Plamo Linuxインストール戦
 今年8月末のある日。コンピュータに詳しい友人K.Mとコンピュータの話をしているときのこと。「UNIXって入れた方がいいの?」ってきくと「それは絶対入れるべきだね。今すぐ入れるべきだね。」と力説していた。以前から(といってもその日から1、2ヶ月くらい前からだけど)UNIXっておもしろいな、と思っていたので(どこがって、あのコマンドを入力してリターンを押すのが(笑))入れてみようと思った。どうやって手に入れるのかをきくと、今、Linuxというのが流行っていてその本にCD-ROMとして付いているらしいことがわかった。

失敗は成功の、、、
 それじゃあLinuxってどういうものかなと思って本屋に行ってみると、あるわあるわLinuxという文字の入った雑誌がたくさん。でもどれを見ても何を書いているのかさっぱりわからん。インターネットではどうかと思ってみてみてもあまり大差はない。意味不明な言葉の羅列ばかり。仕方ないので「だめもとだー、失敗は成功の母。Turbo Linuxとかいうのが付いている『Linux Magazine』とかいうのを買っちまえ!おりゃー!」(←ばか)この時点ではディストリビューションというものを知る由もなかった。家に帰って早速CD-ROMをパソコンに入れてみるが使い方がぜんぜん分からない。本に載っている使い方をみて、起動ディスクなるモノを作ろうとしても何も動かぬ。さてなぜでしょう?うちのパソコンはPC-9821/V20。ここで初めて知ることになる。Turbo LinuxはPC-98では動かない!前にK.Mと話をしたときに彼は「PC-98対応って書いてあるやつを買うんだよ。」と忠告してくれていたらしいが、僕の脳みそからはそんなことは一切消え去ってしまっていた。

戦闘開始
 そこでこうなったら一からガリっと勉強してやると思って(ガリ勉と略さない!)本屋、図書館、インターネットを駆使して勉強を始める。詳しい話は別の機会にして、その後。とりあえず「PC-98に入るLinuxはPlamoしかない。」ということはわかった。ある日『ホップ!ステップ!Linux!』というとっつき易そうな本を見つけたので買ってみた。この本は他の多くの本のようにインストールのしかたとかをメインにしたものではなくて、簡単にUNIXやLinuxの歴史を説明したあとLinuxの使い方(Muleなどのアプリケーションの使い方)をたくさん説明してあった。そして付属のCD-ROMにはPlamoが入っていたのでこれを入れることにした。

パーティション
 さて、いろいろな文章(立ち読みした本とか、Webページ)によるとインストールする前にハードディスクのパーティションというものを確保しなければならないらしい。MS-DOSでfdiskというコマンドを使ってパーティションを区切るが、それをやるとすでにディスクの中に入っているWindowsが消えてしまうらしいではないか!ということはWindowsを再インストールしなければならないということ?で、よく調べてみるとFIPS.EXEというWindowsを消さずにすむ方法があるらしいが、その時はなぜかあまりそれを気に留めず、結局ハードディスクをフォーマットして再インストールも全部やってしまった。今考えると何してんだろう?当然それには結構な時間がかかった。。
 09/28//99 追記:後の調べによるとFIPS.EXEはAT互換機のみ可能で、PC-98では不可能だそう。再インストールは免れなかったわけです。

インストールディスク
 次の日、いよいよインストールするんだけど、まずインストールディスクなるモノを作らねばならんらしい。んじゃ作ろう、、、ってどうやって!?(^^;; CD-ROMをドライブに入れてMS-DOSからrawrite.exeというコマンドを使うとあったので、早速やってみると

     >Enter source file name:

と出たところでbootdskと入力。

     >Enter destination drive:

ではAを入力。で、“Press -Enter-”とあるからEnterを押す。が、何も反応しない!?何度同じ操作をしても結果は同じ。なぜなのぉ?

