postgreSQL の環境設定

目的

postgreSQL を利用するために必要な環境の設定を行う。postmaster を起動してデータベースを立ち上げる。

注意事項

ここで行う環境の設定は postgres だけでなく、他の postgreSQL を使うユーザについても必要である。

ここではシェルとして bash を使っている。以下の設定はシェルによって異なるので bash 以外のシェルについての設定は参考文献等を参考されたい。

手順

1. コマンドサーチパスへの追加

postgreSQL で使うコマンドを実行できるように、コマンドサーチパスにこれを追加する。ホームディレクトリにある .bashrc に

export PATH="$PATH":/usr/local/pgsql/bin

を追加する。この設定を有効にするには以下のコマンドを実行する。

$ source .bashrc


2. 環境変数の設定

環境変数を設定する。ホームディレクトリにある .bashrc に以下を追加する。

(POSTGRES_HOME のパス)
export POSTGRES_HOME=/usr/local/pgsql

(/usr/local/pgsql/lib のある場所)
export PGLIB=$POSTGRES_HOME/lib

(データベース領域のある場所)
export PGDATA=$POSTGRES_HOME/data

(postgreSQL の man の置いてある場所)
export MANPATH="$MANPATH":$POSTGRES_HOME/man

この後

$ source ~/.bashrc

を実行する。


3. データベースの初期化

ユーザ postgres になり

$ initdb

を実行。


4. postmaster の起動

4-1. postgresql.conf の編集

以下の点を書き換える。

編集前編集後
#silent_mode = falsesilent_mode = on
#tcpip_socket = falsetcpip_socket = on
#syslog = 0syslog = 2

4-2. postmaster を起動

postmaster を起動するには

$ postmaster

確認するには

$ ps ux

を実行し postmaster が表示されているかをチェック


※ もしも起動しなかった時は以下を実行

$ pg_ctl -w start


4-3. postmaster の終了

$ pg_ctl (-m f) stop

※ 使用中のユーザがいる場合は( )内のオプションをつける。この時使用中のユーザは強制終了させられる。

参考文献

PC UNIX ユーザのための PostgreSQL 完全攻略ガイド 改定第3版
石井達夫 著 / 技術評論者 / 2001


最終更新日 : 2002/10/07
文責 : 北守 太一 (kitamo@ep.sci.hokudai.ac.jp)