海王星とトリトンの関係


1.海王星は自転しながら太陽に対して公転している。トリトンは自転しながら海王星に対して公転している。しかし、海王星の公転の向きとトリトンのその向きは反対である。このような惑星を逆行衛星という。
トリトンの潮汐力により海王星の表面が膨らむ。

2.海王星は自転しているので、その膨らみはトリトンと結ぶ線よりずれて最大になる。膨らんだ部分はトリトンの引力により引っ張られる。すると、その力は海王星の自転とは逆向きなので、海王星の自転を遅くする。したがって、角運動量保存則によりトリトンの公転速度が速くなり、トリトンは内側の軌道へと移る。

3.公転速度が速くなり内側の軌道へと移ったトリトンは、上記に記したような過程がさらに続くためさらに内側の軌道へと落ち込んで行く。