Web ページの仕組み【1. 事前準備】

  1. 事前準備
  2. 最低限 HTML
  3. web ページの公開
  4. 本日の課題

--- 以降付録 ---

  1. 特殊文字
  2. スタイルシート

[1.1] Apache2

ここで学ぶのは Apache2 についてです. レクチャーで学んだ通り, Apache2 を使うことでWeb サービスを提供することができます. 我々が普段閲覧しているサイトの多くはこのソフトウェアを利用しており, モジュールと呼ばれる拡張ソフトウェアにより機能を拡張できる等の理由から, 世界で多く利用されている WWW サーバソフトウェアです.

実習では皆さんの目の前にある情報実験機をサーバとしてApache2 を起動し, 全世界に自分の文書を公開する方法を学んでもらいます.

[1.1.0] 事前準備

言語環境の環境変数を日本語に変更する.

$ export LC_ALL=ja_JP.UTF-8

X を立ち上げる

$ startx

[1.1.1] Apache2 のインストール

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install apache2

インストール後, Apache2 が正常にインストールされ, 動作しているか確認する.

Apache2 が動いているか確認

$ systemctl status | grep apache 
   │ ├─apache2.service
   │ │ ├─944 /usr/sbin/apache2 -k start
   │ │ ├─946 /usr/sbin/apache2 -k start
   │ │ └─947 /usr/sbin/apache2 -k start
      │ └─1678 grep apache

[1.1.2] Apache2 の動作確認

ブラウザを起動し, ブラウザのアドレスバーに

http://127.0.0.1

と入力して確認してみる

irworks

この, 127.0.0.1 というIP アドレスは, /etc/hosts に記載された設定に基づいています.

$ less /etc/hosts
127.0.0.1       localhost

[1.1.3] Apache2 の起動・停止

Apache2 の起動・停止・再起動の方法を説明します。

Apache2 の停止

# systemctl stop apache2.service  

$ firefox &       

ブラウザのアドレスバーに

http://127.0.0.1

と入力して確認してみる

notfound

Apache2 の起動

# systemctl start apache2.service  

ブラウザのアドレスバーに

http://127.0.0.1

と入力して確認してみる

irworks

ちなみに, 再起動する場合は以下のように入力してください.

# systemctl restart apache2.service  

Apache の設定を変えた場合は, Apache の再起動を行わないと設定の変更が反映されないので注意すること.

[1.1.4] Apache2 のディレクトリの確認

$ cd /etc/apache2
$ ls -la

[1.1.5] Apache2 設定ファイル

Apache2 の設定ファイルは /etc/apache2/ に格納されている. 設定ファイルを変えた場合は, Apache2 の再起動を行わないと設定の変更が反映されないので注意すること.

ファイル名 内容
apache2.conf 主要なapache2設定ファイル
mods-enabled/*.conf, *.load 現在有効なapache2のモジュール (拡張ソフトウェア) を置くディレクトリ.デフォルトでは, mods-available 以下のファイルをリンクに貼ってある.
mods-available/*.conf, *.load apache2のインストールされたモジュール (拡張ソフトウェア) を置くディレクトリ.
sites-enabled/*.conf 現在有効なwebサイトの固有設定を置くディレクトリ. デフォルトでは, sites-available 以下のファイルをリンクに貼ってある.
sites-available/*.conf webサイトの固有設定をおくディレクトリ.
ports.conf ポート番号の設定がかかれているファイル.デフォルトではhttp 通信ではポート番号80 , https 通信ではポート番号443 が設定されている.
magic apache2 がファイルの拡張子を見てファイルの種類を判別するためのファイル
envvars apache2 の環境変数の設定がかかれているファイル.
conf-available/*.conf apache2の設定を追加するためのファイルを置くことができるディレクトリ.
conf-enable/*.conf apache2の設定を追加するためのファイルを置くことができるディレクトリ.デフォルトでは, conf-available 以下のファイルをリンクに貼ってある.

Apache2 の設定ファイルは, Debian GNU/Linux の場合基本的には
apache2.conf
というファイル名で /etc/apache2/ 以下に格納されています. red hat 系の linux もしくは mac の場合は
httpd.conf
というファイル名で /etc/conf/ 以下に格納されています.


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最終更新日: 2023/06/28 杉山 玄己 改訂
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