======================================================================= _/_/_/_/ _/ _/ _/ _/ _/ _/_/_/_/ _/_/ _/ _/ _/ _/ _/_/ _/ _/ _/ _/ _/ _/_/_/ _/_/_/_/ _/ _/ _/ _/ _/_/_/_/ _/_/_/_/ _/ _/ _/ _/ _/ _/_/ _/ _/ _/ _/ _/_/_/_/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/   ======================================================================= 森羅万象セミナー 第 15 回 時・場所:7/15 (木) 17:00より 理3-103号室 (電脳大飯店) 講演 : 石渡正樹 (地球環境 助手) 『大気大循環モデルを用いた太陽定数増減実験』 水蒸気を含む灰色大気にまとわれた惑星上に海洋が存在できる条件について考察 するため, 簡単な水文過程を含んだ大気大循環モデル(GCM)を用いて太陽定数の 増減実験を行った. 惑星上に海洋の存在を許容する太陽定数の値には, 上限と下 限が存在することが確認された. 海洋が存在できる太陽定数の上限値は暴走温室状態の発生条件によって規定され る. 暴走温室状態においては大気中の水蒸気量は増大, 外向き長波放射は減少を 続け, 大気温度と地表面温度は上昇を続ける. 暴走温室状態が発生する太陽定数 の値は, 相対湿度の値を GCMで得られた代表的な値に固定した時に, 1 次元モデ ルが与える外向き長波放射量の上限値にほぼ一致する. 一方, 海洋が存在できる太陽定数の下限値は全球凍結状態の発生条件によって規 定される. 残念ながら, 全球凍結状態の発生条件がどのようにして決まっている かという考察はあまり進められていない.今後の課題である. 第 16 回以降の予定 9/第2-3週 富谷朗子 (京大地質/北大低温件 D1) 『葉緑体の起源の話 (仮題)』 9/21 津田 (京大) 『中層大気中の大気波動の観測的研究』 9/後半 見延 庄士郎 (地惑 助教授) 『北太平洋大気・海洋の数十年変動 −大気海洋結合システムはワルツを踊るか?−』 10/* 森田英章 (数学 D6) 『無限可積分系、特にある種のソリトン方程式の話 (仮題)』 渡部重十 (地惑 教授) 『近未来の惑星大気探査 (仮題)』 話題希望要望サポーター、大募集中です ※諸事情により、変更や追加のある場合があります。 --- セミナー幹事:倉本 圭(Kuramoto Kiyoshi)      北海道大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻 助手      Room:理学部3号館307号室      Phone: 011-706-3567, Fax: 011-746-2715 E-mail: keikei@neko.lowtem.hokudai.ac.jp