                                          
│                                                                        
│ Debian の開発者は、インターネットを通じて共同開発を行っている世界中の  
│ 無償のボランティアです。私たちは、この開発を支援するために非営利組織   
│ "Software in the Public Interest" を結成しました。私たちは             
│ Debian の基盤となっているフリーソフトウェアに貢献した多くの企業、      
│ 大学およびや個人に感謝したいと思います。多くのフリーソフトウェア、     
│ フリーソフトウェアの思想と GNU プロジェクトを推進する上で先駆的な      
│ 役割を果たした Free Software Foundation にも感謝します。               
│                                                                        
│ ぜひとも Debian WWW サイト <http://www.debian.org/> にお越しください。
│ ホームページにはインストールのための説明へのリンクがあります。         
│                                                                        
│                                    <続行>                              
└────────────────────────────────────┘

その後、リリースノートが表示されるので、簡単に眺めてから <続行>を Enter しましょう。


[1.5] インストーレーションメインメニュー

インストールに関するメインメニューが表示されます。 このメニューを使って、Debian の各設定とインストールを行います。

「次」の欄には、その時点で必要な項目が自動的に割り当てられているので、 基本的にこれを選ぶだけで設定を進められます。 「別手順」、「別手順1」には「次」についで、その時点で選択する可能性の 高い項目が割り当てられています。

各メニュー項目は十字キーの上下で選択し、 Enter(Enter キー) を押すことで、 そのメニュー項目の設定画面へ移る、または設定を決定します。 現在選択されている項目は、青く反転表示されます。

まれに十字キーで移動できない項目がありますが、この場合は Tab キーで移動します。

このメインメニューから抜けて途中で終了させるには、 メニュー項目最下部付近にある「Reboot the System」を選択/決定します。 但し、インストール途中で再起動すると、思わぬ問題が発生する場合がありますから、 原則としてインストールは最後まで通して行って下さい。

このガイドでは表示されるメッセージを全て英語にしてあります(実際には[1.5]は日本語です!)。
※レポートには、どのようなメッセージが表示されていたかについても言及しましょう。


[1.5.1] キーボードの選択 - Configure the Keyboard

「次: キーボードの設定」を選択/決定し、 「qwerty/jp106: 日本語」を選択/決定します。

┏━━━━┫Debian GNU/Linux Installation Main Menu ┣━━━━┓
┃You must indicate what sort of keyboard you have so that    ┃
┃keys operate as expected. Select "Next" from the menu to    ┃
┃configure your keyboard.                                    ┃
┃                                                            ┃
┃┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓    ┃
┃┃ Next      : Configure the Keyboard                 ┃    ┃
┃┃ Alternate : Preload essential modules from a floppy┃    ┃
┃┃ Alternate1: Partition a Hard Disk                  ┃    ┃
┃┃                                                    ┃    ┃
┃┃ Configure the Keyboard                             ┃    ┃
┃┃ Preload Modules from a Floppy                      ┃    ┃
┃┃ Partition a Hard Disk                              ┃    ┃
┃┃ Initialize and Actimvate a Swap Partition          ┃    ┃
┃┃ Activate a Previalusly-Initialized Swap Partition  ┃    ┃
┃┃ Do Without a Swap Partition                        ┃    ┃
┃┃ Initialize a Linux Partition                       ┃    ┃
┃┃ Mount a Previously-Initialized Partition           ┃    ┃
┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    ┃
┃                                                            ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

[1.5.2] ハードディスクのパーティション作成 - Partition a Hard Disk

前回の実習ではハードディスクの 6 GB の容量のうち 3.5 GB に Windows をインストー ルしました。ここでは Linux 用に残した領域をさらにシステム領域 / (ルート)とユーザ領域 /home (ホーム) に分割します。なおメモリ(RAM)の容量が十分にあるので、 スワップ領域は作らないことにします。

