このプロジェクトの発足当初からお世話になりました. お忙しい中, 流氷の研究に ついてはもちろん, 我々の取り組みに様々な支援をして頂きました. 同行したサロ マ湖観測の模様は研究の最前線を伝える大変貴重な資料になりました.又, 流氷に関 係する多くの研究者と交流する機会を与えて頂き, 流氷という自然現象を多角的な視 点から捉えることができました.
氷厚研究を紹介させて頂きました. 構想の段階で研究内容, 紹介方法等について長時 間議論できたことがその後の充実した研究紹介ページ製作の鍵となったと思います. 流氷研究の現場でリモートセンシング技術の応用例に接し, 流氷の放射特性と内部構 造を結びつけて理解する事が出来ました. 御自身もオホーツク流氷科学研究所で研究 公開 / 啓蒙活動に携わった経験をお持ちで, 我々と同じ立場からの意見, 提案は大 変参考になりました.
オホーツク海の生態系を底辺で支える微小生物の研究と, 得られた基礎データの 漁業への有効利用について紹介させて頂きました. 我々にとって馴染みのなかっ た微小生物という観点からオホーツク海の特殊性を捉えることが出来ました. 地元 漁業への研究成果還元の重要性を認識され, 大滝さんの研究にも協力されてい ます. 又オホーツクタワーの海底階では, 海洋生物の興味深い生態を熱心に解説し て頂きその魅力に引き込まれました. 冬の夜, 真っ暗な海中でライトに群がる生き 物達を始めて目にした驚きは, 今でも忘れる事が出来ません.
オホーツクタワーでの観測の模様と, 得られた紋別周辺の海域の基礎データと 微小生物量のデータを紹介して頂きました. データの示す変動には生物を取り 巻く環境の変化が強く影響していることを知り,"自然の敏感さ"に衝撃を受けま した. 同時に, 地道なデータの蓄積の重要性を認識しました. 一方, 撮影に必要 な機材の調整や, 夜遅くに及んだ取材協力等で大変お世話になりました.
オホーツクタワーのレーダで得られた流氷分布図作成の模様, クロガシラガレイ の種苗養殖を紹介させて頂きました. 夏場は船に乗って漁をされている大滝さん は, 海が流氷で閉ざされる冬場には技術を活かしてタワーでの流氷分布図を作成 されています. 又, 商品価値の高いクロガシラの種苗養殖を自ら始められ, 3年目 の本年度からは浜岡さんと共同で本格的に稚魚の育成を開始. タワーでの基礎研 究を土台にして, こうした取り組みが一つでも多く実を結ぶことを心から願って います.
