卒論もいよいよテンパってきて、来週の分析の準備に追われていた或る日の事。 その日のノルマを達成し、帰る前にちょっと遊んでいこうとしていたゲームも終わり、 ”さて帰るか”と思ったちょうどそのとき、(時刻は21時半ごろだった) 急に非常を知らせるベルとアナウンスが流れた。 しかし、よく聞こえなかったのでそのとき4年部屋にいっしょに居たM本さんと廊下に出た。 ”どっかで火事があったみたいだな”と思ったとき後ろから”あ、ここだ”という M本さんの声が聞こえて振り返ると、4年部屋の隣の実験室のすりガラスの向こうが オレンジ色に染まっていた。(笑) ドアを開けると足元と壁の辺りから火が上がっていた。 その後の二人の行動は今思えばなかなか早く、的確だったと思う。 自分は消火器を探して辺りを見回し、ちょうど足元にあったそれを見つけた。 そのときM本さんは部屋に入って電気ストーブのスイッチを消していた。 なかなか勇気ある行動だ。(笑) で、その消火器で火を消すことに成功した。 消火器を使うなんて初体験だ。(笑) しばらくして人が集まってきて話をしていたら、 まだ消えていなかったらしくまた火の勢いは元に戻っていた。 しかしその頃には消火器が3本あり、人も居たので問題なく火は鎮火。 そうこうしているうちに消防署の人が来て完全に鎮火した。 ホースが届かなくて消防の人が少し慌てていたのは面白かった。(笑) 後で警察や消防の人に事情聴取された。 これも初体験だ。(笑) 原因はM本さんが発火の20分くらい前につけた電気ストーブのコードだった。 かなり古いものでどうやら内部でショートして近くにあったものに引火したらしい。 結果的にはただの小火で済んだ。 けが人も0。 しかし、気づくのが遅かったら自分たちは出口を塞がれて逃げられなかったかもしれない。 理学部には危険なものがいっぱいあるから洒落にならない事態も起こりかねないので、 皆さん火事には気をつけませう。