明治四十二年 水産科応援歌 1. 天下の粋を鍾めたる 我が水産の健男児 東風薫る今日の日を 歌へ撰手が其の風姿 2. 春、南洋の曙や 紅霞渺々立ち罩めて 舟の行手を鎖す時 健児の力、波を蹴る 3. 秋、北海の夕潮や 銀星光り幽かにて 船の行手の暗き時 健児の勇氣鯨斬る 4. 白浪激す巌の上 健児が叫ぶ凱歌は 朝暾躍る大洋の 遠き紫雲に響く哉 5. 正義の血潮火と燃ゆる 我が水産の健男児 歌ひ果てにしこの夕べ 歌へ撰手が其の勳巧 (「勇敢なる水兵」の譜)