準備として以下のものを用意する.
- KNOPPIX bootable CD (INEX 2006 年度用特別版)
これらは情報実験室前方右側の 3N 機の棚にマシン毎にラベルを貼って保管 してあります. 作業中に不具合が見つかった際には新たに作成します ので申し出て下さい.
セットアップ CD を入れる前に BIOS の設定を行う. 設定の仕方は, 例えば,
に書かれてありますが, ブートシーケンスは CD-ROM を 1番にします. そうしないと CD から起動せず, インストール作業ができないので注意!尚, CD をブートシーケンスの先頭にしているにも関わらずうまくいかない 場合は, 何度か再起動してみたり, BIOS 設定画面をとりあえず 上げてみたりしてください. なんだか知らないうちに直る場合があるとのこと.
セットアップ CD を CD-ROM ドライブに投入して, マシンを再起動させると, KNOPPIX の起動画面が出て, 以下のような boot プロンプトが表示されます.
boot:
ここではそのまま Enter キーを押してください. しばし待つと, 自動的にログインされ, X も起動します.
左下のターミナル状のアイコンをクリックしてください. kterm が起動するはずです. その kterm 内で, まず cfdisk を起動してパーティションの設定を行ってください. 行うのは以下の作業です.
$ sudo cfdisk
- まず [削除] で全てのパーティションを削除してください.
- 次にスワップパーティションを作成します
- [新規作成] → [基本領域] として, サイズは 1000.000 MB としてください. [最初から] を選んでください.
- そして, 今作成した領域にカーソルを合わせ, [FS タイプ] を 選択します. いろいろタイプはありますが, 「82」を選択してください.
- 次にシステムをインストールするパーティションを作成します.
- 空き領域を選択し, [新規作成] → [基本領域] として, サイズは 3000.000 MB としてください. [最初から] を選んでください.
- 最後に, [書き込み] を選択してください. 書き込んで良いかとの問いに yes と答えます.
- これで [終了] します.
スワップ領域としてのフォーマットを行い, スワップ領域の利用を開始します.
$ sudo mkswap /dev/hda1 $ sudo swapon /dev/hda1
ハードディスクへのインストールを行います. 以下のコマンドを 実行してください.
$ sudo knoppix-installer先ほどのパーティション設定がちゃんと行われていれば, 以下のようなメッセージが表示されるはずです. これは気にせずに「OK」を押して進んでください.
Knoppix のインストール --------------------------------- このスクリプトは Knoppix を harddisk へインストール するものです. 注意; ...コマンド実行後, kterm 上に "/media/hda2 のファイルシステムを指定して ください" のようなメッセージが表示される場合がありますが, 無視して 続けてみてください. インストール作業がうまく進まない場合は, 一度 reboot し, mkswap のところから再度始めてみてください. それでもだめな場合は福井までご一報を.
メニューが表示されますが, まずは 「1. インストール設定」を 選択してください. いくつかの質問は以下のように答えます.
- ・システムタイプを選んでください
- ⇒ debian: Debian 形式のシステム
- ・Knoppix を入れるパーティションを選んでください
- ⇒ /dev/hda2
- ・システムタイプを選んでください
- ⇒ ext3
- ・あなたの全ての名前を入力
- ⇒ インストールしている VTA の方の名前を入力してください (ローマ字)
- ・ユーザ名を入力
- ⇒ インストールしている VTA の方のユーザ名を入力してください (日頃使ってるやつで)
- ・パスワードを入力
- ⇒ 上記のユーザアカウント用パスワードを入力してください.
- ・管理者パスワードを入力
- ⇒ root 用のパスワードを入力してください. インストールしているあなたが計算機の管理者です.
- ・ホスト名を入力
- ⇒ 情報実験機の機体名を入力してください. 例: joho07, joho16 (数字は 2 桁で入力してください).
- ・ブートローダをどこに入れるか選んでください.
- ⇒ mbr: Master Boot Record
これで設定は完了です. メニューの「2. インストール開始」を選んでください. 先ほどの設定項目がリストされるのでチェックして 「Next」を選んでください.
