今回は, Debian GNU/Linux 徹底入門第 3 版(以下, テキスト)の付属 CD を用いてインストール を行います.
このページには, 情報実験機に Debian GNU/Linux インストールする際の作業手 順が"おおざっぱ"に示してあります. 作業の詳細および解説については, テキスト「2.3 CD-ROM からのインストール」 が皆さんの助けとなるでしょう.
ここからは多くのメッセージが表示され、多くの設定作業を伴います。 レポートに書き漏らさぬよう、適切に記録をとることをお勧めします。
グループで作業しているのですから、 1 人が記録係、 もう 1 人が作業係、というように役割分担すると良いでしょう。
黒のアンダーラインはリンクではなく、 レポートを書く際に気を付ける事項を表しています。 見逃さないようにメモしておきましょう。
ブートシークエンスが上から順に、 フロッピーディスクドライブ、 DVD/CD ドライブ、 ハードディスク の順になっていることを確認して下さい。
異なっている場合は変更します。なお、 前回の BIOS の設定の仕方に則って設定していれば、 特に変更する必要はありません。
インストールメディアは CD を使用します.
Pres F1 for help, or ENTER to boot: と表示されたら, linux netcfg/disable_dhcp=true と打ち込みます. この際, キーボード配置が英字 101 キーボードとして認識されているために, "-", "=" が日本語 106 キーボードと異なるキーを押す必要があリます. その対応については, テキスト P31, 「キーボード配置の違い」 を参照のこと.
※ このオプションには, どのような意味があるのか? そしてなぜこの オプションを用いるのか? レポートにて言及できればなお素晴らしい。
Japanese-日本語を選択/決定する.
「qwerty/jp106: 日本語」を選択/決定する.
自動認識されます.
ネットワークインターフェイスデバイスは情報実験機に二つ ( PCI 拡張カード, マザーボード) ついていますが, ここでは 拡張カード側 (Bridgecom Inc 21x4x DEC-Tulip compatible 10/100 Ethernet) をプライマリー として用います.
「ネットワークを手動で設定」 を設定/決定します.
入力項目 | 入力内容 |
---|---|
IP アドレス |
192.168.16.1** (** には情報実験機の番号を入れて下さい.
例えば joho01 ならば, 192.168.16.101)
|
ネットマスク | 255.255.255.0 |
ゲートウェイ | 192.168.16.1 |
ネームサーバ |
133.87.45.70 133.87.45.66 133.87.1.11 (各 IP をスペースで区切って入力) |
入力項目 | 入力内容 |
---|---|
ホスト名 |
joho** (** には情報実験機の番号を入力。最初に表示されてる debian は消す。) |
ドメイン名 | ep.sci.hokudai.ac.jp |
パーティショニングするディスク領域: 最大の連続空き領域を使う
パーティショニング機構 : デスクトップマシン
※ ここで書き込まれたハードディスクのパーティショニング計画を 具体的に述べよ. 特に各パーティションが基本/論理パーティションのどちらかにされているかを 注意せよ. その理由まで述べれるとすばらしい.
自動で行われる.
※ パーティションの初期化では何が行われているのか? 初期化とは何か?
CD-ROM に入っているシステムのインストールが自動で行われる.
「マスターブートレコードに GRUB ブートローダをインストールしますか?」 と 聞かれるので, はいを選択する.
インストールが完了し, システム再起動が行われます.
再起動後、Grub によって Linux の起動が選択されます.
Debian のベースシステムの設定を行います.
この節での作業を取り消したい場合は,「ESC」でDebian ベー
スシステムの設定のメニュー画面に戻り, 再度「ESC」を押す.
すると, ベースシステム設定の一連の作業が再スタートされます.
まずは, Debian ベースシステムの設定画面が出てきたら,
了解を選択せず, ESC でいったんメニューに戻ります
その後, 一つ一つのインストールプロセスに移ってください.
自動認識
マザーボードに搭載されている時計の時間を GMT(グリニッジ標準時)に合わせるか: No
地域と都市の設定:Asia/Tokyo
ルートのパスワードを設定するように要求されるのでしかるべく設定します。 グループの中から今後このマシンを管理していく root さんを選出して下さい。 同じグループ内の人にも、VTA にも、 root のパスワードは教えてはいけません。 くれぐれもアカウントを共有しないで下さい。 というわけで、今後は VTA の代わりに責任をもって管理することが要求されます。 パスワードの付け方に関しては *** 情報実験第 2 回 *** を参照のこと。
一般ユーザアカウントを作成しますか? には いいえ を選択.
joho**(** は情報実験機番号)となっていることを 確認.
APT によるアーカイブへのアクセス方法 : cdrom
追加メディアの確認 : いいえ
別のAPTソースを追加するか? : いいえ
Security.debian.org からのセキュリティーアップデートを使用するか? : NO
インストールするソフトウェアは何も選択しない.
インストールの途中に、ソフトウェアの設定をするように求められることが あります。これらはデフォルトのまま、もしくは設定しないを選んでおけば 良いでしょう。実際に使う時に設定するのが良いと思います。
以下は上記のタスクパッケージを選択した時に聞かれる質問と、その答え方の例 です。 基本的に返答はデフォルトでよいですが, 特殊な設定を行う場合の返答をここに 記しておきます.
ただし、いくつかの質問は、実際には聞かれないかもしれません!
これでインストールプログラムは終了します。
自動認識されます.
今は設定しないを選択/決定する.
今までの作業でシステム本体のインストールは終了しました。しかし、 kterm 等の必須パッケージが未だインストールされていないため、 それらをインストールする必要があります。 また, 使わないパッケージの削除も同時に行います.
ネットワーク経由でインストールする際には, Debian 用パッケージをネットワークの何処から取得するかを記述する必要があります。vi を使って自らの手で書くことにします。まずは root になって、その後、以下のファイルを開きます。
# vi /etc/apt/sources.list |
次に入力モードになって、 既にある行をすべてコメントアウトし, 以下の 4 行を記述しましょう (長いので間違いのないように。スラッシュを省略しないように。)。
deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian sarge main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-jp sarge-jp main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-non-US sarge/non-US main contrib non-free deb ftp://ftp.ep.sci.hokudai.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-security sarge/updates main contrib non-free
編集が終わったら保存をします。 そして今書いた設定を有効にするために、以下のコマンドを実行します。
# apt-get update |
この操作で、ホストがあるかどうかのチェックが始まり、その後取得できる パッケージのリストを更新します。 設定が間違っている場合には、「Fail to fetch」というエラーが出ます。 正しく書き直しましょう。設定が正しい場合には、 security.debian.org からセキュリティアップデイトをしますか と聞かれることがありますが、ftp ではセキュリティアップデイトをミラー しているので No を選択します。
下準備として, 文字化けを防ぐために言語環境を英語にします.
# export LC_ALL=C # export LANG=C # export LANGUAGE=C |
以下の作業により, パッケージの追加を行います.
# apt-get install sudo kon2 konfont # apt-get install manpages-ja lynx-ja # apt-get install x-window-system-core afterstep asclock # apt-get install kterm xterm # apt-get install g77 ruby rdtool # apt-get install kinput2-canna locales vim |
最後に, 更新されたパッケージの upgrade を行います.
# apt-get upgrade |
ここまで終了したら
# exit |
でベースシステムの設定に戻り, ベースシステムの設定の終了を選択します.
それでは, 引き続きインストール後の設定 を行います。最終更新日: 2006/12/14(小松 研吾) | Copyright © 2006 inex |