「次: ハードディスクのパーティションを切る」を選択/決定します。 すると、パーティションを切るディスクを選択する画面が出ますので、 /dev/hda を選択すると、cfdisk が起動されます。

この画面では、十字キーの左右で実行項目 (コマンド)の選択を、 十字キーの上下で操作対象となるパーティションの選択を行います。 Enter (Enter キー)を押すと、 現在選択中の項目 (コマンド) の実行を、対象パーティションに対して行います。

以下に選択可能な項目 (コマンド) を対象別に示します。

作成済みのパーティションに対して選択可能な項目 (コマンド)
項目 (コマンド) 効果
Bootable 起動可能であることを示すブートフラグを付けます
Delete パーティションを削除します
Help 操作ヘルプを表示します
Maximize パーティションの未使用領域を活用します。 ただし、他の OS でディスク管理した際に問題が発生する可能性があります。
Print パーティションの詳細情報を画面またはファイルに出力します
Quit パーティション情報をディスクに書き込まずに終了します。 パーティション情報の変更はキャンセルされます。
Units パーティションのサイズの表示を、MB →セクタ数→シリンダ数、 と切り替えます。
Write パーティション情報をディスクに書き込みます

空き領域 (Free Space) に対して選択可能な項目 (コマンド)
項目 (コマンド) 効果
Help 操作ヘルプを表示します
New 新しいパーティションを作成します
Print パーティションの詳細情報を画面またはファイルに出力します
Quit パーティション情報をディスクに書き込まずに終了します。 パーティション情報の変更はキャンセルされます。
Units パーティションのサイズの表示を、MB →セクタ数→シリンダ数、 と切り替えます。
Write パーティション情報をディスクに書き込みます

パーティションを作成する領域 (Free Space) を選択し、 残りの ** GB のうち、** GB を / (ルート)に、** GB を /home に分割します。 ** は好きな数字で置き換えて下さい。システム領域に 1.5 GB、 残りをユーザ領域といった具合で構わないでしょう。 また boot フラグを hda2 (/ 領域)に付けます(もし hda1 (Windows 領域) にも boot フラグが付いていたら消しておいて下さい)。

手順としては、おおよそ次のようになります。

  1. (Windows 用のパーティションを残し、他をいったん [Delete]。)
  2. そうして出来た Free Space に [New] してシステム領域を作成。
  3. [Primary] を選択。
  4. 残りの Free Space に [New] してユーザー領域を作成。
  5. Windows 用パーティションのブートフラグを外す。
  6. Linux 用ルートパーティションにブートフラグを立てる。
  7. [Write] して変更をディスクに反映させる。
  8. cfdisk を [Quit] し、次のインストール項目へ。
  Name     Flag    Part Type    FS Type       [Label]     size (MB)
--------------------------------------------------------------------
  hda1             Primary      NTFS                      3668.48
  hda2     Boot    Primary      Linux                     1497.01
  hda3             Primary      Linux                     1283.15

[1.5.3] スワップパーティションの初期化 - Initialize and Activate a Swap Partition

スワップパーティションを作成しなかったので、メニューの「次」には 再度「ハードディスクのパーティションを切る」が表示されます。 しかし、今回はスワップパーティション領域は取らないので、 「別手順: スワップパーティションなしで済ませる」 を選択/実行します。


[1.5.4] Linux パーティションの初期化 - Initialize a Linux Partition

「次: Linux パーティションの初期化」を選択/実行します。 /dev/hda2を選択 (OK) します。

幾つか質問されますが、全てそのまま [Enter] を押します。 最後に /dev/hda2 をルートファイルシステムとしてマウントするか聞いてくる ので <はい> を選択します。