ディスクへのインストールはおよそ 20 〜 30 分かかります.
最後に, ブートディスクの作成のためフロッピーディスクを入れるよう 求められますが, 「No」を選択してください.
インストールが完了したら, kterm 上で reboot コマンドを実行してください. 途中で DVD-R ドライブから CD がでてくるので, それを取り出してから Enter を押してください.
再起動して grub の画面になったら, default のまま Enter.
起動が完了したら KDM からユーザ名とアカウントの入力を求められます. あなたが先ほど作成したアカウントでログインしてください.
先ほどのように kterm を立ち上げ, 以下のコマンドで root になってください. パスワードは先に入力した「管理者用パスワード」です
$ su6.1 システムファイル置換
以下のスクリプトを実行してください. これは knoppix-installer でどうしてもデフォルトで設定されてしまう 各種のシステムファイルを置き換えるためのスクリプトです. 2 回以上行うとシステムが破壊される恐れがあるので注意してください.
# cd /usr/local/KNOPPIX-INEX-PATCH/ # ./patch.sh6.2 ネットワークの設定
そのままではネットワークに接続できない状態になっているはずなので, ネットワークの設定を行います. 情報実験機にはネットワークインターフェースが 2 つついているはずですが, 今回はギガビットでない方を利用します.
# ifconfig -a |lessで, MAC アドレス (HWaddr) が 00:90: ... となっている方の番号 (eth?) を確認したら,
# vi /etc/network/interfacesで, 以下のように書き換えてください. 「eth?」には先ほど 確認した番号を, 「???」の部分には 各情報実験機の番号の頭に 1 を加えたものを入れてください. 例えば, joho04 ならば 104, joho23 なら 123 といった具合です. それ以外では通信できないので注意してください.
auto eth? iface eth? inet static address 192.168.16.??? netmask 255.255.255.0 network 192.168.16.0 broadcast 192.168.16.255 gateway 192.168.16.1 #auto eth1 #iface eth1 inet static # address 192.168.16.??? # netmask 255.255.255.0 # network 192.168.16.0 # broadcast 192.168.16.255 # gateway 192.168.16.1次に, DNS に関する設定を確認してください. /etc/resolv.conf が 以下のように設定されていることを確認してください. 違っていたら 書き換えてください.
# vi /etc/resolv.confsearch ep.sci.hokudai.ac.jp nameserver 133.87.45.70 nameserver 133.87.45.66 nameserver 133.87.1.11設定が終了したら以下のコマンドでネットワークの設定を有効にします.
# /etc/init.d/networking restartネットワークの設定が完了しているかどうか, まず ifconfig で チェックしましょう.
- 下記のように, lo と eth0 (または eth1) のネットワークパラメータが ありますか?
- 以下の黄色い字の部分に上記で設定した IP アドレスは書かれていますか?
# /sbin/ifconfig eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:90:CC:A2:F9:E1 inet addr:192.168.16.101 Bcast:192.168.16.255 Mask:255.255.255.0 UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:6340338 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:6518614 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:100 RX bytes:924157701 (881.3 MiB) TX bytes:250747628 (239.1 MiB) Interrupt:10 Base address:0x1080 lo Link encap:Local Loopback inet addr:127.0.0.1 Mask:255.0.0.0 UP LOOPBACK RUNNING MTU:16436 Metric:1 RX packets:8600064 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:8600064 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:0 RX bytes:3836791123 (3.5 GiB) TX bytes:3836791123 (3.5 GiB)最後に ping で www や mail サーバとアクセスできるか確認 してみましょう.
