Web ページの仕組み

1. apache

必修

  1. apache
  2. 最低限 HTML
  3. Webページの公開
  4. 本日の課題

付録

  1. 特殊文字
  2. スタイルシート

[1.1] apache

ここで学ぶのはapacheについてです. レクチャーで学んだ通り, apache を使うことでwebサービスを提供することができます. 我々が普段閲覧しているサイトの多くはこのソフトウェアを利用しており, モジュールと呼ばれる拡張ソフトウェアにより機能を拡張できる等の理由から, 世界で最も使われているWWW サーバソフトウェアです.

実習では皆さんの目の前にある情報実験機をサーバとしてapacheを起動し, 全世界に自分の文書を公開する方法を学んでもらいます.

[1.1.1] apache のインストール

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install apache2

インストール後, apache が正常にインストールされているか確認する.

apacheが動いているか確認

$ ps aux | grep apache
root      1548  0.0  0.1  71328  2892 ?        Ss   Jun25   0:00 /usr/sbin/apache2 -k start
www-data  1551  0.0  0.0  71060  1968 ?        S    Jun25   0:00 /usr/sbin/apache2 -k start
www-data  1553  0.0  0.1 294904  3292 ?        Sl   Jun25   0:00 /usr/sbin/apache2 -k start
www-data  1556  0.0  0.1 294904  3324 ?        Sl   Jun25   0:00 /usr/sbin/apache2 -k start
aoct     30355  0.0  0.0  11332   940 pts/0    S+   10:47   0:00 grep apache

[1.1.2] apache の動作確認

$ startx
$ iceweasel &

ブラウザを立ち上げる.

ブラウザのロケーションバーに

http://127.0.0.1

と入力して確認してみる

irworks

この, 127.0.0.1 というIP アドレスは, /etc/hosts に記載された設定に基づいています.

$ lv /etc/hosts
127.0.0.1       localhost

[1.1.3] apacheの起動・停止

apacheの起動・停止・再起動の方法を説明します。

apache の停止

# /etc/init.d/apache2 stop  
Stopping web server: apache2 ... waiting .

$ iceweasel &       

ブラウザのロケーションバーに

http://127.0.0.1

と入力して確認してみる

notfound

apache の起動

# /etc/init.d/apache2 start     
Starting web server: apache2.

ブラウザのロケーションバーに

http://127.0.0.1

と入力して確認してみる

irworks

ちなみに, 再起動する場合は以下のように入力してください.

# /etc/init.d/apache2 restart

apacheの設定を変えた場合は, apache の再起動を行わないと設定の変更が反映されないので注意すること.

[1.1.4] apache2 ディレクトリの確認

$ cd /etc/apache2
$ ls -la

[1.1.5] apache 設定ファイル

ファイル名内容
/etc/apache2/apache2.conf主要なapache設定ファイル.
/etc/apache2/mods-enabled/現在有効なapacheのモジュール (拡張ソフトウェア) を置くディレクトリ.
/etc/apache2/mods-available/apacheのインストールされたモジュール (拡張ソフトウェア) を置くディレクトリ.
/etc/apache2/sites-enabled/現在有効なWebサイトの固有設定を置くディレクトリ. デフォルトでは, sites-available 以下のファイルをリンクに貼ってある.
/etc/apache2/sites-available/Webサイトの固有設定をおくディレクトリ. デフォルトでは, sites-enabled 以下にファイルをリンクに貼ってある.
/etc/apache2/ports.confデフォルトではポート番号80が設定されている.
/etc/apache2/magicapache がファイルの拡張子を見てファイルの種類を判別するためのファイル.
/etc/apache2/envvarsapache の環境変数の設定がかかれているファイル.
/etc/apache2/conf.d/apacheの設定を追加するためのファイルを置くことができるディレクトリ.
apache の設定ファイルは, Debian の場合基本的には

apache2.conf

という名前で /etc/apache2/ 以下に格納されています. Red Hat 系の Linux もしくは Mac の場合は

httpd.conf

というファイル名で /etc/conf/ 以下に格納されています.



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最終更新日: 2014/06/25 渡辺 健介 改訂 Copyright © 2000-2014 inex