メニューに戻ります。

/dev/hda3 も初期化したいので、再度「次: Linux パーティションの初期化」 を選択/実行し、/dev/hda3 を選択 (OK) します。

幾つか質問されますが、全てそのまま [Enter] します。 最後にマウントポイントを聞かれるので、 /home を選択します。

※ここでどのような事が行われているのか、レポートで言及しましょう。


[1.5.5] カーネルとモジュールのインストール - Install Operationg System Kernel and Modules

「次: カーネルとドライバモジュールのインストール」を選択/決定します。 するとインストール CD が検出され、このディスクを主インストールメディアとして 利用するか聞かれるので <はい> を選択します。


[1.5.6] デバイスドライバモジュールの設定 - Configure Device Driver Modules

「次: デバイスドライバモジュールのインストール」を選択/決定します。 以下のモジュールをインストールします。



※ここで言う"モジュール"とは何か、及び各カテゴリの概要について、 レポートで触れることができればエライ。

[1.5.7] ネットワークの設定 - Configure the Network

「次: ネットワークの設定」を選択/決定します。 途中で聞かれる「DHCP を使いますか」という質問には、 <いいえ> を選択します。

入力項目 入力内容
ホスト名 joho**
(** には情報実験機の番号を入力。最初に表示されてる debian は消す。)
IP アドレス 192.168.16.1**(** には情報実験機の番号を入れて下さい. 例えば joho01 ならば, 192.168.16.101)
ネットマスク 255.255.255.0
ゲートウェイ 192.168.16.1
ドメイン名 ep.sci.hokudai.ac.jp
DNS サーバ 133.87.45.70 133.87.45.66
(各 IP をスペースで区切って入力)


※ "DHCP" とは何か、そして何故ここでは <いいえ> を選択したか、 レポートにて言及できればなお素晴らしい。

[1.5.8] 基本システムのインストール - Install the Base System

「次: 基本システムのインストール」を選択/決定します。 基本システムのインストール作業が行われます。この作業には 5 分程度かかります。


[1.5.9] HDD から OS がブートできるように設定 - Make Linux Bootable Directory From Hard Disk

「次: システムを起動可能にする」を選択/決定します。 すると Linux のブートローダである LILO をインストールする場所を聞かれるので、 /dev/hda2: ルートパーティションのブートセクタ を 選択します。 「他のOSをインストールしたのならブートメニューにそれらを追加するのが良いかも しれません...」と聞かれるので 追加する を選択 し、さらに /dev/hda1: WINNTを選択します。

次に、マスターブートレコードを /dev/hda にインストールするか聞かれますので <はい> を選択します。

┏━━━━━━━┫ Create Master Boot Record? ┣━━━━━━━┓
┃                                                            ┃
┃A master boot record is required to boot the system.        ┃
┃If you are already using a boot manager, and want to keep   ┃
┃it, answer "No" to the following question. If you don't know┃
┃what a boot manager is or whether you have one, answer      ┃
┃"Yes".                                                      ┃
┃                                                            ┃
┃Install a master boot record on /dev/hda?                   ┃
┃                                                            ┃
┃                   <Yes>_       <No>                        ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


最後に、/dev/hda2 を Debian のデフォルト起動パーティションにするか聞かれ ますので <はい> を選択します。

┏━━━━┫ Make Linux the Default Boot Partition? ┣━━━━┓
┃                                                            ┃
┃If you want the Debian system to boot automatically from the┃
┃hard disk when you turn your system on, answer "Yes" to the ┃
┃following question.                                         ┃
┃If you have another operating system that you'd prefer to be┃
┃the one that boots automatically, answer "No".              ┃
┃Boot the Debian system on /dev/hda2 as the default?         ┃
┃                                                            ┃
┃                   <Yes>_       <No>                        ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


[1.5.10] システムのシャットダウン - Reboot the System

起動用 FD を作ることもできますが、今回は不要なので、 「次: システムの再起動」を選択します。

「システムを再起動しますか?」と聞かれるので <いいえ> を選択します。 するとインストレーションメニューに戻りますので、メニューの 一覧から シェルの起動 を選択します。 プロンプトが表示されます。# halt と入力します。

# halt 

The system is going down NOW !!

....(略)...