 次の日はその問題を解決すべく、またまたインターネットや本屋を大活用する。本屋でトッパンから出ている『Linuxインストールキット第2版』という本によると、インストールディスクを作るときPC-98ではrawrite.exeではなくdd98.exeかmakeplfdというのを使うらしい。dd98.exeは引数の指定が複雑になるそうなのでmakeplfdを使う。帰って試してみると、、、成功!

>どのタイプのインストール用ミニLinuxシステムを書き出しましょう?
と、きかれ5つのタイプが表示された。でもどれにしましょう?といわれてもどれにしましょう?(笑)とりあえず1と2はノートPC用みたいなのでパスには“IOデータ、MelcoのNICをサポート”、4には“ICM-27xx、NICをサポート”、5には、、、とあるけどよくわからんから3にした。(笑)Enterを押すとFDディスクが動き出した。

インストール
 インストールディスクの作成が終わったのでコンピュータを再起動する。するとGRUBというブートローダーのメニュー画面が出た。

IO DATA LA-98を試してみる
Melco LGY-98を試してみる


このディスクについて、、、

というのが出たけどこれも意味不明なのでとりあえず“このディスクについて、、、”というのを見てみた。(何を書いてあったんだっけ?覚えてない、、、)で、“IO DATA LA-98を試してみる”を試してみる。すると

Plamo Linux/98インストールディスクへようこそ

という日本語で書かれた注意事項が出てきてうれしくなった。

 login:

でrootと入れ、Enter。すると

Plamo Linuxのセットアップメニューへようこそ

と出て、またまた感動した。ではまず、“KEYMAP キーボードを日本語版に変更”をして指示にそって変更する。fdiskは既に終わっているから、“INSTALL Plamo Linuxのインストールを開始”!!

 インストールメニューが出る。“ADDSWAP”。いろいろと説明と設定が出てきたけどすべて<Yes>と答える。次に、“TARGET インストール先のパーティションの設定”。僕の場合は/dev/hda3しかないので、ここで<Yes>と答える。フォーマットはバッドブロックはないはずなのでクイックフォーマット。i-node密度の選択では、“よく分からない場合はデフォルトのままにしておきましょう。”とあったのでデフォルト。(笑)DOSパーティションの設定で“Linuxから見えるようにしたいパーティションはありますか?”で<Yes>。僕の場合/dev/hda1がWindows95のパーティション。つーか、

/dev/hda1  Windows95
/dev/hda2  Linux swap
/dev/hda3  Linux native

が僕のハードディスクの中身。
 マウントポイントは何でもよいらしいので、/dosと入れ<OK>。
 インストール元の選択は当然“1 CD-ROMからインストール”。
 次の画面で、“scan CDドライブのタイプを自動認識”。
 IDEデバイスの選択は“scan ドライブを自動検出”。
 インストール方法の選択は“Plamo ハードディスクへの通常インストール”。
 ディスクセットの選択はもちろん“お勧めパッケージセット”。お勧めパッケージの選択は“deskw Wnnを使うDesktopに適したパッケージ”。ここでCannaにしなかったのは『ホップ!ステップ!Linux!』ではWnnが例としてででいたというだけの理由(笑)。
 ここまで終えると、あとはCD-ROMがウィンウィン動いてインストールを始めた。画面にはパッケージの紹介が次々と流れていく。僕はこのときわくわくしながらこれを眺めていた。(^^)どうでもいいけどこの紹介文、一瞬で次々移っていくから読めないんですけど(笑)。それで、最後にXサーバーの選択という画面が出た、、、が、意味不明、、、NEC480っていうのは選べと書いてあるのでそれを選ぶ。あと機種にあったものをといわれてもどれを選んでいいかわからないよく見てみるとValuestarの文字が見えたのでとりあえずそれを選択。本当にこれでいいのか!?と思いつつも他にどうしようもないので<OK>する。これでインストール終了。ふぅ、疲れた。
本体PC-9821/V20
CPUPentium 200MHz
HDD内臓IDE 2GB
プリンタHEWLETT PACKARD DESKJET697C
モデム内臓モデム
執筆 09/25//99