$ ping www PING www.ep.sci.hokudai.ac.jp (133.50.160.51): 56 data bytes 64 bytes from 133.50.160.51: icmp_seq=0 ttl=128 time=37.3 ms 64 bytes from 133.50.160.51: icmp_seq=1 ttl=128 time=36.7 ms 64 bytes from 133.50.160.51: icmp_seq=2 ttl=128 time=36.9 ms 64 bytes from 133.50.160.51: icmp_seq=3 ttl=128 time=36.9 ms6.3 時間合わせ
情報実験機も長らくほおって置かれて時間がずれているものも多いと思うので, 以下のコマンドで時刻を合わせてください. (時間が大きくずれていると, ウィンドウが消灯したりしますが, マウスを動かしたり キーボードを叩けばすぐ戻ります.)
# /etc/init.d/ntpdate start6.4 コンソールログインの確認
ここまで終わったら一度再起動してください. 再起動後, 今度はコンソールログインするようになっているはずです. それを確認してください.
# rebootデフォルトでは言語環境が英語のままです. 言語環境を日本語にしたい場合には, X を立ち上げる前に以下の コマンドを実行してください. startx する前ならば, X 上全体でこの環境が有効になりますし, startx 後でならば, このコマンドを入力した端末のみに有効になります.
$ export LC_ALL=ja_JP.eucJPGUI な画面を起動するには, ログイン後に以下のコマンドを入力してください.
$ startx
STAFF と TA のアカウントは既に作成されているので, 同じテーブルの VTA のアカウントを作成してください. 以下のコマンドでアカウント が作成されます. 後は本人を呼んで, ユーザ名, パスワード, 氏名を 入力してもらってください.
$ su # adduserVTA さんに関しては (インストールした人も含め), 以下のコマンドで sudoers に加えてください. (STAFF, TA の項目は消さないで下さい).
$ su # visudo: root ALL=(ALL) ALL hogehoge ALL=(ALL) ALL herohero ALL=(ALL) ALL :授業が開始したら, 同じ要領で受講生にもアカウントを作成してください. ただし, 受講生は sudoer には入れません.
今回のインストール時に用いた CD に収録されるソフトウェアは, CD 作成の時点では最新のバージョンのものですが, インストール作業 を行うまでのうちに既にセキュリティホールなどが発見されているかもしれません. 以下のコマンドで, パッケージを最新のものにしておいてください.
$ su # apt-get update # apt-get upgrade
最後に以下のことを確認してください.
もしも下記の項目のうち正常な動作が確認できないものがある場合, メーリングリストや EPnetFaN にご連絡ください. (もちろん, 原因が明らかなものは対処してもらいたいですが, こちらの 不備の可能性も高いので, はまる前にご一報ください).
- ユーザは作成できるか?
$ sudo -s # adduser- 以下のコマンドで X Window System は無事に起動するか?
$ startx- パスは以下のように設定されているか?
$ echo $PATH /usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/bin/X11:/usr/X11R6/bin:/usr/games- sudo 後のパスに sbin は加わっているか?
$ sudo -s # echo $PATH /sbin:/usr/sbin:/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin: /usr/bin/X11:/usr/X11R6/bin:/usr/games:- 以下のコマンドでブラウザは起動するか? INEX のページがちゃんと表示されるか?
$ mozilla- ブラウザ上で日本語入力は可能か? http://www.google.co.jp など, テキストボックスに入力可能なページに移動して 確認してください.
- ブラウザを起動する前に以下のコマンドで言語の環境変数を日本語 に指定する必要があります.
- 日本語との切り替えは 「半角/全角」キーです.
$ export LC_ALL=ja_JP.eucJP- エディタは起動できるか?
$ nano- エディタで日本語入力できるか? (切り替えは上記と同じです)
コンソールへ戻るためのボタンを画面下のパネルに追加します. パネル上で右クリックし, 「アプレットをパネルに追加」からログアウトアプレットを追加 してください. 尚, この作業は授業開始後に学生さんのアカウントを 切る際にも行っていただくことになりますので覚えておいてください.
X を停止し, コンソール画面に戻るには 左下の ログアウトアイコン (下の赤い方) を押してください. (「ログアウト」とでますが, 実際にはログアウトはしないので 注意してください.)
# haltで電源を切って, 作業は終了です. お疲れ様でした.