The system halted. Press CTRL-ALT+DEL or turn off power
System halted.

以上のように表示されたらマシンの電源を直接落としてください。

今日(12/10)の作業はここまで ! お疲れ様でした。

[1.6] 再起動後の設定

再起動後、LILO BOOT MENU から Linux を選択します。
※ここからは実際にもメッセージは英語になります。

[1.6.1] 基本システムの設定 - Configure the Base System

※PPP とは何でしょう? 何故ここでは使わないのでしょうか。 レポートにて言及してみましょう。


[1.7] Apt Configuration

Debian GNU/Linux では、ソフトウェア (パッケージ) を全てネットワーク上から ダウンロードし、インストールすることが出来ます。 この機能を apt というソフトウェアが担っています (どこにどのように Debian 用パッケージが集積されているかについては、 こちらを参照のこと)。

ただし、今回の作業ではインストールは CD で行います。 apt は CD からのインストールにも対応しています。


[1.7.1] 追加メディアの確認

まずインストールに用いる追加の CD メディアがあるか聞かれますが、今回は ないので No を選択します。

[1.7.2] apt の設定

次に apt で CD 以外の手段(http,ftp,etc.) でパッケージをダウンロードするか 聞かれますが、今は使わないので No を選択します。

その後、security.debian.org からセキュリティアップデイトをしますか と聞かれることがありますが、今回は No を選択します。

[1.7.3] パッケージの選択

次にパッケージの選択方法を決めます。 tasksel を利用するか聞いてくるので yes を選択します。 tasksel では用途に合わせた複数の関連パッケージ集 (task packages) を取捨選択して環境を構築します。

┏━━━━━━━━━━┫ Debian System Configuration┣━━━━━━━━━━┓
┃                                                                        ┃
┃At this point, your Debian system is very minimal, composed of just     ┃
┃enough software to bootstrap a complete system. You should probably add ┃
┃some additional software to your system now, to tune it to your needs.  ┃
┃One way to select additional software to install is with the 'tasksel'  ┃
┃program. Tasksel lets you pick from various predefined collections of   ┃
┃software that are aimed at letting you set up a system for specific     ┃
┃tasks. After tasksel is run, you will have an chance to fine-tune the   ┃
┃selected packages.                                                      ┃
┃                                                                        ┃
┃Run tasksel?                                                            ┃
┃                                                                        ┃
┃                   <Yes>                       <No>                     ┃
┃                                                                        ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

タスクパッケージの選択画面が表示されるので、項目に合わせてスペースキーを押し、 以下のように選択します。(選択するとアスタリスクが付きます)

┏━━━━━━━━━━━┫ Select tasks to install┣━━━━━━━━━━━┓
┃                                                                        ┃
┃-- End-user -----------------------                                     ┃
┃[*] X window system                                                     ┃
┃[*] desktop environment                                                 ┃
┃[ ] dialup system                                                       ┃
┃[ ] games                                                               ┃
┃[ ] Debian Jr.                                                          ┃
┃[ ] laptop system                                                       ┃
┃[ ] scientific applications                                             ┃
┃-- Servers ------------------------                                     ┃
┃[ ] SQL database                                                        ┃
┃[ ] DNS server                                                          ┃
┃[ ] file server                                                         ┃
┃[ ] mail server                                                         ┃
┃[ ] usenet news server                                                  ┃
┃[ ] print server                                                        ┃
┃[ ] conventional unix server                                            ┃
┃[ ] web server                                                          ┃
┃-- Development --------------------                                     ┃
┃[*] C and C++                                                           ┃
┃[ ] fortran                                                             ┃
┃[ ] Python                                                              ┃
┃[ ] Tcl/Tk                                                              ┃
┃-- Localization -------------------                                     ┃
┃[ ] simplified Chinese environment                                      ┃
┃[ ] traditional Chinese environment                                     ┃
┃[ ] Cyrillic environment                                                ┃
┃[ ] French environment                                                  ┃
┃[ ] German environment                                                  ┃
┃[*] Japanese environment                                                ┃
┃[ ] Korean environment                                                  ┃
┃[ ] Polish environment                                                  ┃
┃[ ] Rossian environment                                                 ┃
┃[ ] Spanish environment                                                 ┃
┃-- Miscellaneous ------------------                                     ┃
┃[ ] TeX/LaTeX environment                                               ┃
┃                                                                        ┃
┃  <Finish>                    <Task Info>                       <Help>  ┃
┃                                                                        ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

