0. はじめに
kcc とは漢字コード変換フィルターである。
ファイルの文字コードを判別する為に使われる事が多い。
2006/05/04 現在、Cygwin パッケージは存在しないので
ソースからインストールを行った。
ちなみに、文字コードの判別だけが目的なら ack や
nkf の -g オプション (>= nkf Version 2.0.5) という選択肢もある。
1. 環境
OS | Windows Xp |
Cygwin | 1.5.19-4 |
gcc | 3.4.4 |
2. ソースの入手
Cygwin 上ではソースから直接コンパイルできないのでrpmfind.net から kcc の srpm をダウンロードする。
今回は Fedore Core 4 の kcc-2.3-24 を使用した。 ftp://rpmfind.net/linux/fedora/core/4/SRPMS/kcc-2.3-24.src.rpm ( RPM resource kcc )
ちなみにソースは以下からダウンロード可能。
ftp://ftp.sra.co.jp/pub/os/linux/JE/sources/base/kcc.tar.gz3. インストール
3.1 rpm の解凍
rpm2cpio と cpio を使う。
$ mkdir rpmtemp$ cd rpmtemp
$ rpm2cpio ../kcc-2.3-24.src.rpm | cpio -id
3.2 パッチ処理
kcc.spec を参照しながら順番にソースにパッチを充てていく。
$ tar xzf kcc.orig.tar.gz$ cp kcc-2.3-dontstrip.patch kcc-2.3-varargs.patch kcc-2.3-fix-segv.patch kcc
$ cd kcc
$ patch < kcc-2.3-dontstrip.patch
$ patch < kcc-2.3-varargs.patch
$ patch < kcc-2.3-fix-segv.patch
3.3 Makefile の編集
個々の環境に合わせてコマンドや man のインストールパスを編集する。
3.4 コンパイルとインストール
後は make して終了。
# make install# make install.man
4. リファレンス
気まぐれ開発日誌 (2004/10/15)B忘log −Hi-LoのBlog−: kcc (2004/07/01)