postgreSQL のインストール作業の手順を書き記す。インストール方法は Web サイトからソースをダウンロードする方法をとっている。CD-ROM を使ってインストールする方法は付録参照のこと。
postgreSQL の専用アカウントとして、postgres を作成する。
# adduser postgres
この時、
postgres :The user 'postgres' already exists.
ユーザ名 postgres は既に存在しているといわれることがある。これは、
$ ls /home/
で確認しても見つからないユーザである。
システムユーザとして postgres が既に存在しているためである。このユーザ postgresの存在は /etc/passwd/ にあり
$ less /etc/passwd/
で、確認することができる。
インストールディレクトリとして /usr/local/pgsql をソースディレクトリとして /usr/local/src をそれぞれ作成。
# mkdir /usr/local/pgsql # mkdir /usr/local/src
ディレクトリの所有者を postgres に変更
# chown postgres:postgres /usr/local/pgsql # chown postgres:postgres /usr/local/src
ここからは、ユーザ postgres で作業を進める。postgres になる。
# su - postgres
postgreSQL のミラーサイトリスト http://www.postgresql.org/ から、日本のミラーサイトへ行く。ここから postgreSQL をダウンロードする。今回はダウンロード先のディレクトリを /usr/local/src/ とした。
ソースファイルを展開する。この作業はソースディレクトリで行う。
(postgres$ は postgres でコマンドを実行する事を示す。)
postgres$ cd /usr/local/src
postgres$ tar zxvf ~/tmp/postgresql-7.1.1.tar.gz
ファイルが展開されたら postgresql-7.1.1 パッケージを作成する。
まず、ディレクトリ postgresql-7.1.1 へ移動する。
postgres$ cd postgresql-7.1.1
パッケージを作成する。
いろいろとオプションをつける事ができるがここでは、日本語を使えるようにするものと、
syslog を使ってログをとれるようにするオプションをつけることにする。
postgres$ ./configure --enable-multibyte=EUC_JP --enable-syslog
エラーメッセージが出たエラーメッセージの内容とそのエラーに対する対処は以下の通り。
checking for readline... no
configure: error: readline library not found
If you have readline already installed, see config.log for details on the
failure. It is possible the compiler isn't looking in the proper directory.
Use --without-readline to disable readline support.
--without-readline オプションを付ける。
configure: error: zlib library not found If you have zlib already installed, see config.log for details on the failure. It is possible the compiler isn't looking in the proper directory. Use --without-zlib to disable zlib support.
--without-zlib オプションを付ける。
インストールするには
# make install
を実行する。
3. ソースファイルのダウンロードで、Web サイトからソースをダウンロードするかわりに、参考文献にあげた書籍に付属の CD-ROM を使ってインストールを行う場合の手順について捕捉する。この場合、CD-ROM をマウントする必要がある。
# mount /dev/hdb/ /cdrom/
パスはここでは /dev/hdb/ だったが、CD-ROM のファイルシステムがどこにあるかによって異なる。
/etc/fstab に書いてある設定に合わせてパスを書く。
mount: スペシャルデバイス /dev/hdb が存在しません
などといわれたら CD-ROM のファイルシステムのある場所が間違っていると思われる。
マウントとはフロッピーディスクドライブなどのデバイスと
ハードディスクのファイルシステムをつなげること。
マウントすることによりフロッピーディスクや CD-R の読み書きができるようになる。
ファイルシステム /dev/hdb を/cdrom/ にマウントするには
# mount /dev/hdb /cdrom/
などとすればよい。
マウントを外す(アンマウントする)には
# umount /cdrom/
また、マウントの設定ファイルは /etc/fstab にある。
URL : http://osb.sra.co.jp/PostgreSQL/Manual/PostgreSQL-7.1-ja/
Software Research Associates, Inc. Open Source Solution Division
石井達夫 著 / 技術評論者 / 2001
postgreSQL のインストール方法が詳しく解説されている。
またオプション等の解説が詳しく述べられている。
また、付属 CD-ROM がついており、この CD-ROM から postgreSQL を
インストールできる。