# 渡部研レーザープリンタ (CANON LBP-740) 使用設定ドキュメント # # 2000/01/20 やまだ まなぶ ◎本ドキュメントは渡部研が所有するネットワークレーザープリンタ (CANON LBP-740) を UNIX系 OS で使用する方法を記す. なおこのプリンタは lspace と言う名で DNS 登録された非 Post-script プリンタである. ◎以下の設定等は debian GNU/Linux で構築した環境をもとにしている. したがって他のデストリビューションではディレクトリ構造や必要とされる パッケージ等が異る場合があるがこれに関しては各自研究されたし. 1. 必要とされるパッケージ 以下のパッケージとそれらが依存するものをインストールすること. ii gs-aladdin-vfli 5.10-7 Postscript interpreter w/ Japanese text proc ii gsfonts 5.10a-1 Fonts for the ghostscript interpreter ii lpr 0.46-1-0slink1 BSD lpr/lpd line printer spooling system 2. プリンタの登録 以下の記述 /etc/printcap に加える. /etc/printcap は lpd が使用出来るプリンタを記述するファイルである. lspace|cannon laser printer using network :\ :lp=/dev/null:\ :sd=/var/spool/lpd/lp:\ :lf=/var/spool/lpd/lp/lpr-err:\ :af=/var/log/lspace-acct:\ :rm=lspace:\ :if=/usr/local/libexec/canon:\ :pl#66:\ :pw#80:\ :pc#150:\ :mx#0:\ :sh: ※ rm でリモートプリンタを指定. ep.sci.hokudai.ac.jp ドメインにいて 正常に DNS で名前が引ける環境であればこの記述で良い. 直接 IP アドレス等を指定することも可能. /etc/hosts に名前を登録している場合当然そちらが優先される. 3. スプール用ディレクトリの準備 lpd がデータをプリンタに送るまで一時保存をするためのディレクトリを 準備する. /etc/printcap に新たに加えたエントリが必要となるディレクトリである. drwxrwsr-x 4 lp lp 1024 Jan 10 19:07 /var/spool/lpd/lp/ drwxr-xr-x 2 root root 1024 Dec 23 01:36 /var/spool/lpd/lp/lpr-err drwxr-xr-x 2 root root 1024 Dec 23 01:36 /var/log/lspace-acct/ 4. フィルターの準備 非 post-script プリンタである lspace が認識出来る形式にデータを変換して 送る必要がある. lpd は/etc/printcap の if で指定したフィルターを通してから プリンタへデータを渡すことになっている. 先の /etc/printcap の編集では /usr/local/libexec/canon というフィルタを使用することにしている. libexec ディレクトリ自分で作成しなくてはならない. フィルタ /usr/local/libexec/canon は gs を利用した以下のものを使用. フィルタに必ず実行パーミッションをつけること. ※ Red-Hat 等では gs の置場が違うので注意. ------------------------------- #!/bin/sh - PATH="/bin:/usr/bin"; export PATH IF=/var/tmp/smbprn-in.$$ OF=/var/tmp/smbprn-out.$$ cat > $IF || exit 2 { echo showpage; echo quit; } | \ /usr/bin/gs -q -dSAFER -dNOPAUSE -sDEVICE=lips3 -sOutputFile=$OF $IF 2> /dev/null > /dev/null || exit 2 cat $OF || exit 2 rm -f $IF $OF exit 0 -<ここまで>----------------------------------------------------------- 以上で準備は終了である. プリンタに旨く出力できるかは必ず小さなファイルをつくり試すこと. a2psj で数行のテキストファイルから ps ファイルをつくると良いだろう. $ lpr -Plspace うまく行ったらおめでとうございます. うまく行かない場合は参考文献を片手に調べること. なお /etc/printcap の一行目を lp|lspace|cannon laser printer using network :\ と記述すると lp コマンドでデフォルトプリンタ (lp) に lspace を使うことになる. 5. 参考文献 ・UNIX MAGAZINE 1997.7 おうちでらんランLAN 「これで我が家は紙だらけ」 ・Linux/FreeBSD 日本語環境の構築と活用 ソフトバンク ISBN 4-7973-0480-4