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   伝送遅延 (山口 英, 2000)

伝送遅延とは,データが遅れて到着することである. その遅延分だけ受信側で遅れが生じる. 例えばライブ中継をするときには問題になる. 伝送遅延の原因として,以下の 2 つが考えられる.

データ処理時間

処理時間とは,ハードウェアやソフトウェアがエンコード (圧縮すること) したり デコード (伸長・復元すること) するのにかかる時間のことである. スムーズな伝送・再生のためには,毎秒 30 フレームの映像のとき, 1 フレームはエンコード・デコードでそれぞれ 1/30 秒未満で処理される必要が ある.

一般に,エンコードの処理は難しく,処理時間を大きくしている原因になっている.

近年,

などハードウェアの高性能化, さらに ソフトウェアの開発によってエンコード・デコードの処理が 速くなってきている.

信号の伝搬時間

データが伝送媒体を伝搬していくとき,必ず,時間がかかる. 例えば,光ファイバー中を伝わる光信号は真空中の約1/3の速度 (約 100,000 km/s) で進むので, 1,000 km 離れたところまでの伝搬時間は,約 0.01 秒になる. この時間はどのような媒体を使っても必ず生じる.

     Last Update : 2001/10/31 (koko@ep.sci.hokudai.ac.jp)