平成二十三年度寮歌 広がるはただ青き旅路ぞ 安田龍平君 作歌 我如古弥司君 作曲 (了なし繰り返しあり) 春風吹きゆく原始の森に 吾れ微睡みて酒宴して 逍遥すれども其の歩は止まず 危急の時代にあればこそ 渦巻く疾風吾が勇を呼び 怒涛は汝れに義を求む 今ぞ吾等が誠を奮い 高唱いて進まん青き旅路を 星は昂々美稲超えて 玉黍を食む旅鳥や 染まず彷徨う其が白羽に 斗星と大志の結ぶ瞬間 広がるはただ青き旅路ぞ 花は灼々壌撃つ酔いを 君影草の鈴音にきく さればこの手を春陽高く 翳して情熱をうち燃やし 濃緑に萠ゆ白花に誇らん 月は朧々輝光は幽か 梢叢分けて河に落つ 水面に透くきみが底に 己が混濁をうつし見て 孤月仰ぐ子よ誰が為に泣く 雪は皚々大地軋めて 氷嵐まさに街を呑む 無明の曠野に巨熊眠るも 弦を矜持と爪弾けば 嗚呼黎明に吹雪も霧散す 宙は悠々逍遥の果て 芝草を枕に星を抱く 有情の声に朋友和す寮歌を 讃えて天宙を見仰げば 広がるはただ青き旅路ぞ