昭和十二年 水産逍遥歌 斉藤光治君 作歌 塩見潔君 作曲 1. 星の姿に憧憬れて 横津の丘陵に逍遥へば 黄昏てゆく大空に 松前城の夢の跡 栄華は地上の瞬間の 一枝の花に命あり 2. 白鷗海峡に舞う晨 軽舸船首に珠と散る 碧落の水浄ければ 自由と希望の水郷に 図南の夢を守る子等の 高き矜持を君知るや 3. 戦の場に咲く花の 名は知らねども血の花か 時世を怒る烈士らの その熱血を呼ぶありて まなざし上げて眺むれば 五稜原頭雨ぞふる