北大-大垣東高間双方向遠隔授業プロジェクト 質問集

休み時間編

「彗星を調べると太陽系ができたころのことがわかるのはどうしてでしょうか」

月や地球といった大きな天体はできあがったあとに 火山活動や風化作用などで物質が変化したので、 できた当時の情報が残っていません。 一方、彗星核は非常に小さいので、できたあとにそれほど変化していおらず、 できたての状態がそのまま保存されているだろう、という理由です。

「彗星は太陽系ができたころのままの姿でまわっているんでしょうか」

そのとおりです。 カイパーベルトやオールトの雲という場所をゆっくりまわり続けている と考えられています。 いま見えている彗星はたまたま太陽に近付く軌道にやってきたもので、 彗星の大部分は太陽に近付くこともなく外側を回り続けています。

「遠いオールトの雲で光らないで回っている彗星がどのくらいあるかをどのように 調べるのでしょうか」

なぜオールトの雲で回っている彗星が太陽に近付いてくるのかを考えます。 太陽のそばを別の恒星が通り過ぎるときに重力を与える影響で落ちてくるのだろうと 思われています。 落ちてきたものがこれくらいあるのでオールトの雲には これくらいの彗星があるだろうと想像します。 個数を答えるのは難しいですが、すべての重さを足し合わせると 地球の50倍くらいはあると言われています。 一個一個は非常に小さいので無数にあるということです。 太陽と地球の間の距離を一とすると、 オールトの雲は千から一万くらいの距離にあります。

授業終了後編

「研究室の学生は高校時代、理科は物理・化学を選択していた人ばかりですか」

八割が「物理・化学」です。 「物理・地学」、「物理・化学・生物」、「物理・化学・地学」の人もいます。

「北海道出身とそれ以外の人はどのくらいですか」

だいたい五割五割ですね。

「院生の授業料はどれくらいですか」

半期で二十六万円くらいです。

「はやぶさの費用は打ち上げにかかるものも含めてどれくらいですか」

百億円くらいです。

「はやぶさの大きさはどれくらいですか」

全部広げた状態で二、三メートルくらいでしょう。


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