有珠山2000年噴火
−噴火の特徴とツメ跡−

有珠山2000年噴火のツメ跡(2):
今回も噴火のあとに残された...

個性的な有珠山の「粘性の高いデイサイト質マグマ活動」のツメ跡をまとめてみると...



 今回の有珠山では,火砕流や火砕サージは発生しなかったものの,最初にデイサイト質マグマの噴火が起こり,その後水蒸気爆発が頻発して多数の爆裂火口ができた.新しい潜在ドームやズタズタに変動した断層地形もできた.そして地熱地帯ができて,熱泥も突沸した.さまざまな噴火のツメ跡が残された.
 有珠山がひとたび活動すると,山頂噴火でも山麓噴火でも,噴火のあとにかならず残されるツメ跡がある.勿論,火口周辺に厚く堆積する噴出物.その他に,1つは『山』(溶岩ドームや潜在ドーム)であり,次に『穴』(軽石噴火の火口や水蒸気爆発の爆裂火口),そして『傷』(断層・割れ目群)と『熱』(温泉や地熱地帯)である.このような噴火のツメ跡も,全てが,粘性の高い有珠山マグマの特性によっているのである.
 火山防災のそなえさえあれば,それに見合った災害リスクの軽減を実現できる.同時に,有珠山の場合,かならず残される噴火のツメ跡を考慮にいれながら「活動的火山と人間のつきあい方」を模索することが大切である.

【有珠山とのつきあい方(私的な提言):「将来の噴火にそなえて」】

Kiyo's ホームページに戻る

電子メール:kiyo@ep.sci.hokudai.ac.jp