最低限 UNIX / Linux [I]

発展. ルートディレクトリにある主なディレクトリ

必修

  1. アカウント作成とログイン, ログアウトの作法
  2. UNIX の代表的なコマンド
  3. ファイルとディレクトリ

発展

  1. ユーザー情報に関するファイル
  2. ルートディレクトリにある主なディレクトリ

[5.1] ルートディレクトリの直下に存在するディレクトリの役割

ここで説明するディレクトリはroot のみが編集できるディレクトリ が置かれており,一般ユーザーである皆さんは編集できません. しかし,みなさんが計算機を管理するときに これらのファイルの役割を知らなければ不都合が生じるでしょう. ですから以下の表を見て,皆さんが計算機を使うときに どのようなファイルが動いているかなどを把握しましょう.

ルートディレクトリにあるファイルの一覧を見てみましょう.

$ ls /       
< ルートディレクトリにあるファイルの一覧を見る.

参考として "/" (ルートディレクトリ)にある主なディレクトリの一覧を示します.

/ 直下に存在するディレクトリの役割
ディレクトリ名 意味
/root スーパーユーザー(root)のホームディレクトリ
/boot 起動時に読み込まれるカーネル等が置かれます.
/dev Linux では, ハードウェアもファイルとして扱われます. ここにはそれらのデバイスファイルがまとめられます.
/etc 各種の設定ファイルや, 起動時に実行されるスクリプト等が置かれます.
/home ユーザー毎のホームディレクトリが置かれます.
/lib /bin, /sbinなどが使う共有ライブラリが置かれます.
/mnt 一時的なマウント用ディレクトリです. デフォルトで, このディレクトリ内に FD と CD-ROM をマウントするディレクトリが作られています. (/mnt/cdrom /mnt/floppy)
/proc カーネルの動作情報を示す, 特殊なファイルが置かれます. それらのファイルは, 全てカーネルが作成する仮想ファイルで, カーネルの機能を制御する目的にも使われます. ハードディスク空間は一切消費しません.
/bin 各種のコマンドで, バイナリ形式の実行ファイルが置かれます.
/sbin システム管理用コマンドの実行ファイルが置かれます.
/tmp 一時的なファイルの保管場所(一定期間アクセスが無いと削除されます)
/usr カーネルソースを含め, 多くのソフトウェアがここに入ります.
/var ログファイル(システムの情報が書き込まれるファイル) などの頻繁に更新されるファイルが置かれます.

上記のディレクトリの内, 一般ユーザが使用できるのは /home/(ユーザ名)/ のディレクトリで, それ以外はシステムが使う領域になっています.




最終更新日: 2012/04/02(三上 峻) Copyright © 2000-2012 inex