Web ページの仕組み【1. 事前準備】

  1. 事前準備
  2. 最低限 HTML
  3. web ページの公開
  4. 本日の課題

--- 以降付録 ---

  1. 特殊文字
  2. スタイルシート
  3. X転送

※2020 年度は 1 章 - 3 章 まで一通り行います. 節の冒頭, もしくはコマンドの実行を指示する箇所には赤字で「※2020 年度 : 」から始まる注釈をつけているので, よく確認し, 実行可能なコマンドは joho18 にて行ってください.
例年はこの資料に沿って情報実験機を使った実習をしています

[1.1] Apache

ここで学ぶのは Apache についてです. レクチャーで学んだ通り, Apache を使うことでWeb サービスを提供することができます. 我々が普段閲覧しているサイトの多くはこのソフトウェアを利用しており, モジュールと呼ばれる拡張ソフトウェアにより機能を拡張できる等の理由から, 世界で多く利用されている WWW サーバソフトウェアです.

実習では皆さんの目の前にある情報実験機をサーバとしてApache を起動し, 全世界に自分の文書を公開する方法を学んでもらいます.

[1.1.1] Apache のインストール

※2020 年度 : 以下のコマンドを実行する必要はありません
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install apache2

インストール後, Apache が正常にインストールされ, 動作しているか確認する.

Apache が動いているか確認

※2020 年度 : 以下のコマンドは実行してください
$ systemctl status | grep apache 
   │ ├─apache2.service
   │ │ ├─944 /usr/sbin/apache2 -k start
   │ │ ├─946 /usr/sbin/apache2 -k start
   │ │ └─947 /usr/sbin/apache2 -k start
      │ └─1678 grep apache

[1.1.2] Apache の動作確認

X を立ち上げ,ブラウザを起動する.

※2020 年度 : 以下のコマンドを実行する必要はありません
$ startx
$ firefox &

ブラウザのアドレスバーに

※2020 年度 : "http://127.0.0.1" の代わりに, 各自の手元のブラウザに "http://joho18.ep.sci.hokudai.ac.jp" を入力しアクセスしてください
http://127.0.0.1

と入力して確認してみる

irworks

この, 127.0.0.1 というIP アドレスは, /etc/hosts に記載された設定に基づいています. ※2020 年度 : 以下のコマンドは実行してください

$ less /etc/hosts
127.0.0.1       localhost

[1.1.3] Apache の起動・停止

※2020 年度 : [1.1.3] 節ではコマンドを実行する必要はありませんが, 目を通してください.

Apache の起動・停止・再起動の方法を説明します。

Apache の停止

# systemctl stop apache2.service  

$ firefox &       

ブラウザのアドレスバーに

http://127.0.0.1

と入力して確認してみる

notfound

Apache の起動

# systemctl start apache2.service  

ブラウザのアドレスバーに

http://127.0.0.1

と入力して確認してみる

irworks

ちなみに, 再起動する場合は以下のように入力してください.

# systemctl restart apache2.service  

Apache の設定を変えた場合は, Apache の再起動を行わないと設定の変更が反映されないので注意すること.

[1.1.4] Apache のディレクトリの確認

※2020 年度 : 以下のコマンドを実行してください
$ cd /etc/apache2
$ ls -la

[1.1.5] Apache 設定ファイル

Apache の設定ファイルは /etc/apache2/ に格納されている. 設定ファイルを変えた場合は, Apache の再起動を行わないと設定の変更が反映されないので注意すること.

ファイル名 内容
apache2.conf 主要なapache設定ファイル
mods-enabled/*.conf, *.load 現在有効なapacheのモジュール (拡張ソフトウェア) を置くディレクトリ.デフォルトでは, mods-available 以下のファイルをリンクに貼ってある.
mods-available/*.conf, *.load apacheのインストールされたモジュール (拡張ソフトウェア) を置くディレクトリ.
sites-enabled/*.conf 現在有効なwebサイトの固有設定を置くディレクトリ. デフォルトでは, sites-available 以下のファイルをリンクに貼ってある.
sites-available/*.conf webサイトの固有設定をおくディレクトリ.
ports.conf ポート番号の設定がかかれているファイル.デフォルトではhttp 通信ではポート番号80 , https 通信ではポート番号443 が設定されている.
magic apache がファイルの拡張子を見てファイルの種類を判別するためのファイル
envvars apache の環境変数の設定がかかれているファイル.
conf-available/*.conf apacheの設定を追加するためのファイルを置くことができるディレクトリ.
conf-enable/*.conf apacheの設定を追加するためのファイルを置くことができるディレクトリ.デフォルトでは, conf-available 以下のファイルをリンクに貼ってある.

Apache の設定ファイルは, Debian GNU/Linux の場合基本的には
apache2.conf
というファイル名で /etc/apache2/ 以下に格納されています. red hat 系の linux もしくは mac の場合は
httpd.conf
というファイル名で /etc/conf/ 以下に格納されています.


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最終更新日: 2020/07/10 関口 太郎 改訂
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