lpr コマンドの働き

lpr コマンドが実行されるとキュー (queue) に プリントアウト要求 (ジョブ: job) が追加され (具体的には /var/spool/lpd 以下にファイルがコピーされる), プリンタデーモン lpd (line printer daemon) に新しいジョブが 出来たことを知らせる.

ローカルプリンタ (lpr を起動したコンピュータに接続されたプリンタ) の場合, lpd がキュー内の先頭 (古い) ジョブから順にプリンタへ送る. リモートプリンタへの出力の場合, lpd は指定されたプリンタが接続されている ホストにジョブを送り, それ以後はそのリモートホストの lpd が 同様の処理を行う.

lpr や lpd はプリンタの設定を /etc/printcap から読み込む. このファイルをローカル/リモートの区別, スプールディレクトリ名, フィルタ使用の有無等が記述されているので, はじめて使うシステムでプリンタを使う場合はこのファイルを眺めると良い.

履歴 1999/12/10 やまだ まなぶ