選択が終了したら、<Finish> を選択します。 Tab キーを押せば Finish に移動します。 この後、dselect を使うか聞かれますがここでは使わずに No を選択します。 幾つか質問される場合がありますが、メッセージをきちんと読み、 適切に対処して下さい。



[1.7.3] インストール途中に聞かれる質問への答え方

インストールの途中に、ソフトウェアの設定をするように求められることが あります。これらはデフォルトのまま、もしくは設定しないを選んでおけば 良いでしょう。実際に使う時に設定するのが良いと思います。

以下は上記のタスクパッケージを選択した時に聞かれる質問と、 その答え方の例です。参考にして下さい。(ほとんどがデフォルトのままです)

ただし、いくつかの質問は、実際には聞かれないかもしれません!

これでインストールプログラムは終了します。 インストールには 20 分くらいかかるかもしれません。

2. さらなるパッケージの追加と削除

今までの作業でシステム本体のインストールは終了しました。しかし、 kterm 等の必須パッケージが未だインストールされていないため、 それらをインストールする必要があります。

上記のインストール作業が完了すると、 最終的にログインプロンプト (login: という表示) が表示されます。 root でログインし、パッケージを追加しましょう。また使わないパッケージを 削除しましょう.

この作業はネットワーク経由で行うことにします。


[2.1] apt の設定

ネットワーク経由でインストールする際には, Debian 用パッケージをネットワークの何処から取得するかを記述する必要があります。vi を使って自らの手で書くことにします。まずは root になって、その後、以下のファイルを開きます。

# vi /etc/apt/sources.list 

次に入力モードになって、以下の 4 行を記述しましょう (長いので間違いのないように。スラッシュを省略しないように。)。


deb ftp://ftp.eos.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian/debian woody main contrib non-free
deb ftp://ftp.eos.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian/debian-jp woody-jp main contrib non-free
deb ftp://ftp.eos.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian/debian-non-US woody/non-US main contrib non-free
deb ftp://ftp.eos.hokudai.ac.jp/pub/Linux/debian/debian woody-proposed-updates main contrib non-free

編集が終わったら保存をします。 そして今書いた設定を有効にするために、以下のコマンドを実行します。

# apt-get update 

この操作で、ホストがあるかどうかのチェックが始まり、その後取得できる パッケージのリストを更新します。 設定が間違っている場合には、「Fail to fetch」というエラーが出ます。 正しく書き直しましょう。設定が正しい場合には、 security.debian.org からセキュリティアップデイトをしますか と聞かれることがありますが、ftp ではセキュリティアップデイトをミラー しているので No を選択します。


[2.2] パッケージの追加と削除

以下の作業により, パッケージの追加と不必要なパッケージの削除を行います.

# apt-get install kterm Enter
# apt-get install sudo afterstep asclock tgif Enter
# apt-get remove kde kdebase Enter
# apt-get remove gnome-session Enter
# apt-get remove telnetd  fingerd nfs-server nfs-common Enter
# apt-get remove gdm gpm xdm kdm Enter
# apt-get remove ppp bind9-host ipchains ipmasqadm Enter

上で行ったような Debian でパッケージを追加インストールする方法について、 こちらを参照しておいて下さい。

ここまで終了したら、インストール後の設定 を行います。



3. 参考文献





最終更新日: 2004/12/10(小西 丈予) Copyright © 